読書療法で小説を処方する本、『文学効能事典』
毎日聴いているNHKラジオ第1「すっぴん」。
先週末に思わずスマホにメモをした内容があります。
高橋源一郎さんが取り上げた『文学効能事典』と呼ばれる本のお話です。
小説を処方する本『文学効能事典』とは?
『文学効能事典』は、エラ・バーサドさんとスーザン・エルダキンさんによって書かれた「小説の処方箋」です。
そう言われても、ピンとこないですよね。
以前、「読書療法」をテーマにお話をさせていただきました。
うつに効果が認められた読書療法と2冊の本 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ
読書療法は、気分の落ち込みや心の病のときに、効果のある本を読んで気分を落ち着かせる方法です。
読書療法で読む本は「心理学的に効果のある」と検証された本です。
この『文学効能事典』は、そこまで重くはないけど今の気分をなんとかしたいときに役に立つ小説を紹介する本です。
花水(hanami)の読書ブログでも、小説を紹介する参考書として活用できる気がしてならないですよ。
世界で注目される読書療法
残念ながら、近所の本屋さんでは在庫がなかったため、近々大型書店で詳しく読んでみたいです。
その前にどうしても興味が湧いて、ネット情報で調べたことをまとめてみました。
著者のエラ・バーサドさんとスーザン・エルダキンさんは、ロンドンの「The School of Life」というカルチャーセンターで読書療法のサービスに取り組み、世界中の方に書籍を処方しているようです。
スーザン・エルダキンさんは現役の小説家で書評家でもあります。
『文学効能事典』に興味が湧くところは、世界中の小説を取り上げていることと、読者の気分やエピソードに合わせた小説を選んでくれるところです。
世界中の小説を取り上げている
著者のお2人がロンドンに住んでいることもあり、英語圏の小説が多いのは確かですが、日本の小説も取り上げていますよ。
村上春樹さんの『ねじまき鳥クロニクル』が収録されているようですね。
気分やエピソードに合わせた本を紹介
ここで、いくつか例をあげてみますね。
腹が立ったときは→『老人と海』アーネスト・ヘミングウェイ
無職のときは→『ねじまき鳥クロニクル』村上春樹
周囲に溶けこめないときは→『かもめのジョナサン』リチャード・バック
他にも本当かなぁ?と思える紹介もあります。
ちょっとユニークに思えますが、きっと理由があるのでしょう。
読書療法コーナーで読む人の気分に合った小説を紹介
この本を読んで、ぜひ読書ブログで取り組んでみたいこと。
それは、エラ・バーサドさんとスーザン・エルダキンさんと同じことでもあります。
花水(hanami)は、出版経験のある小説家でもなければ、書評家でもないのですが………。
例えば、思いついた小説2つをあげてみますね。
家計の貧しさに悩む中高生には
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾
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さまざまな境遇、運命に迷う人の悩み。
お悩み相談を始めた雑貨店のお爺さんにとっては、どれも同じ重さをもった悩み。
あなたなら、どんな相談をしますか?
仕事を続けるか迷うときには
『ホリデー・イン』坂木司
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仕事、それは何のために?
自分や誰かの人のために?
世の中に必要とされるために?
登場人物たちの仕事、彼らは何のために働いているのか?
人と人とのつながりを描く物語の視点を変えて、彼らの向き合う仕事に目を向けて読むと深く感じることのできる1冊。
読書療法の処方箋、文学効能事典まとめ
読書家を自称している花水由宇(hanami yuu)。
読書療法にはもともと興味はありましたが、本の処方箋があるのは初めて知りました。
『文学効能事典』の興味深い部分は、世界中の小説を取り上げている、読者の気分やエピソードに合わせた小説選びをしている点です。
私の本の紹介も、そういったコーナーを始めれたらなぁと思います。
ぜひ活用していきたい1冊ですね。
読書とストレスに関する内容はこちらもどうぞ↓
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