第166回直木三十五賞ノミネート作品
第166回芥川龍之介賞と直木三十五賞は、1週間後の1月19日に発表されます。
2022年の上半期は、直木三十五賞の受賞予想をさせていただきます。
今回は、予想を前にノミネート5作品をレビュー数と作家さんの受賞歴で比べてみますね。
- 第166回直木三十五賞ノミネート作品
第166回直木三十五賞ノミネート作品のジャンルとレビュー数(2022/1/10時点)
まずは、第166回直木三十五賞ノミネート作品をAmazonのレビュー数の多さ順に並べかえてみます。
1位『黒牢城(こくろうじょう)』米澤穂信
3位『ミカエルの鼓動』柚月裕子
第166回直木三十五賞ノミネート作家さんの文学賞受賞歴(新人文学賞を除く)
直木三十五賞は、作家さんの執筆経験も評価に含まれていることが知られています。
そこで、ノミネート作家さんの文学賞受賞歴を数えてみましょう。
1位『塞王(さいおう)の楯(たて)』今村翔吾
ジャンル:時代小説
☆レビュー数42
◎文学賞6つ
・第23回九州さが大衆文学賞大賞『狐の城』 2013年
・第10回角川春樹小説賞『童神』 2018年
・第7回歴史時代作家クラブ賞『火喰鳥』 2018年
・第41回吉川英治文学新人賞受賞『八本目の槍』 2020年
・第11回山田風太郎賞受賞『じんかん』 2020年
・第6回吉川英治文庫賞受賞『「羽州ぼろ鳶組」シリーズ』 2021年
2位『黒牢城(こくろうじょう)』米澤穂信
ジャンル:戦国ミステリ、時代ミステリ
☆レビュー数317
◎文学賞4つ
・第5回角川学園小説大賞『氷菓』 2001年
・第64回日本推理作家協会賞『折れた竜骨』 2011年
・第27回山本周五郎賞『満願』 2014年
・第12回山田風太郎賞『黒牢城』 2021年
3つのパターンの直木賞受賞予想
さて、花水由宇(hanam yu)の文学賞予想は「当たったことがない」ことで読書ブログの間では少しだけ有名です。
今まで、「過去の受賞傾向」「作家さんの注目度」「作品の人気」で予想をしてみたのですが、外れてしまいます。
「作家さんの注目度」で予想をすると、「作品の人気」が高い作品が受賞され、反対のこともあります。
もちろん、今回も1作品に絞らせていただくのですが、その前に3つのパターンを用意してみましたよ。
過去の直木賞受賞傾向なら今村翔吾さん
直木三十五賞には、執筆歴の豊富な作家さんが受賞する傾向があります。
花水(hanami)が受賞予想を始めてからは、デビュー作品で受賞される作家さんもいらっしゃるのですが、やはりベテラン作家さんの作品が受賞しやすい傾向です。
過去の直木賞受賞傾向が当てはまるなら、直木三十五賞ノミネート作品が他の文学賞を受賞されている今村翔吾さんが当てはまります。
作家さんの注目度なら米澤穂信さん
花水(hanami)が受賞予想を始めてからは、出版される作品が話題になる作家さんが受賞しやすいこともあります。
作家さんの注目度なら、レビュー数が多く人気が集まる米澤穂信さんも有力です。
作品の勢いなら逢坂冬馬さん
「作品の勢い」というのは、少々曖昧な表現ですが出版されてから急に人気が高くなる作品は勢いがあるといえるでしょう。
逢坂冬馬さんの『同志少女よ、敵を撃て』は、ネットで人気が集まり出版後、出版業界でも注目されデビュー作品での直木三十五賞ノミネートが決まりました。
このままの勢いでスピード受賞もありそうですよね。