『むかしむかしあるところに、死体がありました。』
著者 青柳碧人
出版社 株式会社双葉社
分類 小説、ミステリ小説
出版日 2019/4/17
読みやすさ ☆☆★読みやすい
今回の小説の紹介は、斬新なテーマで描かれた青柳碧人さんの『むかしむかしあるところに、死体がありました。』です。
謎と伏線に迫らないように、ひと目見ただけではわからないおとぎ話とミステリの絡み合う物語を紹介させていただきますね。
日本昔ばなしお馴染みの登場人物と謎
『むかしむかしあるところに、死体がありました。』には、日本昔ばなしで馴染みのある有名人が登場します。
ミステリとは無縁な、おとぎ話の登場人物。
物語の世界観を変えてしまわないように描かれた、どこか見たことがありそうな登場人物の行動が魅力的です。
しろ
「ここ掘れわんわん」で有名な、「花咲かじいさん」の名犬しろ。
物語の中のしろは、強欲な隣のおじいさんに殺されてしまいます。
主人公のしろは、偶然の巡り合わせで花咲かじいさんと出会った2代目の名犬。
彼に訪れる不可解な出来事とは?
弥兵衛
農家の弥兵衛が怪我をした鶴を助け、家を訪れた女性の姿をした鶴が機織りをする「鶴の恩返し」。
今回の弥兵衛が出くわす壮大な謎とは?
浦島太郎
ある日ある日浦島は、助けた亀に連れられて、龍宮寺へゆきました……。
童謡として覚えていられるほど有名な、「浦島太郎」の物語。
はたして主人公、浦島太郎の旅先で起こった不可解な謎解とは?
鬼
桃から生まれた桃太郎は、街の人に恐れられる鬼の本拠地、鬼ヶ島を訪れることに……。
「桃太郎」で語られることがなかった、鬼側の謎とは?
おとぎ話と身近な登場人物
おとぎ話の世界では、誇張された正義の味方もいれば、貶められた悪役が魅力的な世界。
両極端な配役の中間に、現代で暮らす私たちの価値観に近い「普通の人」が確かにいた。
昔話の世界で繰り広げられる人間模様は、どんな不可解な謎を生み出してしまうのか……?
なぜそこに……死体はあったのか?
なぜそこに……
死体はあったのか?
『むかしむかしあるところに、死体がありました。』の見どころは、唐突に起こる不可解な謎。
なぜ、平穏そうに見える世界に死体(謎)はあったのか?
謎が謎を生む真相にたどり着ける名探偵は?
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