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2024年の第170回芥川賞・直木賞ノミネート11作品の紹介

第170回芥川賞直木賞の候補の11作品

読書コラム


第170回 芥川賞直木賞が2024年1月17日に発表されます。

発表が迫る中、文学好き本好きの方が気になる芥川龍之介賞候補5作品、直木三十五賞候補6作品を作家さんの紹介とともにまとめさせていただきますね。


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第170回芥川龍之介賞候補の5作品


第170回芥川龍之介賞には、安堂ホセさん、川野芽生さん、九段理江さん、小砂川チトさん、三木三奈さんの5つの小説がノミネートされました。


『迷彩色の男』
迷彩色の男
著者 安堂ホセ
出版社 株式会社河出書房新社
分類 小説、純文学
出版日 2023/9/24


『Blue』
Blue (集英社文芸単行本)
著者 川野芽生
出版社 株式会社集英社
分類 小説、純文学
出版日 2024/1/17


『東京都同情塔』
東京都同情塔
著者 九段理江
出版社 株式会社新潮社
分類 SF小説
出版日 2024/1/17


『猿の戴冠式
猿の戴冠式
著者 小砂川チト
出版社 株式会社講談社
分類 小説、純文学
出版日 2024/1/19


『アイスネルワイゼン』
アイスネルワイゼン
著者 三木三奈
出版社 株式会社文藝春秋
分類 小説、純文学
出版日 2024/1/12




第170回直木三十五賞候補の6作品


第170回直木三十五賞には、加藤シゲアキさん、河﨑秋子さん、嶋津輝さん、万城目学さん、宮内悠介さん、村木嵐さんの6つの小説がノミネートされています。

『なれのはて』加藤シゲアキ

なれのはて

著者 加藤シゲアキ
出版社 株式会社講談社
分類 ミステリ小説
出版日 2023/10/25
読みやすさ ☆☆★読みやすい

2012年、『ピンクとグレー』で小説家デビューを果たされた加藤シゲアキさん。

2020年に出版された『オルタネート』は、第164回直木三十五賞と2021年本屋大賞にノミネートされ、第42回吉川英治文学新人賞を受賞されました。

舞台脚本も手掛ける加藤シゲアキさん、新作『なれのはて』が第170回直木三十五賞に2回目のノミネートです。

『なれのはて』の主人公のテレビ局員、守谷京斗が見つめるのは謎の画家イサム・イノマタが描いた古い一枚の絵。

絵の所有者、吾妻李久美にも「祖母から譲られた」こと以外何も伝えられてはいなかった。

見るものを惹きつける何かを持つ絵を、守谷と吾妻は世の中にも見せることを決意する。
古い一枚の絵のキャンパスの裏に描かれた、真相は……?


『ともぐい』河﨑秋子

ともぐい

著者 河﨑秋子
出版社 株式会社新潮社
分類 小説
出版日 2023/11/20
読みやすさ ☆☆★読みやすい

2014年に『颶風の王』で三浦綾子文学賞を受賞され、2019年に酪農家から小説家へ転向された河﨑秋子さん。

お住まいの北海道道東で自然と人間との関係を描いた作品を執筆され、2022年には『絞め殺しの樹』で第167回直木賞にノミネートされています。

舞台は明治時代の北海道、異界の山と森に囲まれた集落に身を寄せ合い、自然の力に押されながらの暮らし。

開発途中の原野に踏み切り、自身も野生動物の1人として生きるマタギの熊爪。

自然と人間がテーマの『ともぐい』は、第170回直木三十五賞ノミネート作品に選ばれています。
2回目のノミネートでの直木賞受賞はるのでしょうか?


『襷がけの二人』嶋津輝

襷がけの二人 (文春e-book)

著者 嶋津輝
出版社 株式会社文藝春秋
分類 時代小説
出版日 2023/9/25
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい

2016年、『姉といもうと』で第96回オール讀物新人賞を受賞され小説家デビューをされた嶋津輝さん。

新作『襷がけの二人』の物語の舞台は、大正から昭和の東京。

親同士の縁談で、製缶工場を営む山田家に嫁ぐことになった千代は、家長制度のしきたりに馴染めない中、女中のお初と意気投合することに。

夫がどんな人間でも手をついて仕える価値観は、世界と価値観をぶつけ合う当時の日本と同じように、時代の激流き揉まれはじめていた。

記念すべき第170回直木三十五賞で、初の直木賞ノミネートに選ばれています。


『八月の御所グラウンド』万城目学

八月の御所グラウンド 京都の摩訶不思議 (文春e-book)

著者 万城目学
出版社 株式会社文藝春秋
分類 青春小説
出版日 2023/8/3
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい

身近にありそうな日常の中に、突然の過去・未来・空想世界を放り込み、それが目の前で起こっているかのようにシンクロする「万城目ワールド」。

ファンタジー小説を数多く執筆される万城目学さん、新作のが2024年の直木賞にノミネートされました。

『八月の御所グラウンド』の1編目『十二月の都大路上下ル』は、女子全国高校駅伝の前日に「明日走れ」と告げられた補欠の坂東。

方向音痴の坂東が目にしたのは、謎の走るコスプレ集団だった。

2編目の『八月の御所グラウンド』は、彼女に振られ破れかぶれになっていた大学生の朽木。

友人の多門に借りた金の返済のため誘われたのは、不思議と人が集まる草野球の大会だった。

第137回、第141回、第143回と150回直木賞候補にノミネートされながら惜しくも受賞されなかった万城目学さん。

第170回直木三十五賞での受賞はなるのでしょうか?


『ラウリ・クースクを探して』宮内悠介

ラウリ・クースクを探して

著者 宮内悠介
出版社 朝日新聞出版
分類 小説
出版日 2023/8/21
読みやすさ ☆☆★読みやすい

2012年に『盤上の夜』で小説家デビューをされてから、史上初めて芥川賞直木賞三島賞、山本賞全てにノミネートされた経験のある宮内悠介さん。

今回、第170回直木賞にノミネートされた『ラウリ・クースクを探して』は東欧エストニアの小さな村で生まれた、天才プログラマーのラウリ・クースクの物語。

東西冷戦が終わりに近づき、暮らしている社会が壊れ始めるロシアの中で、権力でも名声でも富でもない彼が残した何かとは?

壮大でいて、功績として公に現れない主人公がテーマの作品は直木賞受賞という文学賞受賞の功績を残されるのでしょうか?


『まいまいつぶろ』村木嵐

まいまいつぶろ (幻冬舎単行本)

著者 村木嵐
出版社 株式会社幻冬舎
分類 歴史小説
出版日 2023/5/24
読みやすさ ☆☆★読みやすい

2010年 、『マルガリータ』で第17回松本清張賞受賞されてから、江戸時代を舞台にした歴史小説を執筆される村木嵐さん。

『まいまいつぶろ』の物語の舞台は、名君徳川吉宗の改革の成果が実り始めた1700年代の東京 江戸。

まいまいつぶろ(カタツムリ)と呼ばれていたのは、身体障害を持って生まれてきた徳川吉宗の息子 家重。

家臣の中でただ1人、家重の言葉を理解し支える大岡忠光

第九代将軍として公に語られることが少ない家重、忠臣の大岡の真実とは?

そして、村木嵐さんは第170回直木賞をされるのでしょうか?




第170回直木三十五賞の受賞予想は?


今回の文学賞受賞予想は、第170回直木賞の予想をさせていただきます。

多くのファンの支持を集め、『なれのはて』が2回目の直木賞にノミネートされた加藤シゲアキさんが注目されていますよね。

作品の読みやすさと世界観では、万城目学さんの『八月の御所グラウンド』も話題のノミネート作品です。

それとも、『襷がけの二人』で初の直木賞ノミネートに選ばれた嶋津輝さんでしょうか?
読者の皆さまの予想はいかがでしょう?

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芥川賞直木賞にまつわるお話

芥川龍之介芥川賞
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直木三十五直木賞
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純文学と大衆文学の違い
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