夏におすすめの小説 2019
「実用書」「思想と哲学、考え方の本」「サブカルと雑学の本」「ビジネス書、政治と経済の本」「エッセイ、ノンフィクション」「読書の効果と読書術の本」「小説」の7つのジャンルから、夏におすすめの本を紹介させていただきます。
最終回の第7回は、恒例の小説の紹介です。
「読みたくなる」をテーマに今話題の、また読み返したい小説を選んでみました。
読みたくなるをテーマにお届け
小説選びのテーマは「読みたくなる」。
小説を読むことは、なんといっても「楽しみ」にあります。
テーマが興味を引いたり、話題の作家さんだったり、自分と照らし合わせてみたかったりと気分によっても違うものですよね。
夏におすすめの小説6冊
今回選んだ小説は、登場人物の立場や性別が違うビジネス小説2作品、人気作家さんの手がけたアニメの原作1作品、3.11によって起こった悲しみと向き合う1作品、日常の中に迫るミステリ小説2作品を選びました。
『小説 映画ドラえもん のび太の月面探査記』辻村深月、藤子・F・不二雄
小説家の辻村深月さんと人気アニメ「ドラえもん」、あまり見かけない組み合わせですね。
内容は読んでからのお楽しみにとして、直木賞と本屋大賞を受賞された辻村深月さん久しぶりの書き下ろし小説。
辻村さんの作品は、気持ちの私的な表現が難しくもありますが、文章はわかりやすく書かれています。
小学校低学年から中学年くらいで、ドラえもんの原作を知っている方には、わかりやすい小説なのではないでしょうか?
『負けるな、届け!』こかじさら
リストラにあった会社員、無口な夫と会話のなく過ごす日々に飽きた主婦、社内で「いいように使われる」立場の中堅社員。
いわゆるアラフィフ女子の登場人物たちが、マラソンの応援を通じ応援する人がいることと、何かに打ち込む気持ちを取り戻す短編集。
自分の立場に近い登場人物目線で、物語の出来事を楽しみたい作品です。
『ニワトリは一度だけ飛べる』重松清
転勤を断った会社員の主人公 酒井裕介に下された人事異動は、まさかの左遷部署。
移動先の「イノベーション・ルーム」は、仕事も役割も投げ出したかのように見える管理職の室長、会社の方針に反対し左遷された社員、大阪から移動した若手社員、会社の圧力を正面から受けてしまった面々が顔を揃えていた。
互いの仕事や人生への向き合い方の違いから、いがみ合う4人の元には社内の人間と思われる謎の人物からメールが入る。
渡された情報を元に、社内の中枢と争うことになる「イノベーション・ルーム」の4人。
実際に日本国内の会社で起こった内部告発事件がモデルになっていると噂しれるビジネス小説です。
『やがて海へと届く』彩瀬まる
3.11の震災がモデルになった彩瀬まるさんの『やがて海へと届く』。
旅行の最中に震災に巻き込まれた女性すみれ。
物語は、震災から3年後、すみれの親友真奈の元を訪れたすみれの恋人敦の「形見分け」の申し出。
すみれは姿が見えなくなっただけで、今もまだこの世のどこかにいると思い続ける真奈。
私は、とても最後まで読めそうにありません。
『動物園の鳥』坂木司
シリアスな作品が続いたので、日常ミステリー・日常の謎から続けて2作品紹介させていただきます。
日常ミステリー作家の坂木司さんのデビュー作品『青空の卵』。
引きこもりのプログラマー、鳥居真一の元に持ち込まれる謎を巡り世の中の出来事の中で苦しみ、自分を見つめる若者たちが成長する「引きこもり探偵シリーズ」。
1作目『青空の卵』から、登場人物の成長を追って読み進めることをおすすめしますが、『動物園の鳥』は純粋な謎解きとしても楽しめるミステリ作品ですよ。
この夏読みたくなる小説は辻村深月さんの『小説 映画ドラえもん のび太の月面探査記』
取り上げた6作品の中で、「読みたくなる」作品は辻村深月さんの『小説 映画ドラえもん のび太の月面探査記』。
辻村深月さんというと、登場人物の心の変化を詩的に描いて気持ちの奥底に迫る作風でもあります。
人気のアニメの登場人物の様子は、どのように描かれているのでしょう。
映画のドラえもんを見たお子さんなら、表現が難しくてもストーリーを覚えていて読みやすいのかもしれませんよ。
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