北海道胆振東部地震(ほっかいどう いぶり とうぶじしん)〜予感
地震による停電を経験した花水(hanami)は、北海道胆振東部地震「文明の明かりが消えた夜」シリーズを連載させていただくこととしました。
第1回は、地震の直後のお話をさせていただきますね。
※このシリーズは北海道胆振東部地震(ほっかいどう いぶり とうぶじしん)の体験談です。地震を思い出すことで、体調や気分が不快になられる方は、閲覧をお控えいただく方がいいと思われます。
静けさの中目が覚めた直後
その日見ていた夢、細かくはその後の出来事で覚えていませんがラストシーンは鮮明に覚えいます。
螺旋階段を駆け下りる花水(hanami)、作業着のような服装で踊り場にいた私たちは爆風で屋外へと吹き飛ばされる……そこで目が覚めた。
目がさめると、窓から吹き込む風だけの静かな夜。
普段の夜中の寝起きと違っていたのは、なぜが目がハッキリと覚めていたこと。
急に鳴り響いたスマホの緊急速報!
同時に、建物の音を感じるほどの強い揺れをベッドの中で感じ、棚の小物が落ちる音とガラスが割れる音の中、徐々に強まる揺れ。
地震!?
今まで感じたことのない揺れは、ほんの数秒で収まった。
まったくのんきなその後
きっと部屋の中がめちゃくちゃになっている。
そう思い電気をつけても、つかない。
停電!?
「そういえばランタン」
月末に予定していたキャンプに向けて、新しく買っておいたランタンがキャンプ用のリュックに入れてあることを思い出し、連れ合いが照らすスマホの明かりの中取りに向かう。
ランタンは、キャンプのタープの中全てを照らせるように明るいものを用意していた。
スイッチを入れると、眩しいほどに部屋の中を照らしてくれる。
部屋の中は小物が床に落ちている。
我が家はワインの空き瓶を棚に飾っていたので、全て床に…
幸いどの瓶も割れておらず、窓や鏡も割れていない。
ひと通り2人で部屋の中を見回し、被害がないことを確認すると、水道が出ること確認してガスの元栓だけは閉めておいた。
そして………
どうせ暗くて何も出来ないから、ひとまず寝ようか。
そう言って呑気に寝てしまった。
※実はこの呑気な行動は、北国の多くの人が同じように行動し、その後の暮らしを分けることに………
日が昇ると大変な事態に
日が昇り、普段通り起きる時間に目が覚めた。
電気はまだついていない。
スマホの表示には、緊急速報やニュースアプリの情報、安否を確かめるメッセージの表示。
2人で顔を合わせる、「もしかしたらウチらは被災したのかもしれない」
実際に建物の中も外も壊れておらず、電気がついていないだけで、まだまだ実感がわかない。
窓から見渡しても、建物も壊れていなければ、火災もない。
ニュースアプリでわかったことは、北海道胆振地方で地震6強の地震(後々に震度7と判明)があったこと、交通機関が停電で止まっていること。
それでも、実感が湧かず2人とも仕事に出ることにした。
街の中では、スーパーに並ぶ人、歩いて職場へ向かう人を横目に信号機の停止した道路を走る。
大きな通りには警察官が誘導、小さな通りは交差点では譲り合いで何とか走ることができた。
※後で知ったことですが街中の信号機が止まっていたようです。
そして、「今いる場所から移動するときは連絡する」「大きな揺れがあったら連絡する」「連絡が取れなかったら家へ向かう」ことを確認して、それぞれの職場へ向かいました。
北海道胆振東部地震「文明の明かりが消えた夜」シリーズ↓
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