若者の外出と中高年の昼飲み
2021年1月7日に首都圏に出された緊急事態宣言は、関西と中部の都市部にも広がり、日本国内が新型コロナ対策に取り組まなければならなくなりました。
メディアでは、相変わらず「若者の外出」が問題視されています。
ですが、あまり大きく取り上げられていない問題もあります。
それは、中高年の方の「昼飲み」です。
中高年が昼間から居酒屋でお酒を飲む「昼飲み」
首都圏の2回目の緊急事態宣言では、飲食店に午後20時までの時短営業が求められています。
営業時間が午後20時となると、昼間のお仕事の方は、飲食の時間は1時間もないでしょう。
学生さんでも、アルバイトがあったら仲間で食事に行けなくなります。
そんな中、朝から営業している飲食店でお酒を飲み交わす「昼飲み」です!
「昼飲み、いいわけがない」 田村厚労相が自粛呼びかけ [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
テレビやニュースアプリの動画を見ていると、どうもお仕事を引退されたか時間に融通が聞く中高年の方が「昼飲み」をしてます。
報道では「若者の外出」が呼びかけられていますが…
新型コロナウイルスが広まってから、報道では「若者の外出」が度々取り上げられて「無自覚な若者」として問題にされ続けています。
ですが、外出自粛に甘いのは若者だけではありません。
今回は中高年「昼飲み」が問題になっていますが、この方々の世代は夏に「昼カラ」という宴会を開催して問題になっていました。
何をするかが変わっただけで、内容は何も変わっていません。
中高年と若者の認識の違い
「中高年の昼飲みや昼カラ」
「若者の外出」
どちらも似ているような外出自粛に甘いの行動ですが、少しだけ違いがあります。
無自覚な若者は「なっても軽い」という「開き直り」
まず若者は、自分たちの世代が「感染を広める」ことも「なっても軽い」ことも知っています。
理由は、やはりインターネット。
テレビでは、「若者も重症化します」と呼びかけられていますが、専門家の分析されたグラフではわずか0.1%ほどです。
若者の世代はそういう情報を集めていて、確かな内容を選ぶことは得意なはず。
その上で、「なっても軽い」と判断して周りの影響を考えずに外出されているのです。
自分勝手な中高年は「ちょっとだけなら大丈夫」という「間違った認識と勝手な思い込み」
一方で中高年の場合は、少し違います。
もしかすると、テレビで呼びかけられている「高齢の方は重症化します」というのが、「ちょっと辛い風邪」くらいに誤解されているかもしれません。
数字では、10人に1人が命を落とすほどです。
もし、新型コロナは若者の方が重症化しやすいのなら、恐がって外出を控えるはずです。
なぜ、中高年はご自身に命の危険があるのに無防備な外出をされるのでしょう。
理由は、「間違った認識と勝手な思い込み」のはずです。
テレビでは、「高齢の方は重症化します」と呼びかけていますが、「75歳以上の方は10人に1人が命を落とします」と報道したりはしません。
恐怖を広めてしまいそうな内容は、出来るだけ曖昧に報道されています。
そうなると、「私は運動もしていて体は若いから」「重症化するって言っても、ちょっと辛い風邪だろ」と情報に対し間違った認識と勝手な思い込みが起こります。
誰かが伝えなと
今回、「昼飲み」を取り上げさせていただいたのは、政治家の発言やテレビのニュースで非難されることが多い若者の世代に変わり、無自覚な中高年世代を非難する目的があります。
ただ、本当に新型コロナで命を落とされるかもしれないことをご存知のないのなから、伝えて差し上げないとなりません。
新型コロナウイルスに感染すると
70歳以上で10%
80歳以上で30%
命を落とす可能性があります
そうなっていないのは、日本の病院と医療関係者の方が頑張っているからです。
ですが、それもそろそろ限界です。
命を落とす前に、「昼飲み」で大騒ぎされることをお控えください。
参照:新型コロナ: 80~90代死亡率、平均の6倍超 新型コロナで厚労省: 日本経済新聞