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地震後の停電「文明の明かりが消えた夜」〜先に自然で後から文明

別の視点で…自然はそこにあって、文明はあとからできたもの

北海道胆振東部地震(ほっかいどう いぶり とうぶじしん)が起こったのは、9月6日3時08分。

ちょうどこのお話を書いている9月10日は、地震発生から4日が経った後。

震源地付近や、道路が寸断された地域以外は交通機関も復旧し、徐々にですが元の生活を取り戻しつつあります。

今回のテーマは、地震や停電について「どうしたらいいのか」と考えることではありません。

地震と停電で感じた「普段気づけなかったこと」がテーマ。

少しだけ視点を変えて、停電の中で見た星空から感じたこと、買い物の行列の後に働きアリを見かけて思ったことを綴ります。

普段気づけない夕焼けと星空

夕焼け〜リアル三丁目の夕陽?

地震の後の初期対応の仕事を終えて帰宅した花水(hanami)。

換気扇の使えない我が家では、ベランダに灰皿を移動して喫煙所を設けることにしました。

南西向きの我が家のベランダからは、ちょうど夕陽の見える時間。

その日の夕陽は、景色の主役。

昨日まで、明かりが灯っていた建物全てをシルエットに黄色、オレンジ、赤と紫のグラデーションに空を染め上げていました。


星が綺麗…

夕陽が沈む前から1つ、もう1つ、今度は2つと瞬く間に星が輝きます。

夕陽が地平線に姿を消し、空が静かになる間も無く、隙間がないほどの星空。

どこを見ても、星で埋め尽くされた絵画のような夜空。

静寂の中の散歩では、西の空の低い場所に北斗七星を簡単に見つけることができましたよ。

昨年から始めたキャンプで、綺麗な星空を見上げることもありました。

それでも、私が今まで見たことのないほどの星で埋め尽くされた空でした。



困っていたのは…人間

変わらず毎日を暮らすアリ

電力も復旧した3日後の買い物。

偶然、開店間際のスーパーを見かけランタンに必要な単1電池。

余震に備えての保存食品を手に入れることができました。

必要なものが手に入り、帰る前のひと休憩。

車の後ろで休んでいると、ふと足元に目が向きます。

小さなアリが、死んだ青虫をせっせと運んでいます。

私が遠くのスーパーまで、保存食品と電池を買いに行ったように…

段差を乗り越え、ときには後ろ向きになりながら自分より大きな青虫を運ぶアリ。

ふと思います。

アリは全然困ってなく、普段通りの暮らしをできているんだなぁ。


文明が止まって困ったのは生み出した人間

電気が初めて実用化されたのは、18世紀に電池が発明されてからといわれています。

その後、産業革命で広まった蒸気機関から発電機が開発され、今では私たちの暮らしのほとんどを支えてくれています。

最近では、地球温暖化を止めるため車などの燃料を使う機器を電気に変える運動が盛んですよね。

世の中を見渡しても、自分たちで作った電気を使って暮らしている動物は人間だけ。

それを失って、困るのもまた人間だけなのかなぁと思います。


初めからそこにあった自然と生み出した文明

自然は変わらず、変わっていたのは人間

今回は、地震と停電で感じた「普段気づけなかったこと」がテーマでした。

地震と停電の体験談からは、少しだけ視点を変えて考えてみると、思うことがあります。

それは、「自然は変わらず、変わっていたのは人間」。

空をグラデーションで染める夕焼けも、隙間なく散りばめられた星も、初めからそこにありました。

見えなかったのは、私たちが自分たちを照らしていた光のため。

「より便利になる」ことは、「さらに不便になる」こと?

暮らしに欠かせない電気。

電気がなくなっただけで…

もし、1週間以上電気が止まったままなら、きっとこのようにお話しする余裕もなかったでしょう。

停電が起こり、私たちの生活は一時止まってしまいました。

それでも、アリは食料を運び、普通に暮らしています。

「より便利になる」ことは、便利さを失ったときに「さらに不便になる」ことなのかなぁと感じた出来事でした。


北海道胆振東部地震「文明の明かりが消えた夜」シリーズ↓
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