本当に本が読みたくなる読書のブログ

読書好きのための本当に読みたい本が見つかる書評ブログです。小説、実用書、ビジネス書ジャンルを問わず紹介。読書にまつわる豆知識のお話、文章の書き方のお話もありますよ。

本の出版から製本までの流れ

本が出版されるということ

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本の出版。

読書好き、趣味で作品を書いている人、仕事の取り組みを広めたい人には目標にしたいことでもありますよね。

趣味で物語を書いて、思ったことやお役立ち情報をブログで発信している花水(hanami )にとっても出版は夢の1つ。

今回は「本の出版」について、流れをまとめてみましたよ。

本の出版と製本

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出版とは?

「出版」の辞書的な意味は、「販売・配布する目的の文書や図面・絵画・画像を複製し、書籍や雑誌に製本し発行すること」です。


製本とは?

「出版」の他に本に関わる作業の中で「製本」という工程があります。

製本は「印刷された文章の紙を本の形に整える」こととあります。

製本は、細かくいくつかの工程があり、本を閉じる、表紙をつける、カバーのデザインを作成し本の形になるようですね。



本が出版されるまでの流れ

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本の出版には、自費出版と商用出版があります。

今回は読み手に身近な商用出版、中でも文芸書と呼ばれる小説やエッセイについて流れをまとめてみますね。


作品の公募、新刊本の企画

商用出版では、作品が作家さんからの持ち込みや文学賞の公募で出版へと渡る場合と出版社側から作家さんへ依頼する場合があります。

「○○出版社文学賞」など、出版社の主催する文学賞は受賞作品を出版する際の規定があります。

新人作家さんや、出版社とのつながりのない作家さんの作品は公募によって出版社の編集担当の目に留まり、作品を本として出版するかの「企画会議」に上がります。

また、文芸書の場合は出版社からの企画で作家さんが作品を仕上げる場合もあります。

この場合は、編集や企画の部門の会議で「どんなテーマ」を「どのような内容」で「どの作家さん」に依頼するかの企画を立てます。

その後、依頼を受けた作家さんが書き上げた原稿は出版社の発行する雑誌に連載され、後に単行本として出版される作品もあります。


原稿の入稿と校正

出版社の主催する文学賞の受賞や公募の結果、「企画会議」を通過した作品は作家さんと編集担当との間で本格的な校正に入ります。

校正と聞くと、文章表現や長さを直すと思いますよね。

多くの作品で、細かなストーリーの内容まで打ち合わせる大変な作業のようです。

出版社からの依頼で書き上げた原稿も編集担当との校正を行うようです。

こちらは、あらかじめ細かなテーマや内容を伝えてもらっている分、大幅なストーリーの変更は少ないでしょう。


仮の製本「校正刷り(ゲラ刷り)」

作家さんと編集担当がストーリーや文章表現を見直して出来上がった原稿。

この原稿が、そのまま本になっているわけではないようです。

仕上がった原稿は、「校正刷り(ゲラ刷り)」と呼ばれる仮の製本が行われます。


校正作業

仮の製本として「校正刷り(ゲラ刷り)」された作品は、改めて出版社の会議に上がり、多くの人の目に触れます。

ここで、各部門の担当や責任者の細かなチェックと校正が入ります。

まさに出版までの最終関門なんですね。


印刷所での製本

出版社の最終チェックを通過した作品は、印刷所へと移動します。

印刷所へ向かう流れは、細かくはわかりませんが最近のビジネス界での流れからすると、ファイルの送受信作業ではないでしょうか?

印刷所へ移動した校正後の原稿は、印刷機で紙に印刷されます。

紙は本の大きさよりも大きめで、「裁断」の工程で切りそろえられ、「丁合」の工程で本の規格に合わせて織り込まれます。

織り込まれた紙の束は「綴じ」の工程で糊付けされ、表紙やカバーをつけられて私たちが目にする本の形になっていきます。



本に関わるお仕事

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本というとまず、「作家さん」と思い浮かびますよね。

私も今回の出版までの流れを調べるまでは、作家さんが書いた原稿を出版社が出版するとしか考えていませんでした。

調べた中で本に携わるお仕事の方のお話にも触れておきますね。


作家、ライター

書かれる本のジャンルによって、小説家、随筆家、ノンフィクション作家と作家さんには多くの種類があります。

作品の創作者としては、ジャンルによって呼び名が変わりますが、職業としての作家さんには1つの定義があります。

お仕事の定義は、「芸術や趣味の分野で作品を創作し、職業としている者、または専門家として認められた者」です。

職業として作家を名乗るには、収入を得ているか、専門家として認められていなければなないんですね。

肩書きとしての作家さんでしたら、作品を発表した段階で名乗れるようになりますね。


出版社

出版社は、本の企画から校正、作家さんと印刷所とのやりとりなど本の出版の中心になる役割を担っています。

KADOKAWA小学館岩波書店など日本国内だけでも多くの出版社があります。

出版社の中でも非常に大規模な企業では、「本」の形をしているものは教科書から漫画まで取り扱うほどです。

最近では、ビジネス書やエッセイ専門の出版社も新しくできているようですね。


印刷会社

出版社から受け取った原稿を本の形に仕上げる印刷会社。

凸版印刷大日本印刷など非常に大規模な企業から個人経営で自費出版にも対応している出版社もあります。


書店

説明は今更いらないのではと思います、書店は本を販売しているお店です。

なお、本の売り上げの内訳はベストセラー作品を手がけるような「有名作家さんと大手の出版社が携わる本」で次のようになります。

作家 10%
出版社 30%
印刷会社 30%
書店 20%
流通会社 10%

それぞれの企業では、人件費や設備費用を差し引くと利益は多くはないように思えます。

ハードカバーが高くて買えないと嘆いている花水ですが、こうしてみると良心的な値段にも思えてきますよね。




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