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台風や猛暑が「見える」ことの不思議

目に見えない空気が見えている感覚

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台風が訪れた後は、「やっぱり」と思うような猛暑が訪れます。

日本の南の海上で発生した台風10号は、上陸する前から天気予報で取り上げられるほど警戒されていました。

ふと、思ったことがあります。

台風は天気予報で「見える」のに、実際には目で見えない。

そんな感覚、当たり前のことではありますが不思議に思うのは私だけでしょうか?

台風が見える!


お盆の季節になると猛威を振るう台風。

天気予報を見ていると等圧線が細かく丸くなった天気図を目にします。

最近では、雨雲の動きをリアルに表現したカラーの渦巻きの動画を見かけますよね。

台風の本体は?

台風は熱帯低気圧という湿った暖かい空気の塊。

台風で起こった雨雲を見ることはできても、空気の塊を見ることはできません。



温度に色がついている


また、最高気温が更新されているここ数年の日本。

気温は暖かければ赤、寒ければ青の表示に慣れ、赤を見るとなんとなく暖かく、青を見ると涼しく感じたりします。

猛暑日のニュースでは、温度を映像化する特殊なカメラでコンクリートがピンクから白になっている場面を見かけますね。

温度に色をつけはじめたのいつ頃のことなのでしょう?

きっと、カラーテレビが出回ってからだと思えるので、そう古くはないはずです。

そうなると、温度は元々気温の高い低いの違いでしかありません。

それを感じる人が、暑い・寒いの意味を与えているだけなのでしょう。

そして、意味に合わせて新しい感覚を加える。

目に映らないはずの温度に色がついていたり、台風が見えたりするのは人が意味を与えて新しい感覚を加えるから。



人が1つのものに新しい感覚を加えている


本当は1つしかないものに新しい感覚を加える。

コンピュータを使わない方法(天気図の色ぬり)でも、今のところ人間にしかできないことです。

危険な天候を判断しやすく、実際に肌で感じる前から準備がしやすいメリットもあります。

一方で、暑い気温は赤く、寒い気温は青く感じることで、もしかすると本当の気温以上に感じてしまうこともあるのかもしれません。

最近の天気を見ていて、ふと思ったお話でした。




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