本当に本が読みたくなる読書のブログ

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本から学べる哲学のお話

本から学べる読書と哲学

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今回の読書コラムは、「本と哲学」がテーマ。

本の紹介で「思想と哲学」というジャンルの本を紹介していますが、「哲学の本って何ですか?」と聞かれると、有名な著者の方を答えるくらいしかできなさそう。

そこで、「哲学」って何なのか?読書と哲学の深い関係についてまとめてみます。


本と哲学

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本と哲学の関係は古く、「本が先か哲学が先か」といわれるほど古い歴史があります。


哲学とは?

哲学(英: philosophy フィロソフィア)の辞書的な意味は、「知(智)を愛する学問」と言われています。

一体どんなことを学ぶのかわからなくもありますね。

哲学は時代や地域によって受け取られる意味が変わり、西洋哲学、東洋哲学、イスラム哲学といったように宗教によっても内容が変わってしまいます。

そこで、私たちが暮らしている日本の「日本哲学」のことを「哲学」ということにします。

日本哲学の中でも、今の時代の哲学は「古くからある日本の考え方」、古代から現代までで取り入れられた「仏教の考え方」、中世の時代に中国から取り入れられた「儒教の教え」、幕末から明治維新の間で取り入れられた「西洋哲学」、この4つを元にしているといわれています。

そうして生まれた「日本哲学」の求めるものは、「人間はどうやって幸せに生きていくか」といった考え方を磨くことではないでしょうか?


哲学が学べる本

日本哲学について書かれたものは古くからありますが、読むのが一苦労。

考え方を知る前に本を読むのが大変では、あまり知りたくもなくなりそうですよね。

本当に読書好きの方や、哲学の全てを学びたい方以外は、現代語訳されていたり、超訳されている本が身近に哲学を知ることができますよ。



哲学を学ぶのにおすすめの本

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西洋と東洋では、大切にされてきた考え方に違いはあります。

そこで、西洋・東洋・日本国内で読まれてきた哲学の本を取り上げてみます。


「古くからある日本の考え方」の本

『世界のエリートが学んでいる教養としての日本哲学小川仁志

「古くからある日本の考え方」を知る一番の方法は、古典文学の現代語訳を読むことではないでしょうか?

古典文学を原文から読むのは、特別な勉強をされていないととても難しいことです。

1つの作品を選ぶのではなく、いくつかの古典を取り入れた本を選んでみました。


「仏教の考え方」の本

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「仏教」関連の本で紹介させていただくことの多い鳥沢廣栄さんの本。

「仏教」の考えそのものは、時代を経ても変わらず通用するもの。

ですが、「仏教の考え方」のどの部分を活かすかは時代や地域によって変わるでしょう。

「悩みごと相談」を通して人の心に常に触れ合っている鳥沢廣栄さんの本は、仏教の考えを暮らしに照らし合わせやすいですよ。


儒教の教え」の本

『入門 朱子学陽明学小倉紀蔵

孔子の『論語』から始まった中国の儒教の教え。

論語を現代語訳した本は多く見かけます。

江戸時代に盛んに学ばれた、「朱子学」は、論語を元に発展した儒教の教えといわれています。

儒教の教えをどう取り入れるかがまとめられた「朱子学」は、暮らし辛い世の中を生きる手がかりになるはず。


「西洋哲学」の本

『哲学入門』 バートランド・ラッセル、髙村夏輝

西洋哲学の中でも、20世紀までに登場した「近代哲学」という分野をまとめた本がバートランド・ラッセルさんの『哲学入門』。

出版は20年近く前になりますが、文庫本でもありお手軽に読める哲学の本です。


今風の「哲学」の本

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昨年から話題の『漫画 君たちはどう生きるか』。

星野源三郎さんが原著を書かれてから、半世紀が経った今ブームになっている1冊。

子どもたちへ向けた本ではありますが、主人公コペル君を通して西洋哲学、古くからある日本の哲学を元に「人がどう生きるか」を学べる1冊。

一家に一冊置いておきたいですね。




哲学を手軽に知ることができる読書

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哲学がさかんに学ばれていた時代、学び方は人と人との議論によって考え方の解釈を磨いてきました。

時間に追われる今、読書を通して哲学の考え方を取り入れるのは効率の良い方法だと思えます。

あまり難しく考えずに、「人間の生き方」が書かれた本を読んで、「そうなんだ、そういう考えもあるのか?」「あのとき自分がこう考えた理由がわかった気がする」と思えた瞬間が「哲学を学んだ」ことになるのではないでしょうか?

私は、そういうことにしていますよ。



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