ビジネス書は戦国時代から経営者や労働者に読まれていた
本当に本が読みたくなる読書のブログをご覧の皆様、こんばんは花水由宇(hanami yuu)です。
今回は「ビジネス書は戦国時代から読まれていた」というテーマです。
ビジネス書といっても、私たちが読んでいる現代のビジネス書というわけではありませんよ、もちろん。
戦国時代の仕事に必要な知識と技術を身につけるための本、当時から「兵法書」と呼ばれていた本が当時のビジネス書にあたるのではないでしょうか?
それでは、どうぞ!
ビジネス書の定義と現代のビジネス書
戦国時代のお話をささていただく前に、ビジネス書について振り返ってみます。
ビジネス書とは?
ビジネス書は仕事の役に立つビジネス書のNo. 1を選ぶ、ビジネス大賞の選考で次のように定義されています。
「ビジネスパーソンにとって学びや気づきがある本」ビジネス書大賞
ビジネス書大賞は、国内外のビジネス書の中からビジネスパーソンと呼ばれる私たち働く世代の役に立つ本を選ぶ文学賞ですので、信頼できる定義といっていいでしょう。
現代のビジネス書
ビジネス書は時代によって、経済活動に違いがあることから時代の流れを取り入れた内容になっています。
現代のビジネス書には、書かれている内容をそのまま活用する他にも、ビジネスパーソンに「新たな気づき」を生み出すことが求められています。
現代と戦国時代のビジネスパーソンに必要なこと
現代の会社員も戦国時代の侍も、収入のために仕事をするサラリーマンという共通点があります。
現代のビジネスパーソンに必要なこと
現代のビジネスパーソンに必要なことは何なのでしょうか?
①基本的な社会常識
②仕事を処理する速さと量
③自分の仕事を管理する力
④接客・来客対応
⑤プレゼンの技術
⑥リスク管理
⑦リーダーシップ・マネジメント能力
企業に勤めるサラリーマン、大小関わらず事業を起こす経営者、組織に所属しないフリーランスと働き方は変わりますが、おおよそ7つのことが求められているのではないでしょうか?
戦国時代のビジネスパーソンに必要なこと
戦国時代にも、現代と大きく変わらない職業がありました。
当時は、農業や漁業の1次産業につく方が9割以上。
その中で、ビジネス書を多く読んでいたのは武士階級の仕事。
武士階級といっても、江戸時代とは異なり農業や漁業と兼業であったり、勤め先の大名を変え転職する武士もいたりと、身分というより働き方の1つとして認識されていました。
先ほどのビジネスパーソンに必要な7つのことを、武士階級に当てはめるとこうなるのではないでしょうか?
①基本的な社会常識
②仕事を処理する速さと量
③自分の仕事を管理する力
❹接客・来客対応→交渉力
❺プレゼンの技術→当時のプレゼンの技術
⑥リスク管理
❼リーダーシップ・マネジメント能力→戦略と戦術の能力
プレゼンといっても、もちろん当時はパソコンやプロジェクターはありません。
ですが、時代に合わせて変わる内容以外はほとんど変わらないのではないでしょうか?
時代に合ったビジネス書の内容
現代のビジネス書に比べ、戦国時代のビジネス書にはどんな目的があって読まれていたのでしょうか?
戦国時代に読まれていたビジネス書は?
現代に近い働き方が求められていた戦国時代、当時読まれていたビジネス書にはどのような本があったのでしょうか?
当時のビジネス書ともいえる「兵法書」を4つ取り上げてみました。
現代でも読み続けられている『孫子』
孫子は紀元前の中国の武将のよって書かれた本で、戦国時代からみても2000年は前の本になります。
内容は13の項目があり、戦争をする前の外交段階から戦争後の味方の賞罰まで細かく書かれています。
孫子では、「可能な限り戦争を避けること」「自分の組織と相手組織を分析すること」「戦争になってしまった場合、味方の損害が少なくなるよう作戦を立てること」の3つが重要視されています。
読んだ人が時代に合わせて応用しやすい特徴もあり、現代にも応用しやすい本として2500年近く読まれているんですね。
組織運営の『三略』
三略は釣りで有名な太公望が初版を書き、その後複数の中国の政治家や軍人によって再編がされた本です。
三略と名前のつく通り三部作で、それぞれ政治と人材育成、軍事の部隊の編成、組織内でのコミュニケーションについて書かれています。
三略の特徴は、組織内のコミュニケーションを重要視しているところでしょう。
ビジネス書は戦国時代から読まれていた
書き始めると、長くなってしまったビジネス書と戦国時代のお話。
人が働いている限り、「より良くしよう」と本からアイデアを得ることは変わらないのかもしれません。
武将「A家よりも多くの人員をかけて戦に参りましたが、負けてしまいました」
大名「そうか、コンセプトはどうだったんだね?」
武将「はい、マンパワーをかけることでイニシアチブを得る方向のコンセプトでしたが、相手側の槍が長くアクティブな動きになれていなかったことが今回のイシューになるかと…」
大名「つまり槍のクオリティが向こうのコアコンピタンスで、マンパワーに優ったということか。今後は、ステークホルダーとのネゴシエーションがキーになってくるわけだが、誰かコミットできるメンバーはいないか?」
軍師「殿、マルチタスクを抱える我が家はキャパオーバーでして、ここはB家とアライアンスを組むことがウィンウィンとなるかと」
言葉が変わるだけで、当時の会議では案外こんなやり取りが行われていたかもしれませんね。
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