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小説の世界観と舞台設定を伝えるときに役に立つ言葉〜幻想的と現実的

幻想的と現実的

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今日の読書に関する言葉は、「幻想的」と「現実的」です。

空想の世界で暮らすことが多い私にとって、幻想的な世界は現実的なこの世と大きな違いはないのかもしれません。

幻想と現実

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幻想的な世界観を垣間見える1シーン。

目の前でやり取りが交わされているような、リアルを追求した現実的な作品。


幻想とは?

幻想(英:fantasy)の意味は「現実にない世界や風景を思い描く」ことです。

幻想的(英:fantastic)という表現で、普段は見ることができない風景を表現したり、独創的な作品の世界観を表現するときに使われます。


現実とは?

現実(英:reality)の解説はいらないかなぁと思いますが、「現に事実として存在している事柄・状態」「現に事実として与えられている」という意味があります。

現実的(英:realistic)という言葉は、「実現できそう」という予測も含めて普段から使われる言葉でもあります。



小説の解説や書評で使われる


幻想的と現実的という言葉は、小説の解説や書評でもよく使われる表現ですよ。


幻想的な小説と現実的な小説

幻想的な小説には、「SF小説」「ファンタジー小説」「児童小説」や「恋愛小説」の一部に見かけます。

一方で、「推理小説」「青春小説」「経済小説」「政治小説」「歴史小説・時代小説」「官能小説」や「青春小説」と「恋愛小説」のほとんどは現実的に描かれています。


作品の世界観と舞台設定を伝えやすい表現

こうして、「この小説は幻想的な世界観」「この小説は身の回りでいつでも起こりそうな現実的なストーリー」と小説をひとことでまとめる際に使われています。

小説の舞台が、身の回りのことを描いた世界観なのか。

身の回りの舞台でも、魔法や幽霊のように多くの人が体験したことがない設定があるのか。

それとも、宇宙人だったりモンスターがいるような異世界のお話なのか。

小説の世界観と舞台設定を、簡潔に伝えることができる言葉が幻想的と現実的という2つの表現です。

最近では、「ファンタジステック(幻想的)な」「リアリティ感(現実的)のある」と表現した方が伝わりやすいこともありますよね。



幻想的の反対は現実?

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こうして小説の紹介で使わせていただいていると、反対の意味は?と気になります。

辞書的な意味では、幻想の対義語は「幻滅(英:disillusion)」

現実の対義語は、幻想の他に「理想(英:ideal)」「空想(英: imagination)」とあります。

辞書に載っている使い方では、現実の側から見た反対の意味は幻想ですが、幻想の側からは幻滅なんですね。

ですが、物語の世界観を表現する言葉としては幻想的と現実的はとても伝わりやすい表現ですよ。



幻想的と現実的のまとめ

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幻想的(英:fantastic)、現実的(英:realistic)は物事が私たちの暮らしに実在しているかを示す言葉です。

どちらも、辞書的な意味はぴったりと反対というわけではないようです。

実用的には、本の紹介で世界観と舞台設定を伝える際に、幻想的と現実的を反対の意味で使った方がわかりやすいはずですよ。



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