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第162回直木三十五賞ノミネート作品

第162回直木賞には人気ミステリ作家さんがノミネート

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いよいよ、2020年1月15日に第162回直木三十五賞が発表されますね。

受賞予想の前に、第162回のノミネート作品を振り返ってみます。

第162回直木賞ノミネート作品


2020年上半期は、5作品がノミネートしています。

『嘘と正典』小川哲

タイムトラベルで過去を訪れる6つの物語が小川哲さんの『嘘と正典』。

マジシャン、サラブレッドの育成、政治問題とでも様々です。

「嘘と正典」は6作品の1つで、アメリカの工作員共産主義の始まりを摘み取ろうと過去を訪れる物語。

花水(hanami)個人的には、未来で流行が廃れたファッションリーダーの物語もおもしろいと思いましたよ。


『熱源』川越宗一

サハリンは、日本にとって未開の土地でもあり、ロシアにとっては流刑の地でもあった。

明治維新から第1次世界大戦にかけて、故郷を終われたアイヌ民族山辺安之助とロシアで政治犯として裁かれたブロニスワフ・ピウスツキ。

サハリンで出会った2人が守りたかった熱い思いとは………

直木賞ノミネート初の作家 川越宗一さんも注目ですね。


『スワン』呉勝浩

東京都内のショッピングモールで起きた無差別銃撃事件。

数十人の死者を出した事件を生き延びた高校生のいずみ。

被害にあって入院していた同級生の衝撃の告発で、いずみは犯人の共犯と雑誌に書かれてしまい、悲劇のヒロインから世の中の非難の的に………

平穏な日常を失った被害者に届いた招待状、集められた被害者が語る事件の真相とは………。

ストーリーの展開の速さと、ハラハラ感が右に左に揺さぶられる物語。


『背中の蜘蛛』誉田哲也

とても紹介が難しい作品が、誉田哲也さんの『背中の蜘蛛』。

連続殺人事件の捜査を描いた警察小説では、今までの捜査では無関係に思えた事件に情報捜査で得られた1つの接点が………。

キーワードは、「蜘蛛」と「雲」にあると思います。


『落日』湊かなえ

人気ミステリ作家 湊かなえさんの新作がノミネートされました。

『落日』は、脚本家 甲斐千尋と 映画監督 長谷部香の2人が主人公のミステリ作品。

15年前に起こった家族間の殺人事件「笹塚町一家殺害事件」を新作映画の題材にするため、事件の真相に迫る物語です。



注目は湊かなえさん

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注目作品は人気ミステリ作家の湊かなえさん。

湊かなえさんは、2009年に『告白』で本屋大賞を受賞。

2016年には『ユートピア』で第29回山本周五郎賞を受賞されています。

今回のノミネート作品『落日』も細かな謎解きを繋ぎ合わせ、大きな謎を解決する湊かなえさんらしい謎解きで描かれています。

直木賞にも過去3回ノミネートされており、いよいよ受賞が近づいてきたのではないでしょうか?


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