春におすすめの考え方の本
「春におすすめの本2020」シリーズ。
第2回の思想と哲学・考え方の本からは、3冊の本を紹介させていただきますね。
難し過ぎず、すぐに暮らしに役立つ本を選んでみましたよ。
春は新しい考え方を取り入れてみる
春に限りませんが、本を読むだけで物事の考え方が変わることは私も実感していることです。
書いてあることを、暮らしの中で「実践してみる」とさらにいいですよね。
思想と哲学・考え方の本に書かれていることを全て理解して、実践することはないと思います。
2〜3つの項目に取り組むことができたら、それだけで新しい考え方が身につくはずです。
暮らしに活かせる考え方の本
「暮らしに役に立つ」思想と哲学・考え方の本のジャンルからは、仏教の考え方がわかりやすく解説された本。
「気にしすぎる」性格を受け入れ、「ラクに暮らす」考え方の本。
掃除をしながら自分を見つめ直し、冷静な考え方を身につける方法が書かれた本を紹介させていただきますね。
『今を生きるための仏教100話』植木雅俊
専門書の執筆歴もある仏教学者の植木雅俊さん。
今回の『今を生きるための仏教100話』は、現代にも通じる仏教の100話のエピソードが紹介されています。
仏教と聞くと冠婚葬祭、中でもお葬式のイメージがあります。
実は、仏教がお葬式専門と思われるようになったのはつい200〜300年前のこと。
それまでは、地域のお悩み相談所であり、学校であり、政治活動の場でした。
そんな中から100話も紹介されているので、普段の暮らしに役に立つエピソードが見つかるはずですよ。
『気にしすぎる自分がラクになる本』長沼睦雄
注意されたことがいつまでも気になる。
周りのささいな一言が気になる。
職場や学校で暮らす毎日が、気になることばかり。
性格は、もちろん人それぞれ。
「気にしすぎる」性格のまま、ラクに暮らしていけるなら、「気にしすぎる」性格も強みになるのではないでしょうか?
精神科医で「気にしすぎる」性格のHSP(英: Highly sensitive person、ハイリー・センシティブ・パーソン)を専門にされている長沼睦雄先生。
先生がくれる「ラクに暮らす」ヒントは、マイナス思考を追い払う・無視する・こだわらないの3つにありました。
春からの新しい暮らしの前に、読んでおきたい1冊ですね。
『こころを磨くSOJIの習慣』松本紹圭
こちらは、私が読んで「少しだけ」実践しているおすすめの1冊。
著者の松本紹圭さんは、日本の掃除で自分を見つめる方法をSOJIとして世界に広めるお坊さん作家さん。
ストレスに向き合う方法が具体的に紹介されていて、どれも会社員・学生さん・経営者の方・子育て中の親御さんと仕事や年代を問わず実践しやすい方法です。
新しい年度の始まりに、掃除をしながら自分と向き合ってみるのもいいかもしれませんね。
『気にしすぎる自分がラクになる本』でラクな生き方を身につける
生き辛い世の中を生きる1人の直感でしかないのですが、ストレス社会と呼ばれるのは、「な」から始まる3つの考え方が通用しない世の中になったからではないかと思います。
「なんとなく」⇔「具体的に」
「なんとかなる」⇔「計画性を持って」
「なんでもいい」⇔「独創的な」
「この部分はまあ“なんとなく”やりながら工夫して“なんとかなる”でしょう、“なんでもいい”からスタートしてみるべきでは?」
こんなことを会議で言ってしまうと返ってくる言葉は決まっています。
「“具体的”なアプローチはどうなっているんだね?」
「道筋が立っとらん!プロジェクトの“計画性”が作り込まれていないんだよ」
「もっと他社にはない“独創的”な方法はないのかね?」
大人の社会がこうなってしまったので、子どもの将来にも影響しています。
「俺さ“なんとなく”YouTuberになりたいんだよね。HIKAKINとかみてると“なんとかなる”と思うし、仕事なんて稼げりゃ“なんでもいい”んじゃないの?」
「お前なぁ、大切な将来をなんとなくで決めるなよ。今の時期が大切なんだぞ」
「なんとかなるわけないじゃない、給料はどうするの?それまでの生活は?」
「仕事がなんでもいいとは何事だ。皆んな一生懸命に仕事に打ち込んで一人前に………」
大雑把な性格の方でも、生き辛い世の中、「気にしすぎる」性格の方はもっと大変ですよね。
『気にしすぎる自分がラクになる本』には、生き辛い価値観で固められた世の中で「ラクに暮らす」方法が書かれていますよ。