歩き読書
それは、ある日の通勤中の出来事だった。
街の中心部から離れると、朝の通勤時間でも人の波をかき分けるということはない郊外の勤め先までの道のり。
活気は少し薄れているが、住宅街の中にある勤務先へ向かうhanamiは背広や制服を着た人のさざ波とは逆に歩くいつもの日常。
いつもではない日常もそこにはある。
人のさざ波に乗り切れない1人男性、背広に身を包み髪型の整った彼は大手企業とはいかないまでも、形のある会社で形のある立場についているであろう姿。
ただ、1つ異質なのは通勤の人のさざ波との距離感。
彼の周りは僅かに開け、そこに異質な空間が広がる。
その原因は彼の両手に収まり、顔の前にある1冊の本。
歩き読書おじさん!
hanamiは彼をすぐにそう呼んだ。
ということで、今日は歩き読書おじさんのお話です。
思わず画像を撮って載せたくなる読書姿でしたが、それはさすがにマナー違反、そこで勝手に記事にしてみました。
ちょっとしたスクープですよね。
歩き読書おじさん現る
歩き読書おじさん、名前の通り本を読みながら歩いていました。
通勤中でしょうか、背広にビジネスバックを脇に挟み、手には1冊の本。
本はPHPの月刊誌、すれ違っただけなので細かくは見えませんが、今日発売だったのでしょうか?
完全に本の世界に入り込んでいるおじさんには現実の世界は見えません。
すれ違う通勤中の人は避け、まるで歩きスマホのよう。
視界が塞がっている分、歩きスマホより危ないですよね。