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2023年第168直木三十五賞予想は『光のとこにいてね』一穂ミチ

第168回直木賞予想

読書コラム

第168回芥川賞直木三十五賞の発表は1月19日に迫ってきました。

今回は、ノミネート5作品の小説の中から、ジャンル別の受賞傾向と花水由宇(hanami yu)の直感で受賞予想をさせていただきますね。

はたして、今回は初の予想的中になるのでしょうか?

ジャンル別の受賞傾向と花水由宇(hanami yu)の直感


受賞予想の方法は2つ、今回はシンプルにしてみました。

はじめにジャンル別の受賞傾向で作品を絞り込み、その中から花水由宇(hanami yu)の直感で「これだ」と思う小説を選ばせていただきます。




過去の受賞作品から小説のジャンル別の受賞傾向を探る


第168回直木賞のノミネート作品を比べる前に、過去の受賞作品から小説のジャンル別で「受賞しやすいジャンル」、「何年ごとにどのジャンルの小説」が受賞しているかを調べてみます。

第162回~第167回直木賞作品の一覧

第162回直木賞 『熱源』
著者 川越宗一
小説のジャンル 歴史小説、時代小説

第163回直木賞 『少年と犬』
著者 馳星周
小説のジャンル 短編集

第164回直木賞 『心淋し川』
著者 西條奈加
小説のジャンル 時代小説

第165回直木賞 『星落ちて、なお』
著者 澤田瞳子
小説のジャンル 時代小説、歴史小説

第165回直木賞 『テスカトリポカ』
著者 佐藤究
小説のジャンル サスペンス小説

第166回直木賞 『黒牢城』
著者 米澤穂信
小説のジャンル ミステリー小説、歴史小説

第166回直木賞 『塞王の楯』
著者 今村翔吾
小説のジャンル 時代小説

第167回直木賞 『夜に星を放つ』
著者 窪美澄
小説のジャンル 短編集


ジャンル別の受賞傾向は歴史・時代小説が多い

直木賞歴代受賞作品をジャンル別で分けてみると、歴史小説、時代小説が多い傾向でした。

受賞に何か法則があるかもしれないと思い、ジャンル別の順番を調べてみました。

①歴史・時代小説→②短編集→①歴史・時代小説→①歴史・時代小説→③サスペンス小説、①歴史・時代小説→④ミステリー小説、①歴史・時代小説→②短編集

数字だけで並べてみても、法則は見つかりません。

①→②→①→①→③①→④①→②

もし、手がかりがあるとしたら、歴史小説・時代小説が続けて2年続けて受賞」した次の直木賞は、「別のジャンルの小説も受賞」しているところでしょうか。

そして、短編集は4~5回に1回しか受賞しないジャンルでもあります。


歴史小説・時代小説と短編集以外のジャンル

第165回と第166回は歴史小説・時代小説が2年続けて受賞し、第167回は別のジャンルの「短編集」が受賞しています。

さらに、第165回と第166回に同時受賞した作品はミステリー小説でした。

今回は、「歴史小説・時代小説」「ミステリー小説」「短編小説」を除いたジャンルの小説が受賞する可能性が高いのではないでしょうか?

受賞する作品の中から、「青春小説」「恋愛小説」「SF小説」「ファンタジー小説」「政治小説」「経済小説」のジャンルを選んでみます。




最終候補は『光のとこにいてね』と『汝、星のごとく』


第168回直木三十五賞予想のノミネート作品の中で、「歴史小説・時代小説」「ミステリー小説」「短編小説」を除いた作品は『光のとこにいてね』『汝、星のごとく』の2つの小説でした。

光のとこにいてね (文春e-book)

一穂ミチさんの『光のとこにいてね』は、主人公と最愛の相手の幼い頃からの出会いと別れの繰り返しを描いた作品です。

恋愛小説というよりも、登場人物の成長に触れる青春小説になるのかなぁと思います。

汝、星のごとく

凪良ゆうさんの『汝、星のごとく』は、高校生同士の出会いと別れを描いた物語ですので、恋愛小説にジャンル分けできると思います。




第168回直木三十五賞の受賞予想は……『光のとこにいてね』一穂ミチ


ここからは、花水由宇(hanami yu)の直感です。

年末年始のテレビで見ることができた加藤茶さんのネタのように「ビシッ」っと決めさせていただきます。

第168回直木賞を受賞する作品は、経済的な豊かさ、愛情の豊かさの違いがある中で育った果遠と結珠の出会いと別れ、そして再開の繰り返しを描いた『光のとこにいてね』が受賞するはずです。

光のとこにいてね (文春e-book)

第168回直木三十五賞の受賞予想は、一穂ミチさんの『光のとこにいてね』で決まりです。


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