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読書感想文に役立つ文章の書き方の基本〜主語と述語の組み合わせのコツ

読書感想文が上手くなる主語と述語の使い方

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学生さんの皆さま、夏休みはいかがお過ごしですか?

宿題は順調に進んでいるでしょうか?

読書感想文は、そろそろ本を読み終えた頃かと思います。

読書感想文は、本を読むことよりも、原稿用紙に文章を書く方が難しい課題ですよね。

そこで、読書感想文のお役立ちコーナー「読書感想文に役立つ文章の書き方シリーズ」を始めますね。

主語と述語の使い方


読書感想文を上手に書く方法に触れる前に、文法に関係する用語を簡単に復習してみます。

主語とは?

主語(英: subject)は、文の中で主格になる名詞句または代名詞のことです。

日本語では、「が」「は」などの助詞をが続く文節が主語として扱われています。

また、日本語では主語がない場合や、主語が省略されることも多くあります。

君から見たはきっと ただの友達の友達

出典:『高嶺の花子さん』back number

こちらの文では、青文字の「僕」が主語になります。


述語とは?

述語(英:predicate)は、文の要素のうち、主語でない部分のことをさします。

日本語では、動詞(英: verb)、形容詞、形容動詞が述語にあたり、主語ではない名詞も述語として扱われます。

君から見たはきっと ただの友達の友達

出典:『高嶺の花子さん』back number

こちらの文は、動詞が続かないため形容詞(ただの)と主語ではない名詞(友達の友達)が述語にあたります。


日本語の文法は複雑

海外の方には、よく「日本語は難しい」と言われることも多く、小中学で習う国語もとても難しいですよね。

日本語が難しいと言われる理由は、「文法が複雑」なことと「敬語の種類が多い」ことがあげられます。

文法が複雑な理由は、英語など欧米の言葉に比べて「文字(漢字)が多い」「語彙(動詞や形容詞)が多い」「オノマトペ(擬音語と擬態語)が多い」ためといわれています。

日本人は話していて困ることはありませんが、困るのが文章を書くときです。

そこで、文章を書くときに困ることを3つ取り上げてみます。

①主語と述語をの関係
②助詞の使い方
③接続詞の使い方

文章の書き方の本では、この3つが文章の基本になると書かれています。

今回は、この中から①主語と述語をの関係があいまいなことを解決する方法を紹介させていただきます。



文章の基本は主語と述語の組み合わせにあった


前置きが長くなってしまいましたが、いよいよ本題です。

主語と述語の使い方は、文章の書き方の本の最初に書かれているほど大切な文章の基本。

小学校から中学校、そして高校に進むにかけて国語の内容は難しくなり、多くの文法を習います。

習っている文法が増えすぎたり、教科書や読書で多くの文章を読んでいるうちに、使い方がわからなくなることもあるでしょう。

そこで、「主語と述語の組み合わせ」が合っているかを確かめる方法があるので試してみませんか?



わかりづらい文章を分解して主語と述語を組み立て直す


「主語と述語の組み合わせ」を確かめる方法は、文章を一度分解してから組み合わせることです。

少し面倒ですが、ご自分で「いまいち意味が伝わらない」と思う文章を直すことができますよ。


わかりづらい文章は分解してみる

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まずは、書いていて「いまいち意味が伝わらない」文章は一度分解してみます。

「分の骨格」の意味が伝わるかを見てみましょう。

この場合、主語の「このTシャツ」が2つの述語「有名人がデザインした」と「デザインだ」にかかっています。

「有名人がデザインした」は、意味が伝わるのですが、「デザインだ」は何だか意味が伝わりません。


主語と述語を組み合わせる

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そこで、主語1つと述語1つの組み合わせにして意味を整えます。


表現を合わせる

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次は「文の筋肉」、表現の部分です。

「値段と人気が高く」「種類とサイズが多い」、それぞれ助詞「と」を「&」に置き換えてみます。


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すると、「値段と人気」では人気は高い方がいいですが、値段は高くなくてもいいことがわかります。


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そこで、「値段」「種類」を組み合わせて「値段は高いが種類が多く」に変えてみます。

残った2つも、「サイズが豊富で〜人気がある」と組み合わせてみます。


文章を組み立て直す

最後の仕上げで、バラバラに分解した文を組み立ててみましょう。

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文は2つになりましたが、意味が伝わりやすく思えませんか?



読書感想文を上手に書く文章の書き方


小学校・中学校の方の読書感想文は、国語科の課題ということもあって、「注目したテーマ」「気持ちの表現」と同じくらい「正しい作文が書けるか」が評価されます。

日本語の文法は、学年を重ねるたびに複雑になり、中学生の方が読書感想文で使う文章は社会人の方とほとんど変わりません。

文章の書き方の基本は、「主語と述語の組み合わせ」にあります。

少し手間のかかるやり方ですが、文章を分解して意味が伝わるかを確認するのは取り組みやすい方法だと思います。

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文章力の本の関連リンク


『残念ながら、その文章では伝わりません』山口拓朗
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『まじ文章書けないんだけど』前田安正
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『伝える力』池上彰
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『伝える力2』池上彰
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『伝える技術』池上彰
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