下町ロケット
著者 池井戸潤
出版社 株式会社 小学館
分類 ビジネス小説
出版日 2013/12/26
読みやすさ ☆☆★読みやすい
今日の小説は、2016年にドラマ化されたことで有名な『下町ロケット』を紹介しますね。
ドラマを見られた方も多いと思い、あらすじは説明する必要はないと思います。
きっと多くの方がドラマを見ていると思いますから。
そこで、ドラマで深く考えることのなかった点と、ビジネス小説を読むことでタメになるお話をさせていただきますね。
小説のイメージを元にドラマを楽しむ
私はドラマを見た後にもう1度『下町ロケット』読んでみました。
ドラマで阿部寛さん演じる、挫折を経験した中小企業の社長佃航平。
吉川晃司さん演じる、大企業幹部の財前道生の姿が小説の中の佃航平と財前道生と被ります。
もちろん、俳優の演技のイメージの方が記憶として残りやすくもあります。
ですが、おそらく生きた登場人物として小説の中の佃航平と財前道生の人物が元になり、それに俳優の方の演技が重なったためでしょう。
ロケットの技術的な記述も具体的で本物のよう
ドラマ内ではナレーションや実物の部品として登場していた、『水素エンジンのバルブシステム』についてのお話。
小説『下町ロケット』の中ではさらに具体的で、とても空想の中とは思えないほどです。
実際に小説を読んで想像していた物とドラマに登場する水素エンジンのバルブシステムは大きく異なりましたが、「こういう物だったのか」と受け入れれる違和感を感じました。
おそらく細かな技術に関する記述から、どんな物かを想像できていたからでしょうか。
ビジネス小説は生活のタメになる
さて、そろそろ本題のビジネス小説を読むことでタメになるお話です。
ビジネス小説は小説、つまり空想の世界になります。
空想の世界ではありますが、作家の池井戸潤さんが実際に業界の方を取材して得た情報が元になっています。
元となった情報が実在のものですので、より現実に近い世界が小説の中に広がっています。
実生活に近い世界を体験できる
私たちの生活に近い世界を本の中で経験できる。
それは、何のリスクもなく現実で体験することの生活のシュミレーションを行えていることになります。
自分の職場や地域での立場と登場人物の立場を重ね合わせてみることも良いでしょう。
職場にいる嫌な人への対処法を登場人物の取った行動を参考にするのも良いと思います。
実生活に備えてのシュミレーション
この体験は、仮の体験です。
考えすぎて少々嫌な思いもするでしょう。
ですが、生活には全く何の影響もありません。
ノーリスクで今後自分に起こるかもしれないことを体験し、シュミレーションできる。
私はビジネス小説での体験は大いに役に立つと思いますよ。
ちなみに私は社長でも、大企業の幹部でもありませんから、『下町ロケット』では技術部長の山崎さんや、技術部社員の真野をイメージして読んでいましたよ。
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www.yu-hanami.com
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