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文章の書き方の工夫〜上手に見える3つの書き方

文章が「上手に見える」3つの書き方

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「上手に見える文章」

ブログで書く文章も上手に見えればいいのにな。

文章を書く練習中の花水(hanami)が送る、「文章の書き方」シリーズ。

今回は、応用編。

文章の書き方を工夫し「上手に見える」文章の例を書いてみました。


文章の書き方を工夫して「上手に見える」方法

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「上手に見える文章」とは、どのような文章なのでしょう?

「文章の書き方」シリーズ基本編では、「シンプルできれいな文章」は「読みやすく理解しやすい」とお伝えしました。

それなら、「上手に見える文章」は?

ひと言で言うと、作家さんや記者さん書く「伝わりやすい文章」なのではないでしょうか?

「読みやすく理解しやすい」ことに加えて、さらに「伝わりやすい」。

そんな文章が、「上手に見える文章」なのだと思います。



文章が「上手に見える」効果


「文章が上手に見える」、つまり「伝わりやすい文章」にはどんな効果があるのでしょうか?

1つだけ理由を上げるとしたら。

「また読んでもらえる」

書いてある内容が読む方に伝わりやすいことで、「この人の書いていることはよくわかる」と思われことで、別の文章も読んでもらいやすくなる。

「伝わりやすい文章」のメリットだけを上げるとしたら、「また読んでもらえる」ことにつながると思います。


文章が「上手に見える」書き方の3つのポイント

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「文章が上手に見える」書き方はいくつかあります。

今回は、わかりやすく実践しやすい「読点を上手に打つ」「留保と逆説の“が”の使い分け」「助詞を連続させない」3つの書き方を取り入れることにしました。

それでは、今までの記事の文章を例に紹介しますね。


読点を上手に打ち

読点(テン)はリズムよく自由に打てばいいのでしょうか?
答えはノーです。
なぜなら、読点の打ち方ひとつで、文章の意味が大きく変わるケースがあるからです。
読点を打つときの大原則は「意味を考えて打つ」です。
中略)
なおら読点の打ち方については、「読点は意味を考えて打つ」という大原則に加えて、以下の9つのポイントも押さえておきましょう。

①長い主語のあとに打つ
②冒頭にくる接続詞や副詞のあとに打つ
③接続助詞のあとに打つ
④条件や理由、原因を示す語句のあとに打つ
⑤時間や場面が変わるところに打つ
⑥文、節、句、語など、複数の情報を並列的に並べるとき、それぞれの間に打つ
⑦カギ括弧の代わりに打つ
⑧独立後のあとに打つ
⑨ひらがなや漢字が続いて読みにくいときに打つ
山口拓郎 『残念ながら、その文章では伝わりません』p189〜p192


花水のブログの記事を「あえて読点を打たないBefore」と、「9つの読点の打ち方のAfter」で見比べてみました。


Before
ビジネス書は時代によって経済活動に違いがあることから時代の流れを取り入れた内容になっています。

①長い主語のあとに打つ
③接続助詞のあとに打つ


After
ビジネス書は①、時代によって経済活動に違いがあることから③、時代の流れを取り入れた内容になっています。


読点を①長い主語のあとに打つ、③接続助詞のあとに打つことで主語と述語がハッキリと分けられ、結論に結びつきやすくなりました。



Before
また現代のビジネス書には書かれている内容をそのまま活用する他にもビジネスパーソンに「新たな気づき」を生み出すことが求められています。

②冒頭にくる接続詞や副詞のあとに打つ
④条件や理由・原因を示す語句のあとに打つ

After
また②、現代のビジネス書には書かれている内容をそのまま活用する他にも④、ビジネスパーソンに「新たな気づき」を生み出すことが求められています。

読点を、②冒頭にくる接続詞や副詞のあとに打つ、④条件や理由・原因を示す語句のあとに打つことで文の中に2つの意味を持たせることができたと思います。


留保と逆説の「が」の使い分け

接続詞の「が」には、大きく分けて2種類あります。
1つ目は「逆説の“が”」です。
「逆説の“が”」とは、「○○が、△△」のような形で使われ、「○○の状態・予測・価値」が、「△△の状態・結果・価値」に反する、という意味で使われます。
2つ目は「留保の“が”」です。
「留保の“が”」とは、それまでの文章を留保し、最も大切な判断(結果)については、「が」の後に示す、という意味で使われます。
「留保の“が”」は、使い勝手がいい反面わ論理性を損ねやすく、文章も冗長になりがちです。
中略)
「留保の“が”」を避ける方法としては、「句点を打つ」と「言葉を言い換える」がおすすめです。
「留保の“が”」を使った文章に見られがちな「冗長さ」と「あいまいさ」が消えるので一石二鳥です。
山口拓郎 『残念ながら、その文章では伝わりません』p197〜p199

Before
企業に勤めるサラリーマン、大小関わらず事業を起こす経営者、組織に所属しないフリーランスと働き方は変わります、おおよそ7つのことが求められているのではないでしょうか?

句点を打って文章を区切る。

After
企業に勤めるサラリーマン、大小関わらず事業を起こす経営者、組織に所属しないフリーランスと働き方は変わります
そして、おおよそ7つのことが求められているのではないでしょうか?


「が」で区切っていた文章を読点で区切ることで、2つの文章をそれぞれつながった1つの文章として読めるようになりました。

また、「伝える」ことのスペシャリスト池上彰さんは「が」の使い方を厳しく指摘しています。

文章をダラダラつなげていく際には、「が」というのは大変便利な言葉なのですが、それだけ理論に無頓着に使いがちです。
文章の論理的なつながりを考えて話したり、書いたりする場合は、「が」は虐殺の意味にだけ使いましょう。
池上彰『わかりやすく〈伝える〉技術』p178〜p179

「が」は、本来は前の文章を否定して新しいことを伝える「逆説」が適切な使い方なんですね。


助詞を連続させない

「の」「は」「が」「に」などわ、日本語には助詞と呼ばれるパーツがあります。
文章を書くときに欠かせない助詞ですが、同じ助詞が立て続けに登場すると、読む人がストレスを感じるほか、幼稚な印象を与えてしまうこともあります。
中略)
助詞が連続して「読みにくい」と感じるときは「言い回しを変える」「読点や句点を打つ」「カッコを使う」「語順を入れ替える」などの方法で、スマートな文章へ変更しましょう。
山口拓郎 『残念ながら、その文章では伝わりません』p201〜p204

Before
中国四国地方大洪水被害が出ていますし、最近異常気象は日本深刻な問題でもありますよね。

After
中国四国地方大洪水の被害が出ていますし、最近の異常気象は日本抱える深刻な問題でもありますよね。

文章が長くなりがちな私は、多くの助詞を使います。

Beforeでは、「の」が前半と後半で2回ずつ連続していました。

Afterでは、前半の「の」を「は」に、後半の「の」は「が」に変えることで何となく上手に見えませんか?



文章の書き方を見直して書く力を伸ばす取り組み


文章の書き方を見直すために、3つのステップで取り組みをまとめることにしました。


基本編で文章の書き方を見直し

前回の基本編では、「シンプルできれいな文章」で書き方の基本を見直すこと。


工夫編でさらに上手に見える文章を

今回の工夫編「上手に見せる方法」で、「伝わりやすい」文章の書き方を実践してみました。


実戦編で見直しをする

最後の実践編、3回目は「書いた文章をどうやって見直すか?」です。

1度書いた文章を見直す3つの異なる方法を紹介し、1つを実戦することにします。



文章の書き方を工夫して「上手に見える文章」のまとめ


読みやすく理解しやすい、「シンプルできれいな文章」にもう1つ「伝わりやすさ」を加えた「上手に見える文章」。

文章が上手に見えることで、ブログに書かれている内容に説得力が加わります。

伝わりやすい文章の書き方は多くあります。

中でも「読点を上手に打つ」「留保と逆説の“が”の使い分け」「助詞を連続させない」3つの書き方は、明日の更新からすぐに取り組むことができて見た目もガラッと変わる効果的な書き方。

「文章が上手に見える書き方」を取り入れてみることで、ブログの文章が伝わりやすくなり、メリットばかりですよ。


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