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小説の登場人物にキャラクター独自の個性を描く方法

登場人物が物語で活躍するには?

読書の豆知識


リアルな登場人物とは?
本好きでもあり、私的に小説を書いている花水由宇(hanami yu)も作品づくりの勉強も兼ねて、リアルな登場人物を描くポイントをまとめています。
第3回は、「小説の登場人物にキャラクター独自の個性を描く方法」を現役小説家の方の本を参考にまとめてみましたよ。

登場人物の個性とは?

リアルな登場人物とは?


個性の辞書的な意味は、「他の人とちがった、その人特有の性質・性格。個人の特性」とあります。
特に「性格と考え方」のことで、実在の人物も架空の登場人物にも共通しています。
難しいところは、独特の性格の方は「個性的」と表現されますが、当たり障りのない穏やかな性格の方も「それが個性」と表現されます。


登場人物の個性が活きる舞台設定は?


登場人物の個性が活躍できる舞台設定とは、どのような環境なのでしょう?
小説やアニメの登場人物の中には、いわゆるキワモノと呼ばれる「超個性的」な人物が1人は登場しますよね。
他にも、頑固であったり無口であったり、反対におしゃべりで陽気であったりする「個性的」な登場人物も数人現れます。
ただ、大多数は当たり障りのない「身近にいそう」な一般用な範囲に含まれる登場人物です。
大多数が一般用な範囲の個性を持っている舞台設定で、「個性的」な登場人物が注目され、「超個性的」なキワモノの登場人物が記憶に残りやすいのでしょう。




キャラクター独自の個性を描くため作者が登場人物と仲良くなる


「身近にいそう」な一般用な範囲の登場人物、仲良くなれそうでもあり対立しそうでもある「個性的」な登場人物、いわゆる異次元の「超個性的」なキワモノ登場人物の個性を描く方法はあるのでしよわうか?
小説家 森沢明夫さん、出版業界に成通される新井久之さんの本を参考にしてみますね。

登場人物の個性を決める

つまり、面白い物語を書くには、最低限「キャラクターが魅力的であること」が必要となってくるわけです。
なので、ぼくはキャラクター設定には、けっこう時間を割いています。
具体的にどうしているかと言いますと、キャラクター一人ひとりの個性を片っ端から書き出しつつ、脳内で映像化していく、という作業をしているのです。
『プロだけが知っている 小説の書き方』森沢明夫、p50〜p51

森沢明夫さんは、魅力的な登場人物づくりのため、登場人物の個性を「書き出し」、頭の中で「映像化」する作業を繰り返さされていると書いています。
「映像化」の負担は個人で違いがあると思いますが、登場人物の個性の「書き出し」はスプレッドシートやエクセルで誰もが作ることができそうですよね。


登場人物に長所と短所を持たせる

キャラクターを個性的かつ魅力的にするために、絶対にやるべきことがあります。
それは、全ての主要キャラクターに「長所と短所を持たせる」ことです。
これをすることでキャラクターたちは一気に魅力的になり、彼らの個性が物語をグイグイト牽引してくれるようになります。しかも、キャラクターたちが読者から愛されるようになるので、結果として、作品も愛されやすくなるんです。
『プロだけが知っている 小説の書き方』森沢明夫、p58

「身近にいそう」な一般用な範囲の登場人物たちにも、「長所と短所を持たせる」ことで魅力的になると森沢明夫さんは書いています。
周りと同じことをする環境の仕事や学校では目立たなくても、趣味や特技の世界や、旅行など別の環境では際立つ人もいます。
小説やアニメの登場人物にも、事前に長所と短所を持たせることでストーリーの変化の中で個性を発揮してくれるはずです。


登場人物は勝手に動き出す

よくいう「世界観」とは、奇抜な設定を競うためではなく、小説世界をきっちり作り上げるためにある。
どんなに特殊な世界でも、描かれていることに真実味があり、その中で辻褄が合い、整合性がとれ、人々の息づかいが感じられ、感情移入していっしょに泣いたり笑ったりできるのであれば、そこは確かに「存在」する世界だし、充分に「リアリティ」を持つ。
だから、小説を書く際に注意してほしいのは、「この世界で生きている人」という目で登場人物を見ることであり、「この人ならどう行動するか?」という観点で言動や展開を考えることだ。
『書きたい人のためのミステリ入門』新井久幸、p140

個性を書き出し、長所と短所が設定された登場人物は小説の中の世界で暮らし、生きることになります。
新井久之さんは、ストーリーを展開させるときには「この世界で生きている人」の目線で登場人物を見ることをポイントにあげられています。
書く側の作者が物語の世界の内側から描くことで、架空の世界が「存在」する世界のような錯覚を読者に見せ、リアルな世界観を描くことができるのではないでしょうか?




小説の登場人物にキャラクター独自の個性を描く方法のまとめ

登場人物の個性を描く方法

「個性は性格と考え方」
「身近にいそう」な一般用な範囲の登場人物
「個性的」な特徴のある登場人物
「超個性的」なキワモノ登場人物
登場人物の個性を「書き出し」
頭の中で「映像化」する作業
登場人物に「長所と短所を持たせる」



リアルな登場人物の描き方

www.yu-hanami.com
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小説の書き方の本の紹介ページ


『プロだけが知っている小説の書き方』森沢明夫
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『超・戦略的! 作家デビューマニュアル』五十嵐貴久
www.yu-hanami.com

『書きたい人のためのミステリ入門』新井久幸
www.yu-hanami.com

『「9マス」で 悩まず書ける文章術』山口拓朗
www.yu-hanami.com



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