本当に本が読みたくなる読書のブログ

読書好きのための本当に読みたい本が見つかる書評ブログです。小説、実用書、ビジネス書ジャンルを問わず紹介。読書にまつわる豆知識のお話、文章の書き方のお話もありますよ。

アウトドアに行く前に読んでおきたいレスキュー・ハンドブック

レスキュー・ハンドブック

著者 藤原尚雄、羽根田治
出版社 株式会社山と渓谷社
分類 実用書
出版日 2012/6/25
読みやすさ ☆☆★読みやすい

外出自粛が終わると、北国でもアウトドアシーズンの到来!

実はhanamiも今年からキャンプ用品を準備し始めています。

以前は魚釣りや山菜採りなどアウトドアが好きで、今後は家族で楽しめる趣味としてのアウトドアも始めることになりました。

そこで、以前購入して愛用していたアウトドアに役立つ本を1冊紹介しますね。

本の構成と読みやすさ

本の構成

序文 これだけは知っておきたい3つのキーワード
第1章 ファーストエイド
第2章 キャンプ場周辺のトラブル
第3章 川と川辺の安全管理マニュアル
第4章 海と海辺の安全管理マニュアル
第5章山のトラブルと回避策

レスキュー・ハンドブックは第1章でファーストエイドと呼ばれる、アクシデントの初期対応の心得が書かれています。

その後はキャンプ場、川、海、山とアウトドアの場面ごとにアクシデントの対応が紹介されていました。

159ページとページ数は多いですが、これから行くアウトドアに合わせて読むことができますよ。

例えば海でキャンプをする方は「第1章ファーストエイド」と「第5章 海と海辺の安全管理マニュアル」をいつでも引けるように読んでおくと良いですよね。


全ページに写真や挿絵がある


全てのページにキャンプ場、川、海、山の地理的な危険や危険生物の挿絵や写真があります。

中でも植物の挿絵があるのは助かりますよ、危険生物の紹介はテレビでも多く取り上げていますが植物は取り上げられることが少ないと思えますから。


持ち運びに便利な大きさとカバー


『レスキュー・ハンドブック』の名前のタイトルの通り厚さは5mm程度、ハガキ大の大きさでビニールカバーがかけられていて持ち運びに便利です。

野外で汚れてしまってもウェットティッシュで拭くことができます。




初期対応の行動「LAST」


Locate=状況の把握


アクシデントが起こったら、まず状況を確認することが大切です。

起こった出来事が良い方向に進んでいるのか、悪い方向に進んでいるのかの判断をする必要があります。

アクシデントが起こった現場の地理的な状況、対策に必要な時間はどれだけあるか、対応する自分の危険はどの程度か?

この段階で初期対応が自分の能力を超えている場合やセルフレスキュー・ファーストと説明されている「自分自身の安全」を確保できない場合は消防や海上保安庁へ早めに通報する必要があると判断できます。


Access=到達のプロセス


到達のプロセスとは、例えば倒れている人を発見した場合に倒れている人に最短で接近する方法です。

よりシンプルに、自分自身の危険の少ない方法から行っていきます。


Stabilization=状況の安定化


状況の安定化は、「悪化させない」ことです。

倒れている人の原因が分からないまでも、意識を失っている場合には気道を確保する、出血している場合には清潔な布で圧迫する方法をちとることが状況を悪化させないことにつながります。


Transport=搬送、移動


ここでは倒れている人を救急隊へ引き継ぐ、医療機関へ搬送するまでの段階です。

熱中症などでは、はじめは意識もあり回復したように見えても悪化して命に関わる場合があります。

完全に元の状態に戻るまでは、発見した方が責任をもって専門機関へ引き継ぐ必要があります。



アウトドアのこんな場面で活躍


熱中症になってしまった


夏のアウトドア中に意識が朦朧になってしまった方がいるときは熱中症が疑われます。

初期症状はつぎのとおりです。

・大量の汗と顔が赤くなる
・頭痛と吐気
・めまい

より重症になると意識を失うことも、命を失うこともあります。

意識は気絶しているばかりが意識を失っている状態ではなく、ぼーっとしていたり様子がおかしい時にも意識が下がっている状態です。

その場でできる初期対応は「体温を下げること」「水分を取らせることです」

本にはありませんが、水分はスポーツドリンクなどがよく、冷やす場合には脇の下と股間に保冷剤や冷えたペットボトルなどをはさむことも効果出来ですよ。

余談でしたね。


溺れている人を助ける6つのリスクレベル

・レベル1=大声で叫ぶ
・レベル2=物を差し伸べる
・レベル3=ロープなどを投げる
・レベル4=ボートなどを漕いでいく
・レベル5=泳いでアプローチする
・レベル6=泳いで引っ張って帰る

このレベルは水難救助を行う団体で設定している、救助者に及ぶ危険の段階です。

専門的訓練を受けていない人が安全に行える救助はレベル3までとされています。

レベル4はボートの取り扱いの経験のある方には行えるかもしれません。

レベル5の泳いでアプローチする専門的な訓練を受けた救助員が複数名でなければ安全に行えないとされています。




自分が今まさに楽しんでいることの記事は面白く書けますね。

アウトドアは今の季節がまさにシーズンでもあり、以前紹介した染谷昌利さんの『世界一やさしいブログの教科書1年生』の記事の分類ではフロー型記事になります。

たまには季節に合った本の話題の練習も兼ねて書いてみました。





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