本当に本が読みたくなる読書のブログ

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2023年本屋大賞ノミネート10作品「おすすめ」のランキング

2023年の本屋大賞Twitterアンケートで「おすすめ」をランキング

読書コラム


本当に本が読みたくなる読書のブログでは、2023年本屋大賞予想をさせていただきます。

本屋大賞予想の3つの視点「面白さ」「売りたさ」「おすすめ」で本屋大賞ノミネート作品をランキングし、合計の配点から「本屋大賞予想ポイント」で予想に取り組ませていただきます。

第3回は、投票期間7日間のTwitterアンケートを行い「おすすめ」をランキングしてみましたよ。

本屋大賞予想に欠かせない3つの視点「おすすめ」とは?

本屋大賞予想の3つの視点


本屋大賞予想は、全国の書店員さんの目線で「売りたい」と思う本を選ぶことが大切です。

書店員さんが、「面白かった」「自分の店で売りたい」「お客様にも薦めたい」と思える価値観にいかに近づけるか……花水由宇(hanami yu)は考えました。

「おすすめ」は共感したい世界観

「面白さ」「売りたさ」「おすすめ」の中で、「おすすめ」は共感したい世界観ではないでしょうか?

2021年の予想では、本屋大賞ノミネート作品の舞台設定から、リアルな世界観を描いた作品を「おすすめ」とさせていただきました。

2018年から2020年の予想作品は、当時の価値観や世の中に近い出来事を描いた作品が上位入賞する傾向にありました。

予想をしていて考えたことは、作品の世界観がリアルだと感じるかは読者さんの年代や生活で大きく変わるのかもしれないということです。

そこで、視点を「共感」に切り替えてみることにしました。


Twitterアンケートで「おすすめ」をランキング


共感してほしいと思うことは、「ねえねえ聞いて」「これ見てよ」と感じたことを誰かに知ってもらいたいと思うこと。

思いついたのは、SNSでした。

若者世代のツールと思われがちなSNSの中でも、Twitterは10〜40代が主なユーザーで年齢層が広いSNSとされています。

2023年本屋大賞予想では、「誰かにおすすめしたい」をテーマにTwitterアンケートを行い本屋大賞の「おすすめ」をランキングさせていただくことにします。




2023年本屋大賞ノミネート作品のTwitterアンケート「おすすめ」のランキング


それでは、2023年本屋大賞ノミネート作品をTwitterアンケート結果でランキングさせていただきます。

他のランキングに近い配点になるように、1票で100のポイントを配点することにしました。

1位『爆弾』呉勝浩

爆弾
著者 呉勝浩
出版社 株式会社講談社
分類 ミステリー小説
出版日 2022/4/20
読みやすさ ☆☆★読みやすい
感想・レビュー 1365
2世代 800
Twitterアンケート 1100(11票)

2020年の第162回直木賞にノミネート、第41回吉川英治文学新人賞受賞から爆発的人気が続いている呉勝浩さん。

特に直木賞は2020年から毎年ノミネートされ、知名度も高い作家さんです。

2023年本屋大賞ノミネートした取調室を舞台にしたミステリー作品『爆弾』は、Twitterアンケートでは2桁の11票を集め、「おすすめ」のランキングは1位でした。


2位『光のとこにいてね』一穂ミチ

光のとこにいてね (文春e-book)
著者 一穂ミチ
出版社 文藝春秋
分類 青春小説
出版日 2022/11/7
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
感想・レビュー 657
主人公の同年代 200
Twitterアンケート 800(8票)

昨年の本屋大賞ノミネート作品『スモールワールズ』が注目された一穂ミチさん。

本屋大賞2023二ノミネートした『光のとこにいてね』は、育った環境の違う主人公 果遠と最愛の相手 結珠の出会い、巡り合う縁の流れを描いた物語。

物語のストーリーも注目されており、Twitterアンケート結果は8票で2位となりました。


3位『汝、星のごとく』凪良ゆう

汝、星のごとく
著者 凪良ゆう
出版社 株式会社講談社
分類 恋愛小説
出版日 2022/8/4
読みやすさ ☆☆★読みやすい
感想・レビュー 1708
2世代 800
Twitterアンケート 7(700票)

『汝、星のごとく』は瀬戸内海の穏やかな島を舞台にした、女子高校生の暁海と転校生の櫂のほろ苦く不器用な成長を描いた恋愛小説です。

本屋大賞の受賞歴のある凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』、元々のファン層、作家さんの知名度は申し分ないため、2023年本屋大賞予想アンケートは3位でした。

私の個人的な予想では、圧倒的1位と思っていたのですが、今回は7票という結果です。


4位『月の立つ林で』青山美智子

月の立つ林で
著者 青山美智子
出版社 株式会社ポプラ社
分類 大人の青春小説、ほっこり小説
出版日 2022/11/7
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
感想・レビュー 691
3世代 1600
Twitterアンケート 600(6票)

2023年本屋大賞ノミネート作品『月の立つ林で』は、3年連続で本屋大賞ノミネートの青山美智子さんが紡ぐ短編集。

ポッドキャストから流れた、タケトリ・オキナの『ツキのない話』を聞いたことで人生に変化が訪れる5つの物語。

2023年本屋大賞ノミネート作品のTwitterアンケートでは6票を獲得、「おすすめ」のランキングは4位でしたよ。


5位『君のクイズ』小川哲

君のクイズ
著者 小川哲
出版社 朝日新聞出版
分類 エンタメ小説、ミステリー小説
出版日 2022/10/7
読みやすさ ☆☆★読みやすい
感想・レビュー 915
主人公の同年代 200
Twitterアンケート 600(6票)


賞金と日本一のクイズ王の座がかかった、生放送のTV番組『Q-1グランプリ』の結末を描いた小川哲さんの『君のクイズ』。

2023年1月に、『地図と拳』で第168回直木三十五賞を受賞されたばかりの小川哲さんの作品です。

小川哲さんの直木賞受賞が最近だったこともあり、上位を予想していたのですがTwitterアンケートでは6票、本屋大賞2023予想「おすすめ」のランキングは5位でした。


6位『方舟』夕木春央

方舟
著者 夕木春央
出版社 株式会社講談社
分類 ミステリー小説、サスペンス小説
出版日 2022/9/8
読みやすさ ☆☆★読みやすい
感想・レビュー 1829
主人公の同年代 200
Twitterアンケート 400(4票)

災害で起きてしまった密室と殺人事件という恐怖、助かるためには誰かを見捨てなければならないという生け贄。

2023年本屋大賞にノミネート前から映画化が期待される夕木春央さんの『方舟』は、ミステリー小説のファンの世代を選ばず人気を集めています。

2023年本屋大賞ノミネート作品のTwitterアンケートでは4票を獲得、「おすすめ」のランキングは6位でしたよ。


7位『ラブカは静かに弓を持つ』安壇美緒

ラブカは静かに弓を持つ (集英社文芸単行本)
著者 安壇美緒
出版社 株式会社集英社
分類 ミステリー小説、スパイ小説
出版日 2022/5/2
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
感想・レビュー 674
2世代 800
Twitterアンケート 400(4票)

2018年にデビューされた安壇美緒さん、デビューから3作目の『ラブカは静かに弓を持つ』が2023年本屋大賞にノミネートされました。

調査機関で働く主人公 橘樹が活躍する音楽とスパイという異色のスパイ小説は、Twitterアンケートで4票を獲得し本屋大賞2023「おすすめ」のランキングは7位を記録しています。

8位『川のほとりに立つ者は』寺地はるな

川のほとりに立つ者は
著者 寺地はるな
出版社 株式会社双葉社
分類 大人の恋愛小説
出版日 2022/10/20
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
感想・レビュー 623
3世代 1600
Twitterアンケート 3(300票)

『水を縫う』や『夜が暗いとは限らない』などで「秘めた想い」を描かれる寺地はるなさんの作品が、いよいよ本屋大賞にノミネートされました。

最新作『川のほとりに立つ者は』は、主人公のカフェの女性店長・原田清瀬とトラブルに見舞われた恋人 松木圭太の想いが巡る大人になっても読みたい恋愛小説。

2023年本屋大賞ノミネート作品のTwitterアンケートでは3票を獲得、「おすすめ」のランキングは8位でしたよ。


9位『#真相をお話しします』結城真一郎

#真相をお話しします
著者 結城真一郎
出版社 株式会社新潮社
分類 ミステリー小説
出版日 2022/6/30
読みやすさ ☆☆★読みやすい
感想・レビュー 1417
2世代 800
Twitterアンケート 200(2票)

2021年に第74回日本推理作家協会賞を受賞され、第22回本格ミステリ大賞にもノミネートされた結城真一郎はミステリー作家さんの間でも注目されている作家さんです。

2021年本屋大賞にノミネートの『#真相をお話しします』は、タイトルの期待を超える伏線から二重三重に張られたトリックの謎を暴く本格ミステリー小説です。

Twitterアンケートで2票を獲得し、本屋大賞2023「おすすめ」のランキングは9位となっています。


10位『宙ごはん』町田そのこ

宙ごはん
著者 町田そのこ
出版社 株式会社小学館
分類 エンタメ小説、ほっこり小説
出版日 2022/5/27
読みやすさ ☆☆★読みやすい
感想・レビュー 982
2世代 800
Twitterアンケート 100(1票)

2回目の本屋大賞受賞が期待される町田そのこさん、2023年のノミネート作品は家事に不慣れでマイペースな母親 歌野と、娘の宙(そら)の偏った愛情の歪な親子関係を描いた『宙ごはん』。

Twitterアンケートでは1票を獲得し、本屋大賞2023「おすすめ」のランキングは10位の結果でした。




「おすすめ」でランキングした2023年本屋大賞ノミネート作品のまとめ

本屋大賞予想「おすすめ」のランキング

本屋大賞予想の3つの視点「面白さ」「売りたさ」「おすすめ」。

3回目の予想は、「おすすめ」の視点で2023年本屋大賞ノミネート作品をランキングさせていただきました。

知名度の高い呉勝浩さんの『爆弾』、幅広い読者層から人気の凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』の上位は花水由宇(hanami yu)の予想に近い結果でした。

予想外に思えたのは、2度目の本屋大賞受賞が期待の町田そのこさん、ミステリーファンの注目が集まっている結城真一郎さんの『#真相をお話しします』の票が伸びなかったことです。

そうはいっても、公平なアンケート結果です。

本屋大賞予想をされている方からは異論もあるかと思いますが……今回は、ありのままの結果を発表させていただきましたよ。

次回は、「面白さ」「売りたさ」「おすすめ」の3つのランキング結果をまとめ、本屋大賞予想ポイントを発表させていただきますね。

本好き、読書好きのみなさま、どうかお楽しみくださいね。




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