2019年上半期 直木賞候補作が発表
6月が過ぎると訪れる読書のイベントは、何と言っても芥川賞・直木賞の発表です。
今年も、直木賞候補作には話題の作品がたくさんノミネートされています。
2019年上半期の第161回直木三十五賞
第161回芥川賞・直木賞は、2019年7月17日午後4時に選考委員会が開催されます。
今回の直木賞は、今年の第32回山本周五郎賞受賞を受賞した 朝倉かすみさんの『平場の月』がノミネートされたことで話題になっていますね。
第161回直木三十五賞候補作品
第161回直木賞には、話題の『平場の月』の他、6作品がノミネートされています。
『平場の月』朝倉かすみ
第32回山本周五郎賞受賞作品『平場の月』、何と直木賞にもノミネートされました。
朝倉かすみさんが描く、落ち着いた大人の恋愛小説の舞台は埼玉。
離婚と転勤を経て、生まれ育った街に戻った50代の青砥健将。
かつて告白した同級生の須藤葉子と出会ったのは、地元の病院の待合室。
「平場」という、「ごくありふれた世の中」の中で生きる大人同士の恋愛の行方は………
『渦 妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん) 魂結(たまむす)び』大島真寿美
江戸時代の人形浄瑠璃作者、近松半二の生涯を描いた時代小説がノミネートされました。
著者の大島真寿美さんは、楽曲『四季』の作曲家ヴィヴァルディ描いて『ピエタ』で2012年の本屋大賞にノミネートされるなど、歴史上の人物を描く作品で定評がある作家さんです。
『トリニティ』窪美澄
『ふがいない僕は空を見た』で、第24回山本周五郎賞受賞された窪美澄さんの最新作がノミネート。
高校生と主婦の不倫関係、高校生の母親と主婦の家族との人間関係を描いた『ふがいない僕は空を見た』は作品のテーマも話題になった小説。
今回の『トリニティ』は、「男、仕事、結婚、子ども」の中からどれかを選んだ3人の女性のその後の人生を描くストーリー。
愛は欲望なのか?欲望が愛なのか?人の本能と感情を掘り下げるテーマは、窪美澄さんの作品自体の長いテーマでもあるのでしょう。
『落花』澤田瞳子
今年の第32回山本周五郎賞で、『平場の月』と競い合った澤田瞳子さんの『落花』が直木賞でもノミネート。
平安時代に戦いに生きた武将、平将門、成田山新勝寺の礎を築いた真言宗の僧侶、寛朝(かんちょう)が主人公。
2017年、第158回直木賞候補作『火定』の著書 澤田瞳子さんが描く古の偉人の人物像。
時代に背き、新しい世の中を切り開こうとする平将門と寛朝の出会いを描く時代小説です。
候補作を1週間くらいで読み比べ中
半年に1度、直木賞の選考委員会に先立って行われるのが「花水由宇の直木賞受賞作予想」。
花水(hanami)の心の中では、もう決まっているのですが、窪美澄さんの『トリニティ』と原田マハさんの『美しき愚かものたちのタブロー』は、1章分も読み進めていません。
1週間くらいかけて、7月10日までには慎重に受賞作を予想したいと思います。
直木三十五賞の関連リンク
本の賞の種類
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第158回直木三十五賞予想
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第158回直木三十五賞受賞作
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第160回直木三十五賞予想
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