本当に本が読みたくなる読書のブログ

読書好きのための本当に読みたい本が見つかる書評ブログです。小説、実用書、ビジネス書ジャンルを問わず紹介。読書にまつわる豆知識のお話、文章の書き方のお話もありますよ。

日本を代表するミステリー作家 東野圭吾さんの紹介

東野圭吾さんの紹介


今回の作家さん紹介は、紹介させていただくのが失礼なほど有名な作家さんです。

海外からも、「日本文学を代表する推理作家」と紹介されているミステリー作家 東野圭吾さん。

読書ブログとしても、ぜひ取り上げさせていただきたく、来歴と作風・代表作を改めて紹介させていただきますね。

東野圭吾さんの来歴


・1985年 『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞
・1986年 加賀恭一郎シリーズ『卒業』を出版
・1996年 『名探偵の掟』で「このミステリーがすごい!1997」3位入賞
・1998年 『秘密』が第52回日本推理作家協会賞を受賞し映画化・ドラマ化で大ブレイク
・2006年 『容疑者Xの献身』で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞を受賞
・2009年 日本推理作家協会の理事長に就任
・2012年 『ナミヤ雑貨店の奇蹟』を出版し大ブレイク
・2014年 『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞
・2014年から2019年 直木賞選考委員を務める

1980年代、株式会社デンソーIT技術者として働く傍らミステリー小説の執筆活動を続けていた東野圭吾さんは『放課後』が第31回江戸川乱歩賞を受賞し小説家として歩み始めます。

その後、10年間はヒット作が生まれず厳しい時期を過ごされました。

転機が訪れたのは、1990年代半ばのことです。

第52回日本推理作家協会賞を受賞した『秘密』は、瞬く間に大ブレイク、厳しい時期に書かれていた「加賀恭一郎シリーズ」も続々出版されることになります。

2000年代になってからは、「ガリレオシリーズ」が人気を重ね、ミステリー作家といえば東野圭吾さんと誰もが知るようになります。




東野圭吾さんに迫る


日本のミステリー小説といえば東野圭吾さんが思い浮かぶほど、日本国内でも海外でも知名度の高い東野圭吾さん。

東野圭吾ファンの1人として、作風とストーリーの特徴を少しだけまとめさせていただきますね。

東野圭吾さんの作風

東野圭吾さんの作風は、小説が出版された時代で大きく変化していて、このテーマだけでファンの方が考察サイトを立ち上げているほどです。

デビュー初期の1980年代の作品は、本格推理小説のストーリーで描かれています。

加賀恭一郎シリーズを執筆されていた1990年からは、ミステリー小説の型をいくつも取り入れたフーダニット(Who had done it)やハウダニット(How done it)など、作品毎にストーリーが変化しているんです。

2000年代から最近にかけては、事件の謎だけではなく、犯罪の社会問題に取り組む作風が増えた時期です。


確固とした主人公像

www.yu-hanami.com

東野圭吾さんの小説は、主人公を中心にして広がるストーリーが特徴的ではないでしょうか。

『新参者』などの加賀恭一郎、『探偵ガリレオ』の湯川学はシリーズの中で確固とした主人公像を持ち存在感がありますよね。

映画化・ドラマ化されると、加賀恭一郎を演じる阿部寛さん、湯川学を演じる福山雅治さんの強い個性が際立っていますよね。

原作の小説は主人公の個性がより際立っていて、脇役や対立関係にある登場人物が霞んでしまうほどの存在感で描かれていますよ。




もう1度振り返りたい東野圭吾さんの代表作


映画好きで映画監督を夢見ていたことをエッセイで語られた東野圭吾さん。

出版されたミステリー小説は、大物俳優さんが主演のドラマ化・映画化され、人気作品の原作という形で夢を叶えられたのではないでしょうか?

それでは、代表作「加賀恭一郎シリーズ」「ガリレオシリーズ」と人気作品「マスカレードシリーズ」、ファンの間では根強い人気の『秘密』を紹介させていただきます。

代表作「加賀恭一郎シリーズ」「ガリレオシリーズ」

www.yu-hanami.com

東野圭吾さんの代表作といえば、私は「加賀恭一郎シリーズ」だと思います。

ちょうど小説を何冊も読むようになった頃に文庫化された「加賀恭一郎シリーズ」は、何度も読み返してミステリー小説の謎解きの醍醐味を味あわせていただいた作品です。

容疑者Xの献身 (文春文庫)

ガリレオシリーズ」を読み始めたのは、ドラマ化された2007年からでしたので、どうしても福山雅治さんのイメージを思い浮かべながら読み進めていました。


知る人ぞ知る話題作『秘密』

秘密 (文春文庫)

1998年に出版された『秘密』は、会社員の主人公 杉田平介と妻 直子と娘 藻奈美の奇妙な暮らしを描いたファンタジー小説で、推理作家の東野圭吾さんの作品を楽しまれている方には、異色の作品に思えるかもしれません。

第120回直木三十五賞と第20回吉川英治文学新人賞にノミネートされ、第52回日本推理作家協会賞を受賞されたことで東野圭吾さんが多くの人に知られるようになった作品です。

www.yu-hanami.com

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『時生』などでもファンタジー小説を執筆され、現実世界やパラレルワールドを舞台にした素適な世界観を楽しませてくれます。


人気作品「マスカレードシリーズ」

マスカレード・ゲーム

「マスカレードシリーズ」は、一流ホテル「ホテル・コルテシア東京」を舞台にしたミステリー小説です。

シリーズ4作品の累計発行部数は、2022年4月時点で490万部を超え、「ガリレオシリーズ」とともに令和の時代まで続く東野圭吾さんの代表的なシリーズ作品の1つです。




にほんブログ村 本ブログへ