夏におすすめ、ベランダや風が気持ちいい場所で読みたい本特集
本当に本が読みたくなる読書のブログをご覧の皆さま、こんばんは花水由宇(hanami yuu)です。
季節の本を紹介させていただく、「夏におすすめ、ベランダや風が気持ちいい場所で読みたい本特集」コーナーです。
今年の夏は、全8回で2つのテーマの「小説」、「エッセイ、ノンフィクション」「実用書」「ビジネス書、政治・経済の本」「思想・哲学、考え方の本」「読書の効果と読書術の本」「一般教養、サブカルと雑学の本」を紹介させていただきますね。
第8回は、「書き手と読み手目線」をテーマに読書にまつわる本を紹介させていただきますね。
書き手と読み手目線の読書の効果と読書術の本
「書き手」目線では、小説家のお仕事と歴代小説家の方の巧みな表現方法が語られる本。
「読み手」目線では、世界的な文化になった日本の漫画にまつわる本を選ばせていただきますね。
『小説家になって億を稼ごう』松岡圭祐
小説の書き方の「教科書」はあっても、小説家として暮らしていく「指南書」はないのかもしれない。
小説家で「食べていく」のではなく、「儲けて富を得る」方法が隠さす書いてある1冊は、他にはないはずです。
小説家を目指している方には、希望を沸かせてもくれ、現実で目を瞑りたくもなる1冊ですね。
『文豪の凄い語彙力』山口謠司
日本語の古典と中国語が専門の山口 謠司さん。
最近では、『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』など社会人向けの実用書も執筆されています。
『文豪の凄い語彙力』では、川端康成、三島由紀夫、芥川龍之介らの巧みな語彙力を例に上げ、言葉の使い方を学ぶことができます。
文章術の練習をされている方にも、役に立つ本だと思いますよ。
『日本マンガ全史』澤村修治
鬼滅の刃や呪術廻戦、それ以前にはワンピースやドラゴンボールなど世界から日本発祥の文化として知られているマンガ。
著者の澤村修治さんは、講談社でマンガ編集者として積み上げられた経験から、マンガの文化を歴史としてまとめた『日本マンガ全史』を執筆されました。
マンガ以前の文化でもあるマンガ前史では、江戸時代の『鳥獣戯画』『北斎漫画』などに触れ、明治・大正期のマンガの文化発祥に迫ります。
マンガの文化が花開くのは、戦後の昭和戦前期。
その後は、少年主人公の正義感と努力を描いた少年漫画黄金期。
さらに、マンガの中で長編ストーリーの世界観を表現する作品が人気を集めた昭和後半から平成にかけてのマンガ成長期。
その後、日本国内で一定の規模の市場を獲得し「成熟のゼロ年代」と呼ばれる2000年代を迎えています。
昭和半ばの『鉄腕アトム』や『巨人の星』の他にも、『デスノート』など平成のマンガも掘り下げて紹介されていますよ。