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謎解きは授業の後に?先生と生徒の探偵コンビが大活躍

先生と僕 坂木司

著者 坂木司
出版社 株式会社双葉社
分類 小説、ミステリ小説
出版日 2011年12月18日
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい

見た目通りの助手と見た目を裏切る探偵


『先生と僕』の主人公2人は、良い意味で反対の探偵と助手役。

ストーリーの流れは、2人を中心に進んでいきます。


伊藤二葉(いとう ふたば)

田舎育ちで都内の大学に入学した18歳大学生。

大人しそうな見た目を裏切らない、大人しそうな性格で慎重すぎるほど慎重に世の中を立ち回る。

実は驚異の記憶力の持ち主で、1度見た映像や図形、文章を写真のように記憶する能力を隠し持つ。

持ち前の記憶力を生かす探偵の助手役。


瀬川隼人(せがわ はやと)

都内の一等地に暮らす、有名私立中学校1年生。

アイドル並みのルックスでありながら、怖いもの知らずで残酷な推理小説が大好きと、見た目を裏切る中身の持ち主。

毎年海外旅行を楽しむお金持ちでありながら、身近な謎をとき明かさずにはいられない推理力を持て余す。

地取り捜査が得意な今作の名探偵。



流されるまま探偵コンビが結成


大学進学とともに上京した伊藤二葉は、同級生に誘われるままミステリ研究サークルに入ることに。

さらに、たまたま公園で声をかけてきた中学生 瀬川隼人に家庭教師のバイトを持ちかけられる。

隼人が頼み込んだ家庭教師というのは建前で、本当は巷で起こる不可解な出来事を解き明かす探偵の助手をするはめに………



東京都内、事件は今通った道で起きていたかもしれない


事件の現場も、そこに暮らす人々も生活感漂う東京都内。

本屋で起こる万引き事件、カラオケ店の避難騒動、市民プールの不審者事件と誰の周りにもありそうな謎解きが日常ミステリの醍醐味ですね。


記憶が映す事件の真相


ミステリ作品なのでキーワードは控えめに、「記憶」とだけ伝えさせていただきます。

坂木司さんの描く、暮らしの中の謎解きをお楽しみくださいね。



坂木司さんとおすすめ日常ミステリのリンク


日常ミステリ作家 坂木司
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『青空の卵』
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『子羊の巣』
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『動物園の鳥』
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