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子どもたちの読解力と読む力が下がっているのは本当なのか?

子どもたちの読解力・読む力は本当に下がっているの?

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「子どもたちの読む力は衰えているのか?」

「本を読まなくなったから読解力が下がってしまった」

読書に関するテーマを扱う花水(hanami)には、少し気になる話題。



子どもたちの読解力・読む力は本当に下がっているの?

www.nikkan-gendai.com


テレビやラジオで流れ、Webのニュースで時々目にする話題「子どもたちの読解力低下」

子どもたちが本を読まなくなったため、文章題を解く力の読解力が下がっていると言われる話題です。

このニュースを聞くと、いつも思うことがあります。

「読む力は本当に衰えているの?」

むしろ、昔より読む力は高まっているのでは?


読む機会が増えた今の子どもたち


子どもたちの読解力・読む力は昔より高いのでは?

そう思う理由には、今の子どもたちの周りに文章を読む機会は多くあると思うからです。

今回は3つの理由を取り上げてみました。


Webなどで読む機会が増え、書く機会も増えている

最近の小学生は多くがスマホを持ち、パソコンもタブレットも使えるようです。

Webページに触れることで、私の子どもの頃よりも文章を読む機会が増えているのは事実ではないでしょうか?

中にはSNSの投稿をする小学生もいますし、文章を書く機会も身近にあると思えます。


本屋さんで手軽に本が手に入る

2つ目の理由は、本を手軽に買うことができる環境にあることです。

コンビニにも映画化された小説は並ぶことが多く、買い物で訪れるショッピングモールのほとんどに本屋さんがあります。

小学生でも、気軽に本が買える環境にあるのではないでしょうか?


本を読まなくなったのは、他に読む方法があるから

3つ目の理由は、2つ目の理由の続きでもあります。

本を手軽に買うことができる環境にある小学生ですが、本を読む読む機会は減っているようです。

それは、本を買わなくてもWeb小説などで無料の物語もありますし、家庭のタブレットKindleを契約していると実際の書籍を電子書籍で読むことができます。

紙の本を読む機会は減りましたが、電子書籍やWeb小説がそれを補っているのでは?


子どもたちの読解力を専門機関が調査した結果


物語や文章に触れる機会は昔より増えている今の子どもたち。

それでも、世の中では「子どもたちの読解力低下」が話題になります。

疑問を解決するために、簡単なデータを調べてみました。


読解力の問題の正解者は50%

読解力が危ない(1)~問題文が理解できない : 教育 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

埼玉県戸田市の市立中6校の生徒計340人の基礎的な読解力を測るテストを実施した。その結果、4人に1人は問題文を正確に読めていなかった。問題によっては正答率が半分程度やそれ以下のケースもあった。

実際の問題は次のような内容でした。

問題文)
ALEXは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名前Alexandriaの愛称であるが、男性の名前Alexanderの愛称でもある。
問題)
Alexandriaの愛称は(A〜E)である。
解答)
A.ALEX(45%)◎
B. Alexander(12%)
C.男性(9%)
D.女性(33%)

この場合
①ALEX=男性の名前
②ALEX=女性の名前
③ALEX=Alexandriaの愛称
④ALEX=Alexanderの愛称
の4つの答えがあります。

問われているのは、Alexandriaの愛称(③ALEX=Alexandriaの愛称)なので答えはALEXになります。


読解力と、読んだ本の数やスマートフォンの利用時間は関連ない

中高生の読解力ピンチ 文法分からず中学生43%が誤答 国立情報学研究所調査 - 産経ニュース


こちらは、国立情報学研究所という専門機関が中高生を中心とした約2万5千人を対象にした調査結果です。

調査の方法は、教科書や辞典、新聞記事を題材にした文章題を解いてもらい成績とアンケートの集計結果を分析するものでした。

結果、1カ月に読んだ本の数やスマートフォンの利用時間、1日の勉強時間など生活状況と読解力に関係はなかったとのことでした。

また、経済的に困難な家庭の生徒が多い学校の方が正解が低いことがわかったとのことでした。



子どもたちの読解力・読む力は低下していた


調べた結果、「子どもたちの読解力低下」は確かなようでしたね。

専門機関の調査では、海外の子どもたちも日本の子どもたちを比べた結果でした。

今の子どもたちと、20年前の子どもたちの読解力を比べるとどうなるんでしょう?

気になるところでもあります。

そして、中高生では読解力と、読んだ本の数やスマートフォンの利用時間は関連ないことが明らかになっているようです。


本を読まなくなったから子どもたちの読解力・読む力が下がったわけではなかった


調査結果2つだけでは、確かなことは言いきれませんが、次のことは明らかになっているのではないでしょうか?

⑴日本の子どもたちの読解力は海外に比べて下がっている

⑵それは「今の子ども」が「昔の子ども」に比べて下がっていることではない

⑶中高生では読解力の正解と読んだ本の数は関連ない


1つ目の疑問、「読む力は本当に衰えているの?」。

読解力は海外の子どもたちに比べて下がっているようでした。

そして、もう1つの疑問「昔より読む力は高まっているのでは?」

こちらは、今回調べた結果からはわかりませんでした。

そして、読んだ本の数と読解力の関連はないようでしたよ。

「本を読まなくなったから、読解力が下がった」

単純に本を読まなくなったから、読解力が下がったわけではないようでした。

読書に関するテーマですので、今後も調べてみますね。



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