後世になって評価されることは?
歴史上の人物の中には、後世になって評価される人は珍しくはありません。
思想家、宗教家、政治家、経営者、作家さんや芸術家の方は、なぜ後世になって評価される人がいるのでしょうか?
後世になって評価されるのは時代が追いつたから
活躍されていた時代よりも、亡くなってから評価が改められる大きな理由は……
「価値観が周りよりも進んでいた」
評価する側が、追いついていなかったのではないでしょうか?
後になって評価する側の人が入れ替わったり、多くの方の価値観が変化した後、偉人として讃えられるようになる方もいます。
その時、ようやく時代が追いついたといえるのでしょう。
後世になって評価されるのは当時はトラブルメーカー?
後世になって評価される人の「価値観が周りよりも進んでいた」ことを裏付ける理由に、当時の世の中や暮らしからかけ離れた独特の習慣や考え方は逸話として残っています。
周りと違うことは、いつの時代でもストレスを生むものです。
当時はトラブルメーカー?
後世になって評価される人の中には、周りとトラブルが耐えないトラブルメーカーとして扱われていた記録も残っています。
推理作家のエドガー・アラン・ポーは、お酒を欠かさないアルコール依存の暮らしと金銭トラブルが有名です。
画家のゴッホも、飲酒トラブルを度々起こしていたとあります。
また、トラブルメーカーではないのですが、作家の宮沢賢治は、当時は珍しいベジタリアンで独特の食生活が周囲を驚かせていました。
周りと違うということ
現代でも言えることですが、斬新な考え方や奇抜な発想を持っている人は周りに受け入れられないものです。
「価値観が周りよりも進んでいた」ため、理解されず、受け入れられずに浮いた存在だったのでしょう。
周りと違う方にとって、ストレスは耐えません。
大富豪であったり、時の権力者なら強引に周りを従わせることもできますが、財産や権力が一般の人と変わらないなら、孤独になるばかりです。
後世になって評価される人が引き起こした逸話やトラブルは、ストレスの現れだったのかもしれません。
後世になって評価される人
後世になって評価される人の中でも、読書ブログらしく作家さんを2人、芸術家の方を1人、戦国武将を1人選ばせていただきました。
宮沢賢治
後世になって評価される人で、小説家といえば宮沢賢治ではないでしょうか?
『銀河鉄道の夜』『雨ニモマケズ』は、長年教科書にも載っていてる日本を代表する文豪です。
ですが、生前は全くと言っていいほど世の中には知られていなかったことは多くの記録に残っています。
作品の世界観を通して、読者に人生や世の中を問う作風が当時の社会情勢に合わなかったとも、作品のアピールを全く行わなかったからともいわれています。
死後に評価される「天才」と存命中に大成功する「天才」の違い。ゴッホとピカソ | Romanoff-Lab
宮沢賢治の生前がつらすぎ…。全く評価されていなかった文才
エドガー・アラン・ポー
世界初の推理小説『モルグ街の殺人』で有名なエドガー・アラン・ポーも、後世になって作品が読みつがれている小説家です。
エドガー・アラン・ポーが生きていた頃、現代ならJ.K.ローリングさんや村上春樹さんのように注目されていたかというと、そうではないようです。
携わった雑誌『グレアムズ・マガジン』は、発行部数で全米トップに上り詰めましたが、作品への評価は大きく分かれ、十分な報酬も得られなかったとあります。
死後、世界中の言葉に翻訳された本が書店に並び続けていることは、推理小説家エドガー・アラン・ポーの想像力でも予想していなかったのではないでしょうか?
生前は評価されず死後に評価された人物 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
フィンセント・ファン・ゴッホ
花瓶に生けられた向日葵の絵、誰もが1度は見たことがあるオランダ出身の画家ゴッホ。
死後に作品が爆発的な人気を生み、美術界の時代を築いたとされる偉人です。
ゴッホは30代で亡くなったため、芸術家として活動する期間が短かったことが後世になってから評価される1番の理由とされています。
【美術解説】フィンセント・ファン・ゴッホ「後期印象派の代表で近代美術の父」 - Artpedia アートペディア/ 近現代美術の百科事典・データベース
時代が追いつくとは?
時代がゆっくりと変わって、偉人の価値観を理解できるようになったのでしょうか?
それとも、偉人の進んだ価値観が時代を先に進めたのでしょうか?
私は、後の方だと思います。
習慣や歴史が大きく変わる前には、必ずといっていいほど奇抜な発想を持つ人が現れ、物議を引き起こしています。
令和の現代なら、誰になるのでしょうか?
後々の時代が語る令和が楽しみでもあります。