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陽気な5人はギャングで強盗団 伊坂幸太郎さんの「陽気なギャング」シリーズ

陽気なギャングが地球を回す 伊坂幸太郎


著者 伊坂幸太郎
出版社 祥伝社
分類 ミステリー小説
出版日 2002/2/20



陽気な5人のギャングの日常

成瀬

市役所に勤務する公務員の成瀬。

彼には生まれつき必ず嘘を見破る力があった。

常に冷静で、細かな作戦を立てる強盗団のリーダー的存在。


響野

成瀬の高校時代からの友人で喫茶店を経営する響野。

常にお喋りなムードメーカーは、「世界が終わるその時まで喋り続けるだろう」と言われるほど。

銀行強盗のときには、必ず人質へ向けて雑学の演説をする決まりになっていた。


久遠

真っ直ぐな少年の感性を残す、曲がったことが大嫌いな動物を愛する青年。

銀行強盗で得た資金で、海外旅行を楽しみにする強盗団のルーキー。


雪子

時計よりも正確な体内時計を持つ、シングルマザーの雪子。

強盗団になくてはならない逃走経路を、計算された時間と運転のテクニックで走るドライバー。


祥子

響野の妻でツッコミ役の祥子。

茶店のママの傍ら、4人の実行犯を支える強盗団のサポーター。



強盗は日常の中に


「動かないでください」

本業の傍ら、何件もの銀行強盗を成功させた4人の強盗団。

彼らの次の獲物は、とある都市銀行

銀行強盗の打ち合わせのために集まった響野の喫茶店

何気ない会話のように打ち合わせが進む計画。


横浜を舞台に広がる強盗団のロマン


物語の舞台は横浜。

何気ない日常の中にある副業の銀行強盗。

普段は公務員、喫茶店のマスターとママ、若手の会社員、子育てに忙しいシングルマザー。

彼らの中で揺るがないものは平等。

誰が命令するわけでもなく、それぞれの役割をこなす成瀬、響野、久遠、祥子、雪子の5人。

彼らが強盗団をする理由は響野曰く。

「そこにロマンがあるから」


テーマは信頼と組織


伊坂幸太郎さんの物語では、本業の傍らアウトローな副業をする人物を描いた作品が多くあります。

陽気なギャングが地球を回す』では、過去に偶然出会った成瀬、響野、久遠、祥子、雪子の5人が行う銀行強盗。

物語のキーワードは嘘、元になる真実を捻じ曲げた嘘ほどバレやすいもの。

テーマは信頼、誰かを頼るということの難しさと、信じて頼ることで得られる結果。

強盗団に信頼?

疑問に思われることでしょう。

1つの目的を持った組織には様々なあり方があります。

優秀で統率力のあるリーダーがいる、上名下服の組織。

それぞれの役割を担い、仲間を信頼して任せる組織。

どのような組織が優秀なのか………伊坂幸太郎さんが、物語に込めた1つのテーマでもあるのでしょう。

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