働きすぎるとバカを見る
働きすぎるとバカを見る
こんなことが言われるようになり、少し経ちます。
今日は、働くことと収入も適度がいいのでは?と思うお話です。
働きすぎるとバカを見る2つの理由
「働きすぎるとバカを見る」
頑張って働いて、収入を得る。
日本の雇用の形が変わってきている今、頑張って働いているだけでは収入は望めないといわれています。
働き方改革で会社からの収入upは望めない
2019年4月から制度化された働き方改革関連法では、「時間外労働の上限規制の導入」「長時間労働抑制策・年次有給休暇取得の一部義務化」「同一労働同一賃金の推進」が話題になることが多いです。
会社員の私も、この3つは大歓迎です。
労働時間が短くなり、今まで使わないまま消えていた有給休暇が使えることは大歓迎ですが、1つだけ落とし穴があります。
それは、会社は「働きやすさ」を第一にしていれば、会社員の給与を抑えてもいいですよと暗黙の了解があることです。
例えば、時間外労働の上限規制は、基本給よりも残業代で稼いでいた方にとっては、一定の時間分しか収入が得られないことになります。
また、長時間労働抑制策・年次有給休暇取得の一部義務化で休むことも仕事の1つと思われることで、「休まず働くこと」は仕事の評価の中で価値を失います。
そうして、同一労働同一賃金の推進の元、多くの会社員の方は給与の低いほうへと合わせられることに…
人手不足といわれていますが、物の値段が上がらずデフレが続いている日本国内では、会社員の収入が今より下がることは現実的なのかもしれません、
収入upのすると税金up
日本の税の制度は、収入の金額に合わせて高くなります。
所得税と住民税を合わせた税率はおおよそ次のようになっています。
・195〜330万円(20%)
・330〜695万円(30%)
・695〜900万円(33%)
例えば年収250万円の方は200万円、年収450万円の方は約312万円、年収700万円の方は約467万円が実質の収入です。
控除で戻ってくる分もありますが、健康保険と年金の負担文を加えるとおおよそこのくらいの金額になります。
そもそも働かないときの収入は?
そもそも、企業に勤めて給与を得たり、自営業で収入を得たり、資産運用で資産を増やす。
その他に収入を得る方法は2つあります。
会社で給与upを目標に頑張るよりも…
先ほどの年金のお話に戻ります。
例えば現在、年収が450万円なら実質の収入は312万円です。
会社で昇給し500万円になったとき実質の収入は350万円。
昇進して600万円になったとしたら、実質の収入は420万円。
昇給で年収が50万円上がるためには、数年の努力が必要でしょう。
それでも収入は年間で+38万円。
さらに、周りの方を超える努力と工夫で課長や部長まで昇進したとしても、年間で約100万円のupです。
働きすぎるとバカを見る
年収450万円の会社員の場合、実質的な収入は312万円。
失業保険との差は60万円、生活保護費との差は48万円。
金額としては、1カ月に4〜5万円と大きな差があります。
毎日通勤して、1日のほとんどを会社で過ごしすと考えると、そこまで大きな差ではないのかもしれません。
働きすぎるとバカを見るという考え方も、そんなに間違った意見には思えません。