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2023年第169回直木賞予想は『踏切の幽霊』高野和明さんです

第169回直木賞予想は?

読書コラム

第169回芥川賞直木三十五賞の発表が7月19日に迫ってきました。

今回は、どの小説も有力なノミネート5作品の中から、花水由宇(hanami yu)の直感だけで受賞予想をさせていただきますね。

はたして、今回は初の予想的中になるのでしょうか?

花水由宇(hanami yu)の直感


第169回直木三十五賞予想の方法は、とてもシンプルです。

それは、花水由宇(hanami yu)の「これだ」と思う直感だけです。


いちおう過去の受賞作品から小説のジャンル別の受賞傾向を探る


前回、第168回直木賞の受賞予想では過去の受賞作品から「受賞しやすいジャンル」、「何年ごとにどのジャンルの小説」が受賞しているかを調べてみました。

www.yu-hanami.com

第162回~第168回直木賞作品の一覧

第162回直木賞 『熱源』
著者 川越宗一
小説のジャンル 歴史小説、時代小説

第163回直木賞 『少年と犬』
著者 馳星周
小説のジャンル 短編集

第164回直木賞 『心淋し川』
著者 西條奈加
小説のジャンル 時代小説

第165回直木賞 『星落ちて、なお』
著者 澤田瞳子
小説のジャンル 時代小説、歴史小説

第165回直木賞 『テスカトリポカ』
著者 佐藤究
小説のジャンル サスペンス小説

第166回直木賞 『黒牢城』
著者 米澤穂信
小説のジャンル ミステリー小説、歴史小説

第166回直木賞 『塞王の楯』
著者 今村翔吾
小説のジャンル 時代小説

第167回直木賞 『夜に星を放つ』
著者 窪美澄
小説のジャンル 短編集

第168回直木賞 『地図と拳』時代小説

第168回直木賞 『しろがねの葉』歴史小説


直木賞を受賞しやすいジャンルは歴史・時代小説、

直木賞歴代受賞作品をジャンル別で分けてみると、歴史小説、時代小説が多い傾向でした。

「何年ごとにどのジャンルの小説」が受賞しているかの法則は、何か法則があるかもしれないと思い、ジャンル別の順番を調べてみると……

歴史小説・時代小説が続けて受賞」した次の直木賞は、「別のジャンルの小説も受賞」しやすいことがわかりました。

第166回から第168回の受賞作品も、時代小説短編集時代小説・歴史小説となっています。


歴史小説・時代小説が受賞した次は別のジャンルの小説

第168回直木賞は、時代小説と歴史小説の2つの作品が受賞しています。

今回のノミネート5作品の中では、冲方丁さんの『骨灰』、高野和明さんの『踏切の幽霊』、月村了衛さんの『香港警察東京分室』がホラー小説とサスペンス小説のジャンルでした。




最終候補は『踏切の幽霊』高野和明、『骨灰』冲方丁


第169回直木三十五賞ノミネート作品には、ほんの少しだけ特徴があります。

直木賞ではミステリ小説やミステリの要素を含んだ小説が2作品以上ノミネートされるのは、珍しくはないことです。

今までとほんの少しだけ違う点は、ホラー小説・サスペンス小説という同じジャンルの作品が2作品ノミネートされていることです。


『踏切の幽霊』高野和明
踏切の幽霊
著者 高野和明
出版社 株式会社文藝春秋
分類 サスペンス小説、ホラー小説
出版日 2022/12/13
読みやすさ ☆☆★読みやすい
高野和明 スピード感と臨場感抜群のミステリー・サスペンス作家 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ


『骨灰』冲方丁
骨灰 (角川書店単行本)
著者 冲方丁(うぶかた とう)
出版社 株式会社KADOKAWA
分類 ホラー小説、サスペンス小説
出版日 2022/12/9
読みやすさ ☆☆★読みやすい


作品のストーリーでは、高野和明さんの『踏切の幽霊』は心霊現象と事件の関係に迫る内容です。

冲方丁さんの『骨灰』は、心霊現象そのものの謎を解き明かす展開になっています。




第169回直木三十五賞の受賞予想は……『踏切の幽霊』高野和明


直木三十五賞の受賞傾向にも触れさせていただきましたが、第169回直木賞の予想方法は花水由宇(hanami yu)の「これだ」と思う直感だけです。

2023年第169回直木賞を受賞する作品は、『踏切の幽霊』高野和明さんです。

13階段』の頃から、欠かさず読ませていただいている高野和明さん。

現実と小説の区別がつかない年代だった花水由宇(hanami yu)も、こうして受賞予想をさせていただいております。

受賞予想というよりも、応援の気持ちが9割の第169回直木賞受賞予想でした。




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