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家族や仲間と向き合うことの大切さを感じる『ワーキング・ホリデー』坂木司

ワーキング・ホリデー

著者 坂木司
出版社 文藝春秋
分類 ミステリー小説
出版日 2010/1/10


坂木司さんの本は、私のブログの中でも最も多く紹介させていただいている小説です。

坂木司さんといえば、『青空の卵』のように日常ミステリーの作品の印象を持たれると思います。

実は、今回紹介させていただく『ワーキング・ホリデー』を含む「ホリデーシリーズ」、「和菓子のアン」シリーズは登場人物たちがお仕事に向き合った作品でもあります。

今回の『ワーキング・ホリデー』をひと言で言うと、「キャラが立ちすぎて面白い」に尽きます。

熱い男が主人公

主人公はヤマトこと沖田大和。

真っ直ぐで熱血漢だけど、どこか冷めた一面も見せる宅配便の配達員の男。

実は沖田大和はクラブ・ジャスミンに勤めるホスト。

突然店に訪れた息子を名乗る神保進と暮らすことになったが客とのトラブルでホストを解雇されてしまいます。

クラブ・ジャスミンのオーナーで人情の暖かい男(?)、おかまのジャスミンの紹介で働き始めた宅配便『ハチさん便』で働きながら、お客さんや職場の同僚、かつての仕事仲間、そして進という家族との暮らしながら働くことと家族について悩み成長していきます。


家事メンの息子 進

ヤマトのキャラに負けず、お母さんのような家事メンの息子進。

進は、ヤマトの実の息子。

これは作品の冒頭で明らかになっていることです。

ワーキング・ホリデーもう1人の主人公といってもいい存在。


強烈な個性の登場人物たち

人情屋のおかまのジャスミン、王子様イケメンホストの雪夜、おてんばのお嬢様ナナ、宅配便会社の責任者ボスと名前を聞いただけでイメージが湧く強烈な登場人物たちに溢れています。



テーマは仕事へどう取り組むか

ワーキング・ホリデーのテーマは「仕事にどう取り組んで暮らしていくか?」ではないでしょうか。

「家族とどう向き合っていくか?」に比べて仕事への取り組みが、私には強く感じます。

この仕事を扱った今回の『ワーキング・ホリデー』、次作の『ウィンター・ホリデー』、スピンオフ短編集『ホリデー・イン』は坂木司さんの作品の中で“ホリデーシリーズ”とも呼ばれています。

働き方に悩む私も含めた働く人が、ほっこりと気分を温められる作品ですよ。


坂木司さんのホリデーシリーズはこちらです↓
www.yu-hanami.com


www.yu-hanami.com

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