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小さな楽しみで満足できる

年明けの地上波映画が面白い


1月8日と9日の地上波映画が面白かったので、少しだけ綴らせてください。

『パラサイト 半地下の家族』


『パラサイト 半地下の家族』は、2019年に公開されてから世界的に話題になり、第72回カンヌ国際映画祭アカデミー賞受賞を受賞した韓国映画です。

韓国で半地下と呼ばれる貧困街に暮らすキム家の4人、ある日長男ギウの友人で大学生のミニョクから、大富豪パク家の長女ダヘの家庭教師を勧められる。

家庭教師ケビンを名乗りパク家を訪れたギウは、素朴なパク夫人を騙し家族をパク家へ就職させるパラサイト計画を実行することになる。

花水(hanami)は、テレビの昼ドラで放送されていた韓国ドラマに、あまりつながりのないストーリーを不倫シーンで盛り上げる印象を持っていました。

『パラサイト 半地下の家族』は、細かな伏線の回収、俳優さんが映画の役で映画の中の架空の設定を演じる演技力、ストーリーの背景にある社会問題があり、韓国映画に持っていた印象が変わるキッカケになりましたよ。



『記憶にございません』


『記憶にございません』は、2019年に公開された中井貴一さんが主演の日本映画です。

中井貴一さん演じる内閣総理大臣・黒田啓介は、不正・暴言・優柔不断な政治姿勢から「史上最悪の総理大臣」として国民はもちろん、家族や職場でも嫌われ者。

支持率2%の黒田総理は、演説の最中に石を投げられ、政治家になってからの記憶をなくしてしまいます。

記憶と一緒に、金銭欲や権力欲、愛人との関係も忘れた黒田総理は、自分の過ちを国民に謝り、政治を学び直し、家族との関係を見直してゆくことになります。

最後のシーンで、物語の中で徐々に記憶を取り戻していたことを打ち明け、「悪い自分に戻ることもできたけど、せっかくの機会だから、いい自分になろうと思った」と語ります。

記憶をなくしたことはキッカケに過ぎず、自分を見直すことの大切さが込められた作品に感動しました。



多くの人が笑えるパロディ


2作品とも、ストーリーと俳優さん女優さんの演技力はもちろん素晴らしいのですが、パロディが面白いんです。

お笑い好きの花水(hanami)は、コメディ作品が楽しまれるためには「多くの人が笑えるネタ」が欠かせないと思います。

お笑い芸人さんの中には、賛否が分かれるテーマや社会問題をネタにされ、上手に笑いを取られる方がたくさんいらっしゃいますが、映画となるとネタ選びが難しいと思います。

映画やドラマで、多くの人が笑えるネタは次のような特徴があるのかと思います。

①10人中9人が笑いにしてもいい対象
②生活が豊かな人の暮らし可笑しく見えるネタ
③小学生が楽しめる下ネタ

例えば、『パラサイト 半地下の家族』では韓国にとっても日本にとってもお隣のある国の首相を讃えるシーンをモノマネと例えのネタに取り上げていました。

国際問題や政治は、なかなか笑いに変えれないものですが、「隣のある国」のことは10人中9人以上は笑いにしてもいい対象と思っているはずです。

『記憶にございません』では、過去に不祥事を起こした見た目が印象的な府知事、英語が話せないオシャレな外務大臣、白いスーツが似合う野党議員など、現実の世界で誰かすぐにわかる対象をネタにしています。



テレビ業界もおうち時間を応援


2日続けて、地上波で映画を楽しむことができました。

首都圏では、午後8時以降の外出が制限される中、私たちが家で楽しめるようにテレビ業界も頑張ってくださっているんだなぁと思います。

医療福祉や流通関係者の方の努力はもちろんですが、皆んな頑張ってます。

大雪でとり残された車両や住民を救助に向かう消防隊員や自衛隊員の方、工夫しながら大勢の生徒と向き合う学校の先生、理不尽なクレームも増え安心とは言えない環境で働いく販売員の方。

皆さん、頑張ってます。

頑張ってないのは、政治家の方だけでしょうか?



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