コロナと自粛に疲れたとき「現実から目を背ける本」
新型コロナウイルスの感染拡大と緊急事態宣言の延長、私たちは我慢を続ける暮らしをおくっています。
新型コロナと自粛に役立つ本を3つのテーマに分けてお届けします。
第1回「コロナに負けるな」〜戦う
第2回「自粛をうまく過ごす」〜守る
第3回「疲れたら逃げてもいいよ」〜逃げる
第3回は、自粛に疲れてしまった方へ向けてです。
1度、目の前のコロナ情報から目を背けて違うことを考えてみませんか?
本選びのテーマは「疲れたら逃げてもいいよ」
「仕事ができず収入が減った」
「子どもが学校に通えず家事も仕事も増えた」
「外出できないのがつらい」
「世の中のために働いているのに差別される」
新型コロナウイルスの流行と緊急事態宣言で続く自粛は、日本の世の中の悪い面がそのまま自分に向かって来るようです。
収入が減っても補償はなく、子育てをしている現場で仕事もしなければならない。
元々仕事で溜まるストレスを解消できるレジャー、今はストレスが溜まるだけ。
医療の現場や流通業で人の役に立っていても、汚いものを見るように差別される。
気持ちが折れそうだったり、折れてしまった方もおられるでしょう。
新型コロナウイルスになる前に、ストレスで死んでしまいそう。
遠くに行くことはできませんが、気持ちだけでも「疲れたら逃げてもいいよ」と言ってあげたいです。
現実から目を背ける本
今回取り上げた4冊は、全て私が持っている本です。
コロナと自粛に疲れたとき、逃げるポイントは2つあると思います。
ひとつは、「考えることを止める」こと。
もう1つは、「現実から空想に逃げる」ことです。
『こころを磨くSOJIの習慣』松本圭介
掃除はこころを整えるトレーニング〜『こころを磨くSOJIの習慣』松本紹圭 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ
お寺の掃除を通して、自分と向き合う活動広められている松本圭介さんというお坊さん作家さんがおられます。
著書の『こころを磨くSOJIの習慣』では、掃除という行動は、1つの作業に集中しているので、「考えること」の休憩になると言われています。
頭の中で次々とマイナス思考が増えてくるなら、掃除をして「考えること」を休めてしまいましょう。
頭を休めた後は、小説で物語の世界に入ってしまうのがいいでしょう。
「何かできそう」といった気力が戻るまで、そこにいることにしましょう。
世の中は、止まっているので置いていかれることはありませんから。
『鎌倉ごちそう迷路』五島りっか
鎌倉が舞台!人の巡り合わせを描いた小説『鎌倉ごちそう迷路』 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ
五島りっかさんの『鎌倉ごちそう迷路』は、鎌倉を舞台にしたデザイナーの女性、彼女と巡り合う不思議な人たちの物語です。
実在の風景をそのまま感じられるように描かれていて、自宅にいても鎌倉を巡っている感覚を楽しめる作品です。
『和菓子のアン』坂木司
坂木司〜日常ミステリーで広がる世界観 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ
坂木司さんの『和菓子のアン』は、高校を卒業したばかりのスイーツ女子 アンちゃんこと梅本杏子がデパ地下の和菓子屋 みつ屋を舞台にお菓子にまつわる謎を解く日常ミステリ作品です。
ほっこり温まる物語は、気持ちを明るく照らしてくれるはず。
続編のアンと青春 (光文社文庫)と合わせて、一気読みきませんか?
『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和
それでも過去に戻る?映画化されたベストセラー コーヒーが冷めないうちに - 本当に本が読みたくなる読書のブログ
川口俊和さんの人気作品『コーヒーが冷めないうちに』も、読んでいるうちに現実を忘れさせてくれる1冊です。
1話1話と読み進むうちに、物語の舞台になる喫茶店を訪れている感覚が楽しめます。
続編この嘘がばれないうちにと合わせて、シリーズで楽しむのもいいかと思います。
www.yu-hanami.com
www.yu-hanami.com