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新しい働き方は「仕方ない文化」を広めること

風邪を引くのも許されない世の中

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ウィズコロナと呼ばれる、新しい生活スタイルが始まってから数カ月が経ちました。

ニュースで見かけたり、周りの人から聞いたりして気がついた世の中の問題を取り上げてみます。

風邪をひいたら仕事を休むという働き方が、世の中に広まってきたように思えます。

ですが、ひとつ間違えてしまうと「社会人は熱を出さない」ことが新しい常識になってしまうかもしれません。

新型コロナ対策でますます休みづらくなる?


ウィズコロナで新しい働き方の取り組みを始めた企業は多くあります。

熱が出ても頑張って働くのが社会人」という価値観が変わっできたのは、良いことだと思います。

ですが、企業の取り組みが変わっても働いている私たちの意識が変わらないと困ることもあります。


一緒に暮らしている人が熱が出たら会社を休む仕組み

新型コロナのクラスターが出ないために、働いている人自身はもちろん、一緒に暮らしている人が熱を出したときに、翌日会社を休む制度を儲けた企業も多くあります。

私が暮らしている地方都市でも取り組まれているので、東京や大阪の大都市の会社なら当然あるのではないでしょうか?

もちろん大切なことですし、体調が悪い人を看病する時間も作れます。

ですが、問題もあります。


体調を崩しがちな子どもやお年寄りと暮らす人は?

20〜40代の働く世代でも、数カ月に1回は熱を出すことはあります。

小さな子どもやお年寄りと暮らす方は、熱を出すことはもっと多いのではないでしょうか?

その度にかかりつけの病院に連絡をして、診断が終わるまで会社を休まなければならないという方もいらっしゃるようです。

もし、診断書の提出が必要だったりすると大変ですよね。



体調は思い通りににはいかない


誰もが、突然仕事を休まなければならない現状はしばらく続くはずです。

もしかすると、頻繁に仕事を休まなければならない人が多くなるのも、新しい働き方として慣れていかなければならないのでしょう。

テレワークが進んでいなかったり、テレワークで対応できない仕事の方は大変です。

「今日は担当が不在でして」

「明日は出勤されるんですか?」

「いえ、それはまだ定かではなく」

「どうすればいいんですか?こちらも納品の日取りが決まらないと作業を進められないんですよ」

「誠に申し訳ございません!数日お待ち願えませんでしょうか?」

取引先やお客さんを把握している担当が休むだけで、上司の方が謝罪をする機会も増えているはず。

もちろん、そうなっていることは仕方なく休まなければならなかった人も予想でき、家で心配していることでしょう。

心配はしていても、申し訳ないと思わなくてもいいはずです。

なぜなら、体調は思い通りにならないからです。

体調管理でできることは、二日酔いにならないとか、無理なスポーツをしてケガをしない程度のことではないでしょうか?

風邪をひいたり熱が出ることは、体調管理には含まれないはずです。


謝罪文化を見直す


働いている人自身が風邪をひいたり、一緒に暮らす人が風邪をひいても簡単に仕事を休める働き方が「正しい」新しい働き方だと思います。


「熱が出ても頑張って働く」から「社会人は熱を出さない」と道を間違えないために…

このままでは、せっかく見直された 「熱が出ても頑張って働く」という風習が間違った方向に進んでしまいそうです。

社会人は熱を出さない」という、極端な常識がつくられてしまう前に見直さなければならないことがあると思います。


謝罪文化を見直す

それは、「謝罪文化」です。

「申し訳ございません」という言葉は、私も使いますしとても役に立ちます。

相手の怒りを収めることもでき、トラブルが大きくなるのを防ぐ効果があります。

ですが、働いている人が風邪をひいたことも、一緒に暮らす人が熱を出したことも悪いことではありません。

担当が不在なことも、「熱がある人は休むように」という国の呼びかけです。

だから、誰も悪くはないんです。

誰かが体調を崩して取引先との仕事が進まなくなることも、お客さんが困ることも、「仕方ない」で済ませられる世の中になってほしいなぁと思います。

謝罪文化」を見直して、「仕方ない文化」を取り入れることが、これからの働き方に大切なのかなぁと私は思います。



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