世代間ギャップで起こる侵略戦争
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ロシア軍のウクライナ侵攻は、国連総会で非難決議が出されるほどの一方的な侵略戦争というのが世界の共通です。
テレビはもちろん、SmartNewsなどのインターネットニュースでは特設ページでリアルタイムな現地の情報を知ることができます。
実は、世界中のすべての国の方が同じように現地の情報を知っているわけではないようです。
同じ国の中でも、世代によって得られる情報が全く違い、判断も正反対になってしまう「世代間ギャップ」が現実に起こっています。
世代間ギャップは、侵略戦争を行っているロシアでも起こっていて、戦争にもつながる深刻な問題であることがわかったので、まとめてみました。
権力者の間違いで孤立するロシア
2022年2月24日、現地で夜明けとともに国境を越えてウクライナへ侵攻したロシア軍。
報道によると、ロシア側の思惑は軍事侵攻によってウクライナのゼレンスキー政権が崩壊し数日のうちに戦争が終わる予想をしていたと報じられています。
ウクライナの国民はゼレンスキー大統領の呼びかけで立ち上がり、大統領自身も首都のキーウ(キエフ)に残り、ロシア側の予想とは反対に国の危機に国民が一体となって立ち向かっています。
情報の世代間ギャップ
世代間ギャップとは、年代によって物事の理解、考え方に大きな違いがあることです。
ゆとり世代、団塊の世代の世代とは? - 本当に本が読みたくなる読書のブログ
この「違いがある年代」では、分断線と呼ばれるハッキリとした境目があります。
昭和世代とゆとり世代だけじゃない世代間ギャップと対立 - 本当に本が読みたくなる読書のブログ
世代間ギャップは、年代による生活スタイルの変化や政治と経済の出来事の違いがありますが、最近ではインターネットやスマートフォンによる「情報の世代間ギャップ」は世代によって全く考え方が違うことのほうが大きいとされています。
ロシア国内で「プーチン政権を指示する国民」と「侵略戦争に反対する国民」の分断線はどこにあるのでしょう?
ロシアにもある世代間ギャップ
ロシアのスマートフォンの所有率は、2019年の時点で59%でした。
同じ時期の日本のスマートフォン所有率は日66%、先進国の中央値が76%ですので決して低くはありません。
世界主要国のスマートフォン普及状況をさぐる(2019年時点最新版)(不破雷蔵) - 個人 - Yahoo!ニュース
ロシア国民のソーシャルメディア利用者数は2021年の総人口の67.9%で、こちらも低いわけではないようです。
以前、「世代間ギャップ」のお話で取り上げさせていただいた年代別ではどうでしょうか?
日本の年代別のスマホの所有率は49歳以下が93~96%、50歳以上は44%なので50代と40代の間に分断線があることがわかります。
ロシアでは49歳以下が76~91%、50歳以上は26%と日本よりも大きな分断線があることは明らかです。
世界主要国の年齢階層別スマートフォン所有率をさぐる(2019年時点最新版)(不破雷蔵) - 個人 - Yahoo!ニュース
ネットで情報を集める若者は「戦争反対」のデモに加わる
【画像】世界のインターネット普及率&回線速度ランキング
出典:
【2019年版】世界のインターネット普及率&回線速度ランキング | 海外 | 海外進出ノウハウ | Digima〜出島〜
画像からは、働く世代の若者が多い都市部は、ネット環境が整備されているのは世界中で共通のようです。
ロシア国内では、インターネットの情報で事事実を知る都市部の若者はウクライナで起こっていることが侵略戦争であると知ることができます。