本当に本が読みたくなる読書のブログ

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世の中が混乱しているときに役立つ3つの考え方

新型コロナウイルスの混乱に役立つことが書かれていた

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新型コロナウイルスで起こった世の中の不安と混乱。

読書ブログとして役に立てることは、本に書かれていた先人の考えを紹介させていただくことかなと思います。

混乱やデマに役立つ考え方を3つ紹介させていただきますね。


新型コロナウイルスが世の中を混乱させている

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2月上旬には、クルーズ船ダイアモンド・プリンセス号が横浜で隔離されたり、中国の武漢からチャーター機で帰国されたことが話題になりました。

その後、毎日何人かの新型コロナウイルス感染者の方。

残念ながら亡くなられる方の報道で、日に日に不安が増していったのは、2月中旬から2月末にかけてのことでした。

「マスク不足と買い占め」
「イベントの中止」
「臨時休校と外出の自粛」
「北海道の非常事態宣言」

さらには、不謹慎なデマも広まっています。

「ただの風邪と変わらない」
「トイレットペーパーとティッシュが無くなる」
新型コロナウイルスはお湯を飲むとかからない」


こうしたデマで、熱があっても仕事に向かった人がいたり、トイレットペーパーが無くなる事態になりました。

電車の中で咳をしただけで口論になったり、電車が止まる騒動もありました。

世の中は、混乱しています。



世の中の混乱に役立つ考え方

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世の中が混乱することは、新型コロナウイルスが広まっている現代だけではありません。

過去に何度も起こってきました。

過去の先人の方は、どう考えられていたのでしょう。


世の中の騒動で混乱している状態とは?

迷信
迷信は、誤った信仰から生まれた縁起担ぎや根拠のない言い伝えがほとんどです。だに若い方達の間でも迷信が信じられていることに驚きを感じます。
迷信とは、自分がどうしていいのか迷ってしまい、どれを信じていいのか、誰を信じていいのか不安にさいなまされてしまった心のことです。その結果、自分が望んでいたこととは別の行動をしてしまい、状況を悪化させてしまうのです。
超訳 仏教の言葉』鳥沢廣栄 p80〜p81

悩み事相談のお坊さん厳選の仏教用語集『超訳 仏教の言葉』 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ

仏教のお経に書かれてることなので、世の中に混乱を起こすデマ(迷信)の原因は2000年以上前に明らかになっていました。

新型コロナウイルスにまつわるデマにも、3つの原因が当てはまります。

①誤った情報〜「トイレットペーパーが無くなる」

②根拠のない情報〜「お湯を飲むとかからない」

③精神論的な考え〜「熱があっても働く」

①と②は、トイレットペーパーのメーカーや医療機関の情報を確認するとデマであることがわかります。



冷静に考えるためには心をリセット

そういうときは、一度、心をリセットすることです。原点に返ってみるのです。誰が何を言っていたのか、それは事実かどうか、自分は何がしたいのか、自分の気持ちはどうなのか、それは伝わっているのか、誤解はないのか。ゆっくりと心を整理してみるのです。そうすれば迷いの心から脱出することができるでしょう。

悩み事相談のお坊さん厳選の仏教用語集『超訳 仏教の言葉』 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ

2000年前の仏教の考え方では、心をリセットして冷静に考えることが大切と書かれています。

5つの順番が書かれていますが、情報を見てから判断する前の3つの方法を取り上げてみます。

❶情報元を調べる

❷正しい情報かを確認する

❸どう判断したらいいか振り返る


情報が溢れている現代では、❶の情報元を調べることが大切です。

国や報道機関の情報の方が、SNSやネットの書き込みよりも安心はできるでしょう。

ですが…本当に正しいかはわかりません。

1番安心できるのは、その分野の専門家の情報だと思います。

トイレットペーパーのメーカーや医療機関の情報を確認するとデマであることがわかります。

❷の正しい情報かを確認するのは、割と簡単でしょう。

いくつかのWebサイトを比べてみて、違うことが書かれていると、誰かが間違った情報を発信しているかもしれません。

そして、❸どう判断したらいいかを振り返ることが1番大切です。

売り上げが下がるからと、熱があっても仕事に出たとします。

その結果、同僚に感染したり、職場で感染が広まっては、職場全体の売り上げが止まってしまいます。

情報が溢れて混乱しているときは、頭を休めて冷静さを取り戻し、原点に返って考え直してみたいですね。


非常時の行動が「できる人」もいれば「できない人」もいる

人間の差は通常時には表れにくいものだ。しかし、非常時になると、可能性に違いがある場合、その差は大きなものになる。
たとえば、仕事が非常に忙しくなったときとか、何か問題や騒ぎが起こったときには、通常の何倍もの力が要求されることになる。
超訳 努力論』幸田露伴、三輪裕範 p185

人生の教科書『超訳 努力論』に書かれた生き方のヒント - 本当に本が読みたくなる読書のブログ

新型コロナウイルスのように、非常事態といえる出来事が起こったときには人間の能力に差が大きくなると幸田露伴は書いています。

非常時にあった行動が「できる人」もいれば「できない人」もいるでしょう。

デマだと知らなくてトイレットペーパーを買い占めてしまう人もいるはずです。

咳エチケットなどは、普段から身につけていないとすぐにはできないものです。

こうした人を見かけたとき、理由を伝えず注意したりするとトラブルも生まれます。

「できない人」には、行動を注意する前に理由を伝えてみてはいかがでしょうか?

理由を知った上で判断するのは、その人の自由でもあります。



新型コロナウイルスは「感染している」だけ、混乱しているのは「社会の仕組み」

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ウイルスは自分で飛んで行ったり、人を滅ぼしてしまおうと意識があって広まっているわけではないでしょう。

ただ、仕組みの通り「感染している」だけのはずです。

混乱しているのは、学校の仕組み、働き方、交通機関など「社会の仕組み」の方です。

もし、相手に意思があって話し合いができるなら、交渉することもできます。

人間の首相「ワクチンを作らないから広まらないでください」

ウイルスの代表「それなら、元の動物に戻りましょう」

残念ながら、ウイルスと交渉することは今はできないはずです。

社会の仕組みを見直すことしか、今できることはないのかもしれません。

そのために必要なことが、頭を休めて冷静に今ある情報を見ること。

判断を振り返ることが大切なのでしょう。



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