読書感想文におすすめのエッセイ、思想と哲学・考え方の本
本当に本が読みたくなる読書のブログの読書ブロガー花水由宇(hanami yuu)が、10代の読者さまへお届けする「令和の読書感想文シリーズ」。
第3回は「生き方のヒントを見つかる」をテーマに、悩み事の解決や生き方のお手本にできる4冊の「エッセイ」「思想と哲学・考え方の本」を取り上げます。
「著者のエピソード」「自分のエピソード」選びが、読書感想文に自分らしさを出すポイントですよ。
読書感想文で生き方のヒントを見つける
読書感想文で指定図書がない学校の方は、生き方のヒントを見つけることができる「エッセイ」「思想と哲学・考え方の本」を読んでみてもいいと思いますよ。
エッセイは、有名人が書かれていることもあり読んだことがあるかもしれませんね。
思想と哲学・考え方の本と聞くと、難しく思えますが、私のブログで取り上げている本は、どれも普段の暮らしで役に立つことが書かれた本を選らんいます。
読書感想文におすすめのエッセイ、思想と哲学・考え方の本
紹介させていただく「エッセイ」「思想と哲学・考え方の本」は、中学生〜高校生の方向け2冊、小学校高学年の方から読める本4冊を選んでみました。
『チーズはどこへ消えた』
著者 スペンサー・ジョンソン
訳者 門田美鈴
出版社 株式会社扶桑社
分類 ビジネス書
出版日 2000年11月30日
読書感想文の対象 小学生〜中学生
世界中で子どもから大人まで読まれている本があります、それは『チーズはどこへ消えた』。
2人の小人と2匹のネズミの、チーズをめぐる物語は昔話のように簡単に読めるお話です。
2人の小人と2匹のネズミにとってチーズは、食べ物であり、お金のように財産になるものであって、スポーツのポジションなどの役割でもあります。
当たり前のようにあったもの、これからもなくならないと「思っていた」ものがある日突然なくなったら。
誰にでも起こることで、中学生や高校生方は経験してることで、小学生の方にもこれから起こること。
そのとき、どうするか?
自分のエピソードに当てはめて考えてみたいですね。
『さくらえび』さくらももこ
著者 さくらももこ
ジャンル エッセイ
出版社 株式会社新潮社
出版日 2004/6/27
読書感想文の対象 小学校高学年〜
日曜日のアニメでおなじみの「ちびまる子ちゃん」の作者 さくらももこさん。
ちびまる子ちゃんが、さくらももこさんの小学生時代の出来事を元に描かれているのは多くの方に知られています。
幼い頃から仕事を始めて、そして子育てをしながらの執筆活動の中で起こった出来事や思いを綴られたエッセイは『もものかんづめ』三部作と呼ばれ、ファンの方に愛される作品。
1つ1つのエピソードが「ちびまる子ちゃん」のお話のようにコミカルに、さくらももこさんの鋭い観察力でちょっと皮肉を交えて描かれています。
文章も優しく読みやすいので、小学校高学年くらいの方におすすめしたいエッセイです。
さくらももこさんのエピソードを選んで、思うことを綴った読書感想文が仕上がるはずです。
『マネる技術』コロッケ
著者 コロッケ
出版社 株式会社講談社
分類 エッセイ
出版日 2014/6/19
読書感想文の対象 中学生〜高校生
中学生以上の読書感想文に「これはおすすめ」といえる、実用的な本があります。
モノマネ芸人のコロッケさんが、もっと面白いモノマネを追い求めた先にたどり着いた『マネる技術』。
おすすめの理由は、勉強やスポーツで理想にしたい誰かをマネる具体的なノウハウが書かれています。
試合で大活躍の部活の先輩、憧れにするスポーツ選手や有名人。
その人に近づいて、技術や考え方を「ただパクる」だけではなく「自分のものにする」技術が書かれています。
コロッケさんが話しているような文章は読みやすく、読書をする小学校高学年の方から読めそうだと思います。
コロッケさんのエピソードから、最近の出来事に当てはめた読書感想文が書けそうな本ですよ。
『えんま様の格言 心の天気は自分で晴らせ!』名取芳彦
著者 名取芳彦
出版社 株式会社 永岡書店
分類 思想・哲学、考え方の本
出版日 2017/10/15
読書感想文の対象 中学生〜高校生
お坊さんの書いたの本と聞くと、難しい考え方が書いてあったり、宗教の世界に引き込まれてしまいそうなイメージがあるかもしれません。
世の中には、そういう本もあるのですが、『えんま様の格言』は仏教の考え方を暮らしの中に当てはめて「悩みを減らしましょう」という本です。
友達同士の人間関係の悩み、相手の気持ちがわからない恋愛の悩み、受験や進学に迷う将来の悩み、私のような大人よりも、今の学生さんの方が悩みが多いでしょう。
悩みの原因はどこにあるのか?
ふとしたことでケンカになってしまう友達の性格?
無口な彼氏?気まぐれな彼女?
いろいろと口出しする親や先生?
成績優秀なお兄さんやお姉さん?
実は、自分の「考え方」に原因があったりします。
「考え方」は良くも悪くもありません。
ただ、目の前の悩みに「合っていない」だけ。
どうにもならない悩みごとを、視点を変えて解決できる方法が書かれた本ですよ。
見開きのページの右側に「格言」が書いてあり、左側に解説が書かれていて、文章の量は多くはありません。
本屋さんで手にとって、悩みごとの1つでも解決できるヒントが書かれいたら、夏休みを利用して解決してみてはいかがでしょうか?
最近の自分のエピソードを解決する形で読書感想文を書いてみるのもいいのではないでしょうか?
エッセイで読書感想文を書くポイントは「著者のエピソード」を1つ決める
著者の体験を元に、思いや考え方を綴るエッセイ。
スポーツ選手や芸能人など、顔を知っている人のエッセイは身近に感じることができますよね。
そこで、エッセイでは「著者のエピソード」にテーマを絞ることにしてみてはいかがでしょう?
自分も「そう思う」と共感できたエピソード、自分に起こったら「どう思う」かなぁと考えさせられるエピソード、何か気持ちが動かされたエピソードを選ぶことが大切です。
選んだエピソードに対して、共感できた「場面」とご自分の「気持ち」を具体的に綴っつみてください。
少し難しいのですが、著者のエピソードに反対意見や共感できない気持ちを込めるのも1つの方法です。
エッセイの「著者のエピソード」に、ご自分の気持ちを加えるだけで、まるで自分自身のエッセイのような読書感想文に仕上がります。
思想と哲学・考え方の本で読書感想文をポイント書くポイントは「自分のエピソード」を1つ取り上げる
「○○の習慣」や「○○が教える」といったタイトルが目を引くのが、最近の「思想と哲学・考え方の本」の特徴です。
読書感想文を書くポイントは、「自分のエピソード」を1つ取り上げてみることです。
例えば、「ダイエットが続かない」という悩みのエピソードがあったとします。
ダイエットが続かない悩みの原因は、本に書かれている考え方では「どう捉えている」かを照らし合わせてみましょう。
紹介させていただいた『えんま様の格言 心の天気は自分で晴らせ!』では「○○がいい」ではなく「○○でもいい」、細かな「こだわり」を捨てて、物事を広く考えられるようになると暮らしが楽になると書かれています。
ダイエットは食べすぎを減らすか、運動をして代謝をあげて理想の体型へと近づく方法。
食べすぎを減らせない、「満腹感のこだわり」、「欠かせないおやつのこだわり」、唐揚げにマヨネーズといった「食べ方のこだわり」。
運動を妨げる「毎週見るテレビ」、理想の体型というのもこだわりの1つなのかもしれません。
ポイントは、無くすのではなく「減らす」ということです。
ダイエットの邪魔をしていたり、なくても困らない「こだわり」を減らしていくことで「ダイエットが続かない」悩みの解決につながります。
このように、自分のエピソードに本の考え方を活かせるように読書感想文を書いてみると、楽しみながら考えをまとめることができますよ。
www.yu-hanami.com
www.yu-hanami.com
読書感想文のお役立ちリンク
読書感想文の書き方と本選びの全て
www.yu-hanami.com
読書感想文を急いで書く2つのポイントと例題
www.yu-hanami.com
小説選びのポイント~小説選びは面白いと感じた本を手にとって
www.yu-hanami.com
実用書選びのポイント
www.yu-hanami.com
読書感想文におすすめの本〜2018年
www.yu-hanami.com
文章の書き方~文章の書き方を見直して、文章力を磨く取り組み まとめ
www.yu-hanami.com