第160回芥川賞・直木賞の候補作品が発表
2018年12月16日、来年1月に発表される第160回芥川賞・直木賞の候補作が発表されました。
選考会は、2019年1月16日午後4時に東京・築地で行われます。
そこで、恒例の「直木賞 受賞作品を予想コーナー」を更新します。
恒例といっても、花水(hanami)の予想は今まで3回連続で予想は外れています。
今回は当たるのでしょうか?
第160回 直木賞候補作
『信長の原理』垣根涼介
信長は思った。
「なぜ働きが悪くなる家臣、裏切りる家臣が現れるのだろうか?」
ある日、庭先で見かけた蟻の行列にヒントを得た信長は組織というものは「ある法則」によって決まるのでは?と考えた。
信長の幼い頃から、本能寺までの生涯が6つのテーマに分け描かれています。
500ページ以上とボリュームのある本ですが、戦国時代の登場人物たちの会話が多く読み進めやすい本でしたよ。
『童の神』今村翔吾
第10回角川春樹小説賞を受賞した話題作『童の神』がノミネート。
平安時代、「童」と呼ばれ人間から恐れられ蔑まされていた種族がいた。
当時の越後、今の新潟で生まれた「童」の桜暁丸。
父と故郷を人間の朝廷軍に奪われた桜暁丸は、仲間の「童」とともに存在をかけた戦いに身を投じていった。
『ベルリンは晴れているか』深緑野分
こちらも、第二次大戦の戦後を描いた物語。
舞台は日本から遠く離れた米軍占領下のドイツ。
米軍基地で働くドイツ人少女アウグステ・ニッケルの前で起きた男性の不審死。
主人公の少女アウグステの視点で描かれるミステリー。
所々に時代背景の解説が書かれているのが、ヨーロッパの歴史に詳しくないわたしにも優しい本でしたよ。
『熱帯』森見登美彦
「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」
こんな帯を見たら、最後まで読みたくなります。
2003年に『太陽の塔』で、第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞された森見登美彦さんが贈るSFミステリー。
作品の中にも登場する、「誰も最後まで読んだ者がいない小説『熱帯』」をめぐる物語。
独特の語り出しから始まる物語は、謎の深さを感じますね。
第160回芥川賞候補作は古市憲寿さんの『平成くん、さようなら』も注目
芥川賞の受賞作品は予想しておりませんが、古市憲寿さんはテレビに出演され(ワイドなショー)知っている作家さんでもありきになる作品ですね。
『平成くん、さようなら』古市憲寿
第160回 直木賞受賞予想は…『信長の原理』垣根涼介
垣根涼介さんの『信長の原理』、今村翔吾『童の神』どちらにしようか迷いました。
物語のテーマは、『信長の原理』の織田信長が心理学を心得ている点、『童の神』では今まで知られていなかった「童」と呼ばれる民族を取り上げた点でどちらも面白いと思えます。
個人的な本の好みになりますが、時代と価値観が現代とは違う登場人物同士の関係が会話から伝わりやすい『信長の原理』の方が読者さんの興味を引きそうに思えました。
そこで、第160回 直木賞受賞予想は垣根涼介さんの『信長の原理』に決めました。
今回は予想が当たるのでしょうか?
そして、古市憲寿さんは受賞できるのでしょうか?
2019年1月16日は、速報を用意して待っております。
第160回芥川賞・直木賞の速報はこちら↓
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過去の直木賞受賞予想と速報はこちら↓
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文学賞のお話はこちらもどうぞ↓
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