当たり前と先入観
以前放送されていた、NHKラジオの「すっぴん」で気になる話題があったのでテーマにしてみました。
それは、私たちの暮らしの中にある「当たり前」という価値観と、「先入観」という思い込み。
こう言ってしまうと、「当たり前」も「先入観」も悪いことに聞こえてしまいます。
ですが、「当たり前」と「先入観」があることで世の中が上手く動くことも事実ではあります。
ラジオ「すっぴん」の視聴者コーナーより
いつも、通勤時間に聞いているNHKラジオの「すっぴん」。
夏休み期間中は、「夏休み子ども科学電話相談」という子どもの質問に専門家が答えるコーナーがあります。
子どもといっても、3〜5歳から小学生まで年代は様々。
専門家の方は、天文学者、生物学者など科学や化学の専門家から、心理学者やお坊さんと大人の質問にも具体的に答えてくれる方々。
その中で、こんな質問があったと後日の放送で聞きました。
「人間や生き物は、何で生きたり死んだりするのですか?」
放送を聞いていたわけではなかったので、どの分野の専門家の方がどう答えたのかはわかりません。
「当たり前」の先入観がないということ
「夏休み子ども科学電話相談」の最終回で、パーソナリティとアナウンサーの方はコーナーをこう締めくくっていました。
「子どもたちには“当たり前”の先入観がない」
先入観がないため、大人が疑問に思わないことも不思議に思い解決したくなるのでしょう。
「当たり前」と「先入観」
世の中の「当たり前」
今、「当たり前」のことも、昔は当たり前ではなかったはず。
今こうして私たちがスマートフォンを使っていることも、つい10年前までは当たり前ではありませんでした。
「電話は電話をするもの」という当たり前の先入観を変えて、「電話とパソコンとテレビが1つになって持ち歩ければ便利」と考えた人がいました。
使ってみると便利だったので、多くの人に広がり、世の中の仕組みを変えるほどになりましたよね。
今の働き方改革で、労働時間の短縮が議論されていることも、高度経済成長やバブルの時代にはあり得ないことだだったはず。
「当たり前」は、その時代の人が作り出した暮らしの仕組みや価値観の枠組み。
その当たり前のことを、「全員がそのはずだ」と思い込むときに「先入観」が生まれるのかなぁと思います。
「当たり前」も「先入観」もたまには振り返ってみたい
私たちの暮らしの中にある「当たり前」。
そして、当たり前のことから生まれる「先入観」。
暮らしの中で、たまには振り返って見直していきたいことだなぁと思える夏の終わりでした。
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