Twitter文学賞
Twitterユーザーなら誰でも選考委員になれる、読者さんが参加できる新しい文学賞です。
Twitter文学賞とは?
2011年に開催されたTwitter文学賞は、毎年読書好きのTwitterユーザーの中ではとても盛り上がる一大イベントです。
Twitter文学賞の唯一の特徴
他の文学賞とは異なり、作家や評論家が選考に携わらず、一般のユーザーがTwitter上で、その年に最も面白いと思った小説を投票(ツイート)することで決まるところに特徴がある。
出典:Twitter文学賞事務局Twitter文学賞事務局
Twitter文学賞の1番、そして唯一の特徴は選考委員ではなく一般のTwitterユーザーのツイート(投稿)で決まることです。
一般の人が、出版関係の推薦や文化人としての立場以外で好きな作品を選べるのはTwitter文学賞の他にはありません。
読者さん目線の本屋大賞でさえ、選考は書店員の投票で行われ、一般の人が直接関わることはありません。
Twitterユーザーに限られはしますが、本気で好かれる本が選ばれる文学賞なのではないでしょうか?
Twitter文学賞の受賞作品一覧
ここで、過去9回のTwitter文学賞の受賞作品を一覧にしてみます。
・第1回(2010年) 盛田隆二 『二人静』 光文社 27票/560票
・第2回(2011年) 津原泰水 『11 eleven』 河出書房新社 50票/584票
・第3回(2012年) 小田雅久仁 『本にだって雄と雌があります』 新潮社 72票/646票
・第4回(2013年) 松田青子 『スタッキング可能』 河出書房新社 57票/776票
・第5回(2014年) 木下古栗 『金を払うから素手で殴らせてくれないか?』 講談社 42票/632票
・第6回(2015年) 舞城王太郎 『淵の王』 新潮社 44票/616票
・第7回(2016年) 佐藤亜紀 『吸血鬼』 講談社 32票/601票
・第8回(2017年) 加藤シゲアキ 『チュベローズで待ってる』(AGE22)(AGE32) 扶桑社 323票/932票
・第9回(2018年) 深緑野分 『ベルリンは晴れているか』 筑摩書房 48票/724票
出典:Twitter文学賞事務局Twitter文学賞事務局
私が読んだことのある作品は、2018年度の『ベルリンは晴れているか』でした。
受賞ラインは投稿数5〜6%
Twitterユーザーが自由に作品を投稿するため、1つの作品が多くの投稿を集めることは珍しいことです。
受賞作品の中で1番低い投稿数は、おおよそ5%。
5〜6%の投稿が受賞の目安のようで。
1〜3位はかなり接戦のようですね。