『元彼の遺言状』新川帆立
推理小説・ミステリ作品が大好きな方、毎年楽しみにされている第19回『このミステリーがすごい!』大賞が10月1日に発表されましたよ。
第19回『このミステリーがすごい!』大賞『元彼の遺言状』新川帆立
第19回『このミステリーがすごい!』大賞の受賞作品は、『元彼の遺言状』。
大手企業の御曹司と交際していた弁護士が彼の死後に知ったのは、「全財産を自分を殺した犯人に相続する」という謎のメッセージ。
元カノの弁護士の女性が、彼の死の理由に迫る謎が謎を呼ぶ物語です。
著者の新川帆立さんも主人公と同じ女性弁護士。
高校生の頃に出会った夏目漱石の『吾輩は猫である』がキッカケで作家を目指されていました。
経歴も異色で、高校生の頃には囲碁の全国大会に出場され、卒業後はプロ雀士にもなられています。
現在の本業は弁護士ですが、プロの作家を目標にされているのは変わらず。
ミステリ作家としての活躍が楽しみな1人ですね。
2次選考のノミネート6作品
株式会社宝島社が主催する『このミステリーがすごい!』大賞は、未発表のミステリ作品を公募する文学賞です。
今すぐ、読みはじめることができないのが残念ですね。
最終選考を競い合って、これからの書籍化が楽しみな6作品がこちらです。
『元彼の遺言状』新川帆立
『砂中遺物』龜野仁
『甘美なる作戦』呉座紀一
『虐待鑑定~秘密基地の亡霊~』高野ゆう
『クロウ・ブレイン』東一眞
『悪魔の取り分』柊悠羅
あらすじと紹介文を読んでいると、どの作品も個性的な世界観があって気になる物語でした。
6人の作家さんの中で、東一眞さんだけは経済の専門書を出版されていましたよ。
書籍化は2021年1月
今回、第19回『このミステリーがすごい!』大賞に輝いた『元彼の遺言状』は、2021年1月に書籍化されることが決まっているようです。
第19回『このミステリーがすごい!』大賞決定!大賞は東大法学部出身の女性弁護士|株式会社 宝島社のプレスリリース
最終選考に残った他の5作品も、反響によってはこれから本屋さんで見ることができるのかもしれませんよ。