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リアルな登場人物のキャラクター設定で人生が必要な理由

登場人物には性格と人生がある

読書の豆知識


リアルな登場人物とは?
本好きでもあり、私的に小説を書いている花水由宇(hanami yu)も作品づくりの勉強も兼ねて、リアルな登場人物を描くポイントをまとめています。
前回は、「登場人物に細かな設定が必要な理由」でした。
第2回は、「登場人物のキャラクター設定で人生が必要な理由」をまとめてみますね。

人生とは?

リアルな登場人物とは?


小説のお話をさせていただく前に、「人生」がどのようなものかを書かせていただきます。

人生は、「縁」と「運」と「努力」の積み重ねです。
運は、天から降ってくるもの。
それを手繰り寄せるのは、人の縁です。
ですが、最後にそれをものにできるかどうかは、それまでに人知れず続けてきた努力にかかっている。
うやむやだけでは、与えられません。
多くの運に恵まれるかどうかは、努力によって広げた下地の広さがものをいうのです。
『しょせん幸せなんて、自己申告。』綾小路きみまろ p16

これだけで1回分の更新になりそうですので、綾小路きみまろさんの本を参考にさせていただくと、このようになるのではないでしょうか?


「運」≒生まれ
「縁」≒環境
「努力」≒経験

私たちの人生は、

生まれと環境〜人生は過去にどんな経験をして
経験〜今をどう暮らしていて
将来〜未来をどう夢見ているか




登場人物にも人生が必要な理由


最高か普通か、それとも良くないかの違いは感じる人それぞれですが、世の中で暮らす私たちには誰にでも「人生」はあります。
一方で、小説の登場人物やアニメのキャラクターは、人生がわかる人物もわからない人物もいます。
小説やアニメの登場人物に人生があった方が、実在するような「リアルな登場人物」に感じませんか?


登場人物の人生を誰がどう決めるか?


登場人物の人生を誰がどう決めるのでしょうか?
それは、「作者」が「性格と人生」を具体的に決めることになります。
登場人物は、作者が作り出さない限り存在しない架空の人物です。
物語の中で、とある人物Aさんが活躍する方法を実際に登場人物の性格と人生を描く作家さんに学んでみます。




登場人物のキャラクター設定で性格と人生を描く程度と方法


登場人物の性格と人生を描くためには、「程度」と「描き方」が必要です。

「程度」は作者が登場人物を親友並みに理解する

人物を描写するときに必要となる絶対条件は、まずはキャラクターをしっかり「創ること」と、そのキャラクターを作者がきちんと「理解している」です。
さて、作者がどれくらいキャラクターを理解していればいいかと言いますと、最低でも「親友レベル」とぼくは考えています。
『プロだけが知っている 小説の書き方』森沢明夫、p147〜p148

年代も背景も全く異なる登場人物が活躍する作品が人気の森沢明夫さんは、作者が登場人物の性格と人生を「親友レベル」で理解していることが必要と書かれています。
「親友レベル」で知っていることとなると、最低でもこれくらいは必要になるでしょう。

☑プロフィール
☑見た目の特徴
☑人間関係
☑趣味・特技
☑ライフスタイル

「プロフィール」や「見た目の特徴」は、主要人物ではない登場人物にも必要ですが、会話を交わし、ストーリーの進行を担う人物には「人間関係」と「ライフスタイル」も欠かせないものです。


登場人物の性格には背景が必要

性格を列挙する際は、生まれ育った環境(生い立ち)を含めることがとても重要です。性格形成には「過去」が大きな影響を及ぼしているはずですし、その「過去」のなかに物語のカギとなる出来事を設定しておくと、よりいっそうリアリティのある話になりやすいうえに、伏線のネタにもなります。
『プロだけが知っている 小説の書き方』森沢明夫、p52

具体的な「描き方」について、慣れないうちは実在の人物をモデルにする方法もあると森沢明夫さんは書かれていました。
さらに細かく性格を描くには、生まれと環境を含めることが重要と書かれています。


登場人物を映像化してみる

まずは、自分がその感情を抱いたつもりになって、どんな表情や動作をするかを確認してみることです。それでも足りないときは、実際に動いているキャラクターを見るのが手っ取り早いです。
『プロだけが知っている 小説の書き方』森沢明夫、p150

具体的な性格と人生が決まった登場人物は、物語の中でがどんな「動き」をするのでしょう?
作品のストーリーが完成するまでは、作者の頭の中で映画化する必要があります。
自分の考えたストーリーを、想像の中でドラマ化するわけですが、イメージが思い浮かばない時には実際のドラマやアニメで動いている登場人物を見ることを森沢明夫さんはおすすめしていましたよ。




登場人物のキャラクター設定で性格と人生が必要、その描き方

登場人物にも人生と性格が必要な理由

「人生は生まれと環境、経験、将来」
「人生と性格があるリアルな登場人物」
「作者が親友レベルで理解」
「生まれと環境が重要」


リアルな登場人物の描き方

www.yu-hanami.com
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小説の書き方の本の紹介ページ


『プロだけが知っている小説の書き方』森沢明夫
www.yu-hanami.com

『超・戦略的! 作家デビューマニュアル』五十嵐貴久
www.yu-hanami.com

『書きたい人のためのミステリ入門』新井久幸
www.yu-hanami.com

『「9マス」で 悩まず書ける文章術』山口拓朗
www.yu-hanami.com



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