ハリーたちが卒業した後のホグワーツの理想の先生たち
ハリー・ポッターたち3人が卒業した後、ホグワーツ魔法魔術学校はどんな様子なのでしょう?
物語の続編『ハリーポッターと呪いの子』では、ハリーとジニー、ロンとハーマイオニーの子どもたちが通うホグワーツが描かれています。
ですが、どうしても「こうなってほしい」というホグワーツの理想の先生たちを描かせていただきました。
ハリーポッター卒業後のホグワーツ理想の先生の設定
ハリーポッターシリーズは、物語の謎解きが未来を切り開く、世界的に素晴らしい物語です。
一方で、『ハリーポッターと死の秘宝』まで多くの登場人物が死亡するシリアスな物語でもあります。
今回の設定は、ホグワーツの戦いでホグワーツ側に参加した魔法使い、物語で人気の高かったシリウス・ブラック、アルバス・ダンブルドアのスパイとして密かにヴォルデモート卿の野望を防いでいたセブルス・スネイプは死亡していないことにしました。
本来のハリーポッターシリーズとは、かなり違う未来が訪れたホグワーツの理想の先生たちをお楽しみいただければ幸いです。
ホグワーツの理想の先生
理想の先生を語らせていただく前に、ホグワーツの授業の体制が変わるのでは?というお話です。
ホグワーツは、長年1人の先生が1教科を受け持つ体制でした。
専門の先生から長年培われた知識が学べる一方、教授の座が先生同士の人間関係に影響することも…。
そこで、新しく就任されたミネルバ・マグゴナガル校長は、副校長ビル・ウィーズリーの提案を元に一部の授業で担任に当たる専任教授、非常勤ですが外部で現役の特任教授の2つの体制を取ることにしました。
副校長 ビル・ウィーズリー
ヴォルデモート卿の復活に後手に回っていた魔法界。
ホグワーツ魔法魔術学校も経営改革が迫られていました。
新しい副校長には、グリンゴッツ銀行で勤務経験があり、海外の魔法界事情に詳しいビル・ウィーズリーが就任。
近郊のダームストラング専門学校、ボーバトン魔法アカデミーを始め世界の11の魔法学校と競い合える魔法使いの育成を目指すことになります。
変身術
専任教授 ニンファドーラ・トンクス
魔法の授業の中でも、卒業後に必要になり使用するリスクもある教科が変身術。
ホグワーツの戦いの前に一線を退いた元闇祓いのニンファドーラ・トンクスが専任教授に就任しました。
薬草学
専任教授 ネビル・ロングボトム
「秘密の部屋事件」以来、貴重な魔法薬の製薬にも関わる薬草学の大切さは議論に上がっていました。
前任ポモーナ・スプラウト教授の指名を受けて、専任教授に就任したのはホグワーツの戦いの英雄ネビル・ロングボトム教授でした。
丁寧な説明と、親しみやすい人柄で今では生徒たちの人気教科の1つにもなっています。
魔法史→魔法近・現代史
専任教授 ハーマイオニー・ウィーズリー(グレンジャー)
かつては、授業を受ける生徒の多くが居眠りをし、普通魔法テストO.W.L.試験の成績が伸び悩んでいた魔法史。
ヴォルデモート卿の野望を阻止できた理由に、魔法界の歴史を紐解いたことが挙げられ改革を迫られていました。
名乗りを上げたのは、ホグワーツきっての秀才ハーマイオニー・ウィーズリー(グレンジャー)でした。
ハーマイオニー教授は、膨大な魔法史の中から、現代に影響を与えた出来事に的を絞り、普通魔法テストO.W.L.試験の出題内容に合わせた新しいカリキュラム案を提案し、他の先生方をうならせたそうです。
呪文学(妖精の魔法)
専任教授 リーマス・ルーピン
特任教授 フレッド/ジョージ・ウィーズリー
授業の中でも、最も多くの呪文を覚える必要がある呪文学は魔法使いの基礎といってもいい教科です。
フィリウス・フリットウィック前教授の推薦を受けたのは、かつて闇の魔術に対抗する防衛術が学生に好評だったリーマス・ルーピン教授でした。
ルーピン教授の分かりやすい授業と生徒の個性に合わせた対応は、狼人間という前評判を覆し保護者にも好評を得ることになります。
フリットウィック前教授のアドバイスで特任教授に採用された双子のウィーズリー兄弟は、魔法の道具に精通しており、授業でどうしても覚えられなかった呪文を補う道具の扱い方を紹介する特別講義を開いています。
闇の魔術に対抗する防衛術
毎年、担当する先生が不在になる曰くの教科が闇の魔術に対抗する防衛術でした。
副校長ビル・ウィーズリーの推薦した人物は、不死鳥の騎士団で活躍したシリウス・ブラックでした。
シリウス・ブラックの過去の経歴は、魔法省の発表で誤認逮捕として公表され身の潔白が明らかでしたが、学生時代の素行不良は保護者の不信を買っていました。
就任したブラック教授は、シンプルな授業とユーモアの豊かな生徒目線の人柄が好かれ、男女問わず学生の人気教科の地位を築いてゆきます。
休暇前後に行われる魔法界の英雄で現役闇祓いハリー・ポッターの特別講義は、保護者の参観希望が殺到する人気授業にもなっていました。
天文学
専任教授 ルーナ・ラブグッド
必須科目でもある天文学は、他の教科の重要性が増得たこともあり、存続か廃止かで意見が分かれていました。
オーロラ・シニストラ前教授は、ホグワーツの戦いの後に退職希望を提出し、新しい教師を募集することになります。
就職希望者の中から選ばれたのは、在学中の天文学の成績が優秀だったルーナ・ラブグッド教授でした。
ルーナ教授のミステリアスで幻想的な授業には、ある個性を持った生徒にとって神秘的な魅力を持たれることになります。
魔法薬学
専任教授 セブルス・スネイプ
ホグワーツの戦いの後、ホラス・スラグホーン前教授は高齢を理由に退職希望を提出し、後任の先生探しが急がれていました。
長年魔法薬学の授業経験のあるセブルス・スネイプを推薦する声も、払拭されない疑惑のため別の人物を採用する意見もあり、セブルス・スネイプ自身も教師への復帰を躊躇っていたと聞きます。
闇の魔術に対抗する防衛術の特任教授 ハリー・ポッター、魔法近・現代史
専任教授 ハーマイオニー・ウィーズリー(グレンジャー)の推薦をしぶしぶ受ける形で復帰したセブルス・スネイプ教授。
緊張感漂う、高度な魔法薬学の授業風景がまたホグワーツに戻ることになります。
飛行訓練
専任教授 オリバー・ウッド
特任教授 ジニー・ポッター(ウィーズリー)
「三大魔法学校対抗試合」の後、学校間の国際的なつながりが強くなる中で各校が力を入れるのがスポーツ教育でした。
前任のロランダ・フーチ教授、マグゴナガル校長の推薦で飛行訓練の教授に就任したオリバー・ウッドは、2つの取り組みを始めました。
1つは、学生全体の運動能力の強化。
もう1つは、校内から選りすぐりの選手を集めたクィデッチ学校選抜チームの選出でした。
占い学
専任教授 シビル・トレローニー
特任教授 フィレンツェ
第3学年からの選択科目
元々、教科の存続が危ぶまれていた占い学は、引き続き選択科目として残ることになりました。
学生の好みが分かれやすい占い学は、ミステリアスな授業が印象的なシビル・トレローニー教授が専任を務め、ケンタウルスのフィレンツェ教授が星座占いの特任を務めることに決まります。
マグル学
専任教授 ロン・ウィーズリー
特任教授 キングズリー・シャックルボルト
第3学年からの選択科目
魔法界にも訪れはじめているグローバル化の波に乗るため、マグル学には新しい教師が採用されます。
魔法界からマグルの暮らしを学ぶ視点として、個性的な授業を進めるロン・ウィーズリー専任教授。
マグルの首相にも、マグル界の仕事の出来を絶賛された現役闇祓いのキングズリー・シャックルボルト特任教授の2人の授業は、卒業を控えた6年生以上の学生に人気の選択科目となります。
数占い学→数占いと電算術
専任教授 ハーマイオニー・ウィーズリー(グレンジャー)
第3学年からの選択科目
魔法史とともに普通魔法テストO.W.L.試験の成績が悩みの種だった数占い学。
3年生から占い学と選択が分かれる数占いでは、セプティマ・ベクトル前教授から引き継ぎを終えたハーマイオニー・ウィーズリー(グレンジャー)専任教授によって大胆な授業改革が進められていました。
それは、普通魔法テストO.W.L.試験の出題範囲に授業内容を絞り、残りの授業にマグルの使う電算(パソコン)での論理的な分析を取り入れた点です。
魔法界に生まれた学生にとって、画期的なパソコンは電算術と呼ばれ、魔法の1つとして学ばれていくことになります。
魔法生物飼育学
専任教授 ルビウス・ハグリッド
特任教授 チャーリー・ウィーズリー
第3学年からの選択科目
魔法界の生き物を学ぶ魔法生物飼育学も、「三大魔法学校対抗試合」の後に重要性が増した科目の1つでした。
魔法使いの中でも、対策が難しいドラゴンを学ぶため、ルーマニアで現役のドラゴン使いをしているチャーリー・ウィーズリー特任教授を迎え、卒業までにドラゴンとの遭遇に対処する術を学ぶことになります。
ホグワーツのクラブ活動
授業改革とともに進められたのが、学校生活に思い出と刺激を与えてくれるクラブ活動でした。
クィデッチ学校選抜チーム
監督 オリバー・ウッド
コーチ ジニー・ポッター(ウィーズリー)
年齢制限 3年生以上
長年、それぞれの寮対抗で技術を磨いてきたクィデッチはホグワーツの伝統でもありました。
寮対抗試合は続けながら、新しい取り組みとして進められたのがホグワーツ代表チームの選手です。
オリバー・ウッド監督の熱心な指導、現役選手ジニー・ポッター(ウィーズリー)の鋭い視点で選び抜かれた選手たちは、学校対抗試合に臨むことになります。
魔法冒険クラブ
監督 シリウス・ブラック
コーチ フレッド/ジョージ・ウィーズリー
年齢制限 4年生以上
マグゴナガル校長が最後まで判断したクラブ活動 魔法冒険クラブ。
受け入れられなければ辞めるとまで言うシリウス教授の意志に、渋々年齢制限を4年生以上にすることでマグゴナガル校長が受け入れた経緯があった。
イースターとクリスマスの休暇中、禁じられた森や各地の未開の地でキャンプをしながら実践的な魔法を学べるクラブ活動。
チーム対抗の決闘合戦、泥にまみれながらの魔法生物退治など怪我はつきもの。
学校では教えてくれない、イタズラ魔法や少々危険な魔法もこっそり教えてくれる魔法冒険クラブは男子学生に絶大な人気を得ることになった。
屋敷しもべ妖精福祉振興協会
監督 ハーマイオニー・ウィーズリー(グレンジャー)
年齢制限 なし
ハーマイオニー・ウィーズリー(グレンジャー)教授が学生時代に設立した屋敷しもべ妖精福祉振興協会は、イギリス魔法界で活動を広めつつありました。
日刊預言者新聞のコラムにも、教授の記事が掲載されていることもあり、自主的に参加を求める学生が増え続けているクラブ活動でもあります。
オカルト研究会
監督 ルーナ・ラブグッド
年齢制限 なし
ルーナ・ラブグッド教授のファンの学生が集まり、いつしかクラブ活動に認められたオカルト研究会。
雑誌「ザ・クィブラー」の掲載記事を元に、幻の魔法生物の研究に没頭する。
ルーナ教授の学生時代のように、オカルト研究会に参加する学生は周りから1歩引いた目線で見られることも…。