第170回直木三十五賞受賞予想を発表
第170回 芥川賞・直木賞の発表が2024年1月17日に迫っています。
今回も読書ブログ恒例の直木賞受賞予想を発表させていただきますね。
素適な読書ブログが集まるグループです↑
第170回直木三十五賞ノミネート作品
第170回直木賞には、加藤シゲアキさんの『なれのはて』、河﨑秋子さんの『ともぐい』、嶋津輝さんの『襷がけの二人』、万城目学さんの『八月の御所グラウンド』、宮内悠介さんの『ラウリ・クースクを探して』、村木嵐さんの『まいまいつぶろ』の6つの小説がノミネートされています。
最終候補は加藤シゲアキさんと嶋津輝さん
第170回直木賞は、ミステリ小説、時代小説、歴史小説、青春小説、自然がテーマの小説と幅広いジャンルの小説がノミネートしています。
花水由宇（hanami yu）は、6つの作品の中から、「作家としての評価」が上がり続けている加藤シゲアキさん、「作風が高く評価」されている嶋津輝さんを最終候補に選ばせていただきました。
『なれのはて』加藤シゲアキ
著者 加藤シゲアキ
出版社 株式会社講談社
分類 ミステリ小説
出版日 2023/10/25
読みやすさ ☆☆★読みやすい
謎の画家イサム・イノマタが描いた古い一枚の絵、見るものを惹きつける「何か」を持つ絵。
主人公のテレビ局職員 守谷京斗と絵の所有者 吾妻李久美は「祖母から譲られた」こと以外何も伝えられていない絵の真相を明かすため、古い一枚の絵を世の中にも見せることを決意する。
繁華街を舞台に夢を追う青年の黒い一面を描いた『チュベローズで待ってる』、IT技術の発展と高校生の青春が融合した『オルタネート』。
第170回直木賞にノミネート作品『なれのはて』は、報道関係を舞台にしたミステリ小説です。
作品毎に新しいジャンルに挑戦される加藤シゲアキさんのノミネートは、「作家としての評価」が上がり続けている結果でもあります。
『襷がけの二人』嶋津輝
著者 嶋津輝
出版社 株式会社文藝春秋
分類 時代小説
出版日 2023/9/25
読みやすさ ☆☆☆とても読みやすい
物語のはじまりは、大正時代の東京。
親同士の縁談で、製缶工場を営む山田家に嫁ぐことになった千代は、当事は当たり前だった家長制度のしきたりに馴染めない日々を過ごしていた。
唯一の楽しみは、山田家で働く女中お初との姉妹のような、師弟のような関係。
疑問に思う人も少なからずいた家長制度のしきたり、国という集団が持つ価値観を世界とぶつけ合う当時の日本。
変わろうとしているのは、規模が違うだけで同じことなのかもしれない。
主人公の女性目線で、世の中の疑問を考える作風は『駐車場のねこ』『女ともだち』（「ラインのふたり」）に続く嶋津輝ならではの作風です。
2024年第170回直木三十五賞に『襷がけの二人』嶋津輝を予想
他の読書ブログやYouTubeの直木賞予想では、加藤シゲアキさんを有力視する内容を多く見かけます。
前回の『オルタネート』とは異なるジャンルでのノミネートは、「作家としての評価」を上げているという理由があります。
今回の予想では、また違う目線で受賞予想をさせていただきますね。
読書家の花水由宇（hanami yu）は、嶋津輝さんの『襷がけの二人』を第170回直木三十五賞受賞作品に予想させていただきます。
受賞予想の理由は、「作風が高く評価」されていることと、時代小説のジャンルでは「とても読みやすい」内容だからです。
今回の直木賞予想、当たったことがない花水由宇（hanami yu）の文学賞受賞予想は当たるのでしょうか？
芥川賞と直木賞にまつわるお話
純文学と大衆文学の違い
www.yu-hanami.com
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