本当に本が読みたくなる読書のブログ

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春の読書におすすめ、穏やかに過ごせるヒントが書かれた本2021

新しい生活でこれからを穏やかに過ごせる本


恒例の「春におすすめの本」コーナー。

「新しい生活」が始まり、新型コロナと向き合いながらの「これから」の暮らしに不安もあります。

そこで、春からはじまる新しい生活とこれからに役立つ、実用書、思想と哲学・考え方の本、一般教養・サブカルと雑学の本、ビジネス書・政治と経済の本、読書の効果と読書術の本、ノンフィクション・エッセイ、小説の7つのジャンルを紹介させていただきますね。

これからの暮らしで穏やかに過ごせる本


第3回は、思想と哲学・考え方の本のジャンルです。

新しい生活で1番役に立ってくれる本は、この思想と哲学・考え方の本ではないかなと思います。

楽しみを求め続けたり、アクティブに進んでいくよりも、身の回りにあることで満足し、穏やかに過ごせることが大切になるからです。



穏やかに過ごせる3冊の思想と哲学、考え方の本


穏やかに過ごせるヒントが書かれた、「他の人目線」「生きづらさの解決」「自分との向き合い方」をテーマにした3冊の本を選ばせていただましたよ。

『利他の心が日本の闇を照らす』丸儲大吉

新型コロナ禍で世の中が狭くなったことで、隠れていた若者の自殺願望、差別といじめ、引きこもり問題、そして児童虐待は明らかになりました。

著者の丸儲大吉さんは、持病が見つかったことがきっかけで「遺書」として『利他の心が日本の闇を照らす』を書き進めます。

世の中の問題の解決のヒントは、自分たちが穏やかに暮らせるためには、周りの人たちも穏やかになる必要があります。

仏教の考え方でもある「利他」は、「他の人目線」で良いことを自分が行うことです。

世の中で起こっている問題の多くは、多くの方々が「自分の目線」で都合のいいことで物事を判断していることにあると著者はいいます。

「他の人目線」を持つことは、新しい生活の中で欠かさない考え方ではないでしょうか。


『心を病んだらいけないの?』斎藤環、与那覇

「穏やかに過ごせる」ために、とても説得力がある本があります。

2人の著者のうち1人は、青少年から大人までの「ひきこもり」治療が専門の精神科医 斎藤環先生。

もう1人は、うつ病の治療を経験された歴史学者那覇潤(よなは・じゅん)先生。

治療する側の客観的な目線、当事者の主観的な目線でまとめられた「生きづらさ」を解きほぐす9つのヒント!は納得のできる内容です。

『弱さのちから』若松英輔

哲学書の出版数が多い若松英輔さんは、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院で教授としてのお仕事をされています。

今回の『弱さのちから』は、「自分との向き合い方」をテーマにされた1冊をです。

まず、多くの方が自分の中にある「弱さ」を認め、無理をして失敗が積み上がらない世の中になってほしいものですね。



穏やかに過ごせるために読みたい『心を病んだらいけないの?』


3冊の本は、どれも「穏やか過ごせる」方法が書かれた1冊です。

中でも、『心を病んだらいけないの?』に書かれていた

花水(hanami)が代わりに答えさせていただくなら、「生きづらさ」を解きほぐす9つのヒント!は本が問いかけてくれ、その後に穏やかに過ごせるヒントが書かれています。

ヒントの方は本をご覧いただくとして、花水(hanami)なりの答えを書かせていただきますね。

Q.「友達」はいないといけないのか。
A.そんなに多くはいりません、片手で数えられるくらいがちょうどいいですよ。

Q.「家族」はそんなに大事なのか。
A.血が繋がっているかは、さほど大切ではありません。大事なのは「大切な人」は誰かです。

Q.「話し上手」でないとダメなのか。
A.いいえ、聞き上手の方が好かれるはずですよ。

Q.「仕事」を辞めたら人生終わりなのか。
A.「仕事」とは何ですか?自分が求めること、求められることがあるなら、まだまだ自分には役割があるはずですよ。


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