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北国の冬の足音

灯油の香りと建物から上がる湯気に冬の予感

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急に冷え込んだ朝方、ゴミを出すのに建物の玄関を開けた。

同じ建物の部屋から?隣の家から?町中から?

ふと漂う、甘く焦げたカラメルのような灯油の香り

灯油の香り


灯油の香りは、なぜか風がなく晴れた日の朝しか漂って来ないんですね。

マスクやマフラー越しに香る甘苦い香りに、冬の足音を感じる北国方も多いはずですよ。


建物から上がるのは湯気?煙?


階段を登り家へ帰ると、窓から見える戸建の屋根、遠くに見えるビルの屋上から白い靄が空へ登る。

焚き火ストーブや暖炉のある建物では、外に突き出た煙突からモクモクと煙が上がるのをみたことはあるでしょうか?

北国の建物からも、煙よりもさらに薄い霧のようなモヤモヤが上がっています。

実は、これは「煙のようなモヤモヤ」ですが、暖房から出た煙であっても煙ではないんです。

というのも、しっかりとしたメーカーで作られた石油ストーブで灯油を燃やすと、燃えカスが出ないため、薪を燃やしたときのような煙は出ないんです。

北国の屋根やビルの屋上から出ている白い煙のようなモヤモヤは、ストーブな排気ガスのようなものです。

排気ガスは暖かく水蒸気を含んでいるので、11月でも氷点下近くまで冷え込む北国の朝の空気に触れると、蒸気が出ているようにモクモクと煙のように上がっていくわけです。

どちらかというと、湯気に近い感じなんですね。


焦げたカラメルのような朝の香り

建物から立ち上がる、人の目覚めに合わせた湯気

北国の冬の始まりの原風景

冬は嫌いな花水(hanami)ですが、この2つだけは好きになれます。



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