本当に本が読みたくなる読書のブログ

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織田信長が令和の現代に来たら読みそうな本

織田信長と読書


「あの人なら令和の時代何を読む?」

生きていた時代の違う偉人の「あの人」が、もし令和の現代にタイムスリップしたなら「どんな本を読む」のかをテーマにしたシリーズ。

書いていてとても楽しいので、さっそく第2回で織田信長を取り上げてみます。

織田信長が令和にタイムスリップ


「人間50年〜下天のうちをくらぶれば〜」

炎に包まれた本能寺、最後の舞を舞った織田信長


「要救助者1名確保!」

銀色の甲冑の者たちに担ぎ出され、石畳みの上に座らされた。

「大きな怪我はないみたいですが、一応見てもらいましょうか」

「ワシは助かったのか!?どこぞの手の者か(兜には雪の紋…見たことがない)」


こうして空想を書き進めてしまうと長くなるので、本能寺の変明智光秀に追い詰められ命を絶った織田信長が令和の現代にタイムスリップしたことにしておきましょう。

なぜか、現代での年齢は23歳、大手企業に就職してすぐに父親が亡くなり、町工場を継ぐために地元へ戻ろうとする若者という設定にしておきますね。



織田信長の現代での立場


織田信長の歴史は有名で、ドラマや映画、漫画でも取り上げられているほどです。

現代の立場に置き換えるなら、10代で町工場を継いだ若社長がアイデアと確かな経営力で日本一の会社を作ったというところでしょう。

どの時代でも、歴史に残ることですよね。


10後半から20代〜町工場の2代目が駆け回る

織田信長が父 織田信秀から家を継いだ頃、織田家は愛知県(尾張)の1/3〜半分を治めていました。

今では、地域の町工場 織田製作所といったところでしょうか。

この頃から信長の周りは忙しく、織田製作所では弟 織田信行との跡目争いで役員から社員まで2つに割れていました。

織田製作所を県内一の会社に成長させ、となりの岐阜県(美濃)に進出するため、若社長の信長は走り回ります。


30代から40代〜ベンチャー企業を立ち上げて全国展開

信長が30代から40代にかけて、小さな町工場から始めた織田製作所は全国展開を目標に奔走します。

現代なら個性的な経営者がいて、テレビで話題に上がるベンチャー企業 織田テクノロジーといった立場でしょう。

周りの大名と業務提携を結んだり、敵対しながら波乱に満ちたやりとりが繰り広げられます。

勢いのあるベンチャー企業らしく、社内競争は激しく、実践があれば中途採用でもすぐに管理職に抜擢されるほどでした。


50代〜大手企業の会長になって財政界のトップに上り詰める

信長が大きくした織田テクノロジーズは、ついに国内一の織田グループへと成長します。

〈織田グループ〉
・会長 織田信長
〔織田テクノロジーズ〕
・本社社長 織田信忠
・近畿支社社長 明智光秀
・中国支社社長 豊臣秀吉(羽柴秀吉)
・北陸支社社長 柴田勝家
・関東支社社長 滝川一益
・四国開発支社社長 織田信雄
その他中小子会社
〔株式会社 徳川商事〕
代表取締役 徳川家康
〔株式会社 荒木有岡製作所〕
代用取締役 荒木村重
〔株式会社 松永技研〕
代表取締役 松永久秀

日本一の会社を作った信長は、世界を目指したともいわれています。

その夢は、本能寺の変で潰えることになるのですが………。



織田信長の仕事と性格


「鳴かぬなら殺してしまおうホトトギス」が有名過ぎて、どうしても短気で感情的なイメージの強い織田信長

歴史の本やエピソードを細かく調べてみると、仕事には厳しいですが人情家でユーモアのある人のように思えます。


①【仕事】変化を求める合理主義

②【性格】短気だけど人情家な新しいもの好き

③【趣味】アウトドアからインドアまで多趣味


【仕事】変化を求める合理主義

織田信長の仕事への向き合い方は、とにかく変化を求める合理主義的な考え方が歴史に残っています。

経済では、関所の通行料や商店の場所代を取るよりも、全てを自由にして売り上げから税を集める。

グループ企業に対しても、裏切っただけですぐに滅ぼすのではなく、荒木村重に2回も説得の使者を出したり、何度も裏切った松永久秀を許したりもしています。

一方で、仕事をおろそかにする古株の役員 林通勝佐久間信盛は解雇していますし、戦争で負ける寸前に裏切ってくる敵を許すことはありませんでした。

織田グループで働くのは、競争心が高くないと辛いでしょうね。


【性格】短気だけど人情家な新しいもの好き

経営者として社員に厳しい信長も、プライベートでは優しい一面もあります。

浮気性の豊臣秀吉の奥さんに頼まれ、お叱りの手紙を書いたことは有名。

そして、初めて地球儀を見ただけで世界の地理を理解した頭の柔らかさも持ち合わせています。


【趣味】アウトドアからインドアまで多趣味

そんな信長の趣味は、鷹狩りというアウトドア。

現代では、大勢で行くキャンプのようなものですね。

インドアの趣味でも、茶道や能と呼ばれる演劇を楽しんでいたようです。



織田信長なら今何を読むか


いよいよ本題です。

織田信長の3つの特徴と歴史に残るエピソードから、こんな本を読みそうと勝手に予想してみますね。

①【仕事】変化を求める合理主義

②【性格】短気だけど人情家な新しいもの好き

③【趣味】アウトドアからインドアまで多趣味


スティーブ・ジョブズに共感しそう

多くの方が思っているかもしれませんが、織田信長スティーブ・ジョブズはとても似ているなぁと思います。

現代に来た信長もスマホを手にしてからジョブズを知るでしょう。

「そうそう、そうなんだよ。全く新しいアイデアが大事なんだよ」

こう呟きながらスティーブ・ジョブズの伝記を読んでいそうですね。

スティーブ・ジョブズ Ⅰ・Ⅱ』ウォルター・アイザックソン


最先端テクノロジーの本

信長の性格なら、有名経営者の書いたビジネス書は読まないでしょう。

それよりも、インターネットや宇宙開発など現代でも「新しい」ことが書かれている本で「これから」を考えようとするのではないでしょうか。

『ゼロからはじめる力 空想を現実化する僕らの方法』堀江貴文

『〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則』ケヴィン・ケリー


キャンプやアウトドアのノウハウ本

よく、茶道を世の中に流行させたのは信長といわれています。

私の勝手な見解なのですが、信長は茶道を「コミュニケーションのツール」、有名な茶道具を「資産」として上手く使っていただけのように思えます。

アクティブな信長が本当に好きだったのは、仲間とワイワイ楽しむアウトドア 鷹狩りの方ではないでしょうか。

きっと楽しみ方や道具にこだわる信長は、キャンプのノウハウ本を見て焚き火やブッシュクラフトにハマるかもしれませんね。

『アウトドアテクニック図鑑』寒川一


織田信長にまつわる現代の本


『現代語訳 信長公記太田牛一


『信長の経済戦略 国盗りも天下統一もカネ次第』大村大次郎


『超ビジュアル! 歴史人物伝 織田信長矢部健太郎




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