読書の秋におすすめのビジネス書、政治と経済の本
冬と寒さが嫌いな花水(hanami)ですが、秋は好きなんです。
それは、読書の秋だから。
今回の「読書の秋におすすめの本」シリーズは、「実用書」「ビジネス書、政治・経済の本」「エッセイ、ノンフィクション」「思想・哲学、考え方の本」「一般教養、サブカルと雑学の本」「読書の効果と読書術の本」「小説」の7つのジャンル全てを更新予定です。
第2回は、変化の速い現代で「世の中と自分を考える」ための4冊のビジネス書、政治と経済の本を選んでみましたよ。
この秋、読みたくなる1冊が見つかりますように。
変化の激しい世の中で暮らすために必要なこと
コロナ禍、凄惨な事件、同調圧力、経済格差、ここ数年でも世界は大きく変わりました。
今も、マスクをつけて自粛を繰り返しているのは日本とお隣数カ国だけというほど変化は速く訪れます。
変化を受け入れたり、変わろうとするには、「世の中と自分を考える」ことが欠かせないはずです。
今年の読書の秋にぴったりの、世の中と自分を考える4冊のビジネス書、政治・経済の本を選んでみましたよ。
世の中と自分を考える4冊のビジネス書、政治・経済の本
世の中と自分を考える4冊には、日本人が苦しく感じる古い風習や残酷な世の中の事実を教えてくれる2冊、仕事に関する解決方法が書かれた2冊を選んでみましたよ。
『無理ゲー社会』橘 玲
世の中は、残酷でした。
幼い頃から「平等の努力」を求められる一方で、親の収入による経済格差、教養による教育格差、考える力や運動神経などの遺伝格差は広がるばかり。
橘 玲さんが『無理ゲー社会』で書かれている残酷な世界は、まさに目の前にある世の中。
大学卒業時点で、親兄弟から就職祝と子どもの頃の貯金200万円を手渡されるAさん。
在学中の奨学金と生活費に当てた学生ローン700万円の借金の返済がはじまるBさん。
2人はどちらも、新卒社会人さんなんです。
そして、「平等の努力」を求められるのです。
そんな、残酷な世の中で「自分らしく生きる」ことはできるのでしょうか?
ヒントは『無理ゲー社会』に書かれていましたよ。
『自考』岡田豊
海外勤務経験のあるジャーナリスト岡田豊さんが日本に帰国して感じたことは、日本社会の「息苦しさ」でした。
慣習、平均、同調圧力、周りに合わせて過ごすことで「どうにかなっていた」私たちの暮らしは、世界の価値観とはだいぶズレていたと書かれています。
その後も「どうにかなっていた」日本が、今後「どうにかなるか?」は雲行きが怪しくなってきましたよね。
私たちは古びた慣習を捨て、自分で考える「自考」が必要と岡田豊さんは書かれています。
仕事の慣習、暮らしの慣習、人間関係の慣習、読書の秋に振り返りたくなる1冊です。
『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』堀内都喜子
働く世代の1日大半を占めるのが、「仕事」の時間ですよね。
コロナ禍で露わになった無駄な出勤や残業。
働きやすさが変わったと取り上げられるのは、最新設備があり柔軟な考えの人が在席する大企業ばかり。
働く人の多くが務める中小企業は、どうすればいいのでしょうか?
答えは、北欧フィンランドにありました。
フィンランドの大学を卒業され、現地の企業で働いた経験をお持ちの堀内都喜子さんが、ワークライフバランス世界1位のフィンランド人の仕事の仕方を教えてくれる1冊です。
働き方の答えが、見つかるかもしれませんね。
読書の秋に社会の中の自分、自分にとっての社会を考えてみる
「世の中の常識」が必ずしも当たらないことは、コロナ禍が明らかにしてくれました。
『無理ゲー社会』には、普段は目を瞑り考えないようにしている残酷な事実が書かれています。
ですが、「考える」ためには、まず「知る」ことが大切。
著者の橘玲さんの鋭い目線が、世の中が隠そうとしている物事を暴いてくれる1冊です。
読書の秋だから、社会の中の自分、自分にとっての社会を考えてみませんか?
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